ソフトバンクが佐藤直樹選手を放出、楽天移籍の理由と裏側。元婚約者と警察沙汰トラブル、スキャンダルも原因?の憶測も

プロ野球で出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目的に、2022年から始まった移籍制度「現役ドラフト」で、今シーズンキャリアハイの104試合に出場した『福岡ソフトバンクホークス』の佐藤直樹選手(27)が、『東北楽天ゴールデンイーグルス』への移籍が決まり注目を集めています。
佐藤直樹選手は、兵庫・報徳学園高校を卒業後にJR西日本に入社し、社会人野球での活躍を経て、2019年のプロ野球ドラフト会議でソフトバンクから1位指名され、契約金1億円+出来高5,000万円、年俸1,600万円(推定)で入団しました。
プロ1年目は2軍で過ごし、2年目の2021年に1軍デビューして25試合に出場するも安打ゼロに終わり、2022年は打率.129、1本塁打、2打点、2023年は打率.167、1本塁打、2打点、3盗塁、2024年は打率.191、0本塁打、6打点、3盗塁と、成績低迷が続いていました。
そうした中で今シーズンは調子が良く、外野の守備固めや代走を中心に起用され、キャリアハイの104試合に出場し、打率.239、5本塁打、18打点、10盗塁の成績で、11月末の契約更改で年俸が1,300万円増の2,700万円でサインしました。
契約更改後の会見では、ソフトバンクの主砲・山川穂高選手のもとで10月から自主トレーニングを行っているとし、「山川さんも『お前はバケモノになれる』と言ってくれるので、その言葉を信じて。バケモノになりたいです」
などと語っていました。
そんな佐藤直樹選手が現役ドラフト会議で放出され、楽天から指名を受けて移籍が決まったのですが、その理由を巡ってネット上では様々な憶測が飛び交っています。
『東京スポーツ(東スポ)』によると、ソフトバンクが今シーズンのリーグ優勝に貢献した佐藤直樹選手を放出できた理由は、「分厚い選手層と守備位置の“壁”にあった」としています。
佐藤直樹選手は、スピードや強肩などの身体能力は高いものの、ソフトバンクには周東佑京選手、柳町達選手、近藤健介選手など優秀な外野手が複数おり、「次世代候補として正木、笹川らも待機するなど、ホークス外野陣は球界屈指の“超激戦区”だ。今季は故障者続出の影響でスタメン出場も増えたが、年間を通じて試合後半からの起用が基本線だった。高い守備力と走塁技術は来季以降も1軍戦力となり得るが、現状の布陣を考えればレギュラー獲りは険しい道となる。我慢強く起用を続ければ大化けの可能性も秘めるものの、リーグ連覇を達成したホークスでは優先的にチャンスを与えられる立場とは言い難い。」
と、東スポは分析しています。
そして、ソフトバンクから楽天に移籍となった佐藤直樹選手は、「新天地で気持ちを入れ替えて頑張りたいという前向きな思いです。レギュラーを取って、意味わからんくらい打ちまくりたいです。(中略)ホークスファンの皆さんには、ドラフト1位で入団しながら大した結果を残せず申し訳ない気持ちですが、チームが変わっても応援していただけたら嬉しいです。」
とコメントしています。
ソフトバンクの永井智浩・編成育成本部長は、「本当はレギュラーを取れる能力がある選手。他球団に行った時に、もっと彼の可能性が広がるんじゃないか」と今後の活躍に期待を寄せ、小久保裕紀監督も「環境が変われば出るチャンスも増えるだろうし、思い切ってやってほしい」とエールを送っています。
また、佐藤直樹選手の楽天移籍に対してネット上では、
- 楽天なら即レギュラー
- 不祥事の影響で放出されたもんやろ
- 外野の右打者が少ない楽天の方がチャンス多いのは確実。ただ楽天は現役ドラフトで取った選手を見限るのが早いので来年結果残さないと。
- DVか何かの裁判中やろ? 楽天もよく獲ったな
- 事件起こした選手はホークスはダメなんだろね。佐藤は楽天行って頑張ってくれ
- 佐藤はスキャンダルが無ければ多分出されてないんじゃないかな 楽天は辰見で佐藤が取れたのはおいしすぎる
などの声が上がっています。
佐藤直樹選手は2ヶ月前に週刊誌『週刊ポスト』によって、婚約者に対する暴力行為によって警察沙汰のトラブルになっていたことを報じられており、ソフトバンクが放出を決めた背景には、このスキャンダルもあるのではとの憶測も出ています。
トラブルが発生したのは今シーズン開幕直前の3月上旬で、佐藤直樹選手の女性関係を巡って当時婚約者だったA子さんとケンカとなり、顔や腕などを殴ってケガを負わせて警察沙汰になったとのことでした。
A子さんは病院で、「顔面打撲傷・左前腕打撲傷・腰背部打撲傷」「3月6日に暴行事件あり(中略)事件当日より約14日間の安静・加療が必要と判断」
との診断を受け、警察に被害届を提出し、一方の佐藤直樹選手もA子さんからの傷害、建造物損壊、器物損壊で被害届を提出したといいます。
双方弁護士を立てて示談交渉するも金額などが折り合わずに、10月時点で問題は解決しておらず、球団側もこのトラブルを把握していると週刊ポストの取材に回答していました。
球団はあくまでもプライベートの問題だとしていたのですが、こうした報道によってソフトバンク全体のイメージ悪化に繋がる恐れもあります。
また、佐藤直樹選手は今シーズン活躍したものの、今年2年連続21度目のリーグ優勝、5年ぶり12度目の日本一を達成したソフトバンクは選手層が非常に厚く、来シーズンも今季のように出場機会を得られる可能性は高いとも言えないですし、スキャンダルも含めて様々なことを考慮したうえで、ソフトバンクは放出を決めたとも考えられます。
元婚約者とのトラブルが報じられてから2ヶ月近く経ちましたが、現時点で問題が解決したとの情報もなく、楽天移籍後にまた新たな問題が報じられることも懸念されますが、プライベートの問題を早急に解決し、新天地で活躍する姿をファンに見せてほしいです。
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