芸トピ

スパソニ後援を千葉市取り消し…新型コロナウイルスのクラスター発生懸念、トラブル頻発で批判相次ぐ

スーパーソニック開催決定で物議。NAMIMONOGATARI問題でフェスイメージ悪化、音楽業界から恨みや怒りの声

毎年8月開催のロックフェス『サマーソニック』の代替イベントとして、18・19日に千葉・幕張のZOZOマリンスタジアムで開催される『スーパーソニック』が、9日付で千葉市から後援取り消しとなり、音楽業界からは「密フェスのせいで…」と怨嗟の声が上がっていると『東京スポーツ』(東スポ)が伝えています。

『スーパーソニック』は昨年9月19~21日の3日間、『サマソニ』の代替イベントとして観客人数を6割程度にして開催予定としていましたが、海外アーティストの入国規制によって2021年開催に延期することが決まりました。

そして、今年9月18・19日にZOZOマリンスタジアム、大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)の2会場で公演を開催する予定でしたが、大阪への国際線の乗り入れが縮小され、隔離期間の確保や東京への移動制限などもあるため、2ヶ所での公演は不可能と判断したとして、8月末に大阪公演は中止が発表されました。

一方で、千葉公演に関しては予定通り開催する意向を県に伝えており、2日間ですでに2万6,000枚のチケットも販売済みであるため、千葉市側は開催延期や入場者数を5,000人以下にすることを求めていたものの、『スーパーソニック』の主催者『クリエイティブマンプロダクション』は9日に、延期は難しい。規模は極力縮小するが、(事前にチケットを販売済みで)市が求めていた5,000人以下にすることもできないとの趣旨の文書を送っていたことが明らかになりました。

これを受けて千葉市側は、イベント開催にあたって補助金などは出していないものの、千葉市の後援を取り消すことを決定し、千葉市の神谷俊一市長は、「要望が受け入れられなかったことは残念だが、市として止められる権限はございませんので、主催者が実施の意向を持っている以上、やむを得ないと思います。今後は徹底した感染対策を求めていきます」と語り、イベント当日には会場に市の職員を派遣し、主催者側と連携して施設周辺のパトロール等を行うことを明らかにしています。

また、6日に主催者と面会した千葉県の熊谷俊人知事は『スーパーソニック』の開催に対して、「(主催者側からは)『決して愛知と他の努力をしてきたフェスと同一視しないで頂きたい。それだけのしっかりした対策を進めていく』と話がありました」などと語り、イベント開催に一定の理解を示した上で、改めて入場者数の削減などの徹底を求めています。

千葉市の後援取り消しについては、「後援を取り消すことが、イベントそのものを否定的に考えていることには繋がらない」「後援するかどうかについては、千葉市が判断して特に問題はない」と語っています。

こうして『スーパーソニック』は18・19日に予定通り開催されることが決定し、開催にあたっては酒類の提供や持ち込み禁止、マスク着用の義務付け、密状態を避けるために立ち見のアリーナに座席を設置するなど、様々な対策を行うとしています。

しかし、8月29日に愛知県で開催された野外フェス『NAMIMONOGATARI2021(波物語)』で、観客がノーマスクで密状態となり、酒類の提供なども行われるなど新型コロナ対策が徹底されておらず、10日午前までに参加者の中から最低でも30人の新型コロナ感染者が確認されており、クラスター(感染者集団)に認定されたことから、『スーパーソニック』の開催に対しても賛否両論となっています。

野外フェス『NAMIMONOGATARI』クラスター発生報道の動画

この“密フェス”の音楽業界への影響は甚大だと東スポは伝えており、関係者はフェスそのものに対するイメージ悪化を懸念し、「どんなに感染対策を講じても、フェス当日になったら参加者はルールを守らないという印象が世間に植え付けられてしまった。密フェスがなければ…という声は多い」と語っています。

また、『スーパーソニック』についてレコード会社関係者は、「スパソニは海外からのアーティストも複数参加する予定。多大なギャラが発生する中、土壇場で知事からの事実上の“中止要請”は痛すぎる」と語り、『NAMIMONOGATARI』の騒動で音楽業界、フェス業界は多大な迷惑を被っているとしています。

これに対してネット上では、

などの声が上がっています。

『スーパーソニック』を主催する『クリエイティブマンプロダクション』の説明によれば、千葉市側が求める観客数5,000人以下にするためには、販売済みのチケットを全て払い戻して再販売する必要があるため、その要請に応じるのは困難といい、「待たせているのに強制的にキャンセルはできない」と説明していました。

また、海外アーティストを再びブッキングすることも難しいといい、かなり規模を縮小し予定動員の半数にしたのに、さらに5,000人に減らすと赤字にしかならない。アーティストの予定もあるため、そのまま延期という訳にはいかない。心苦しいが、我々の状況もあるとして、開催延期をせずに予定通り開催するとのことです。

なお、『スーパーソニック』に出演するアーティストは、ZEDDさん、ALAN WALKERさん、FRANK WALKERさん、NICKY ROMEROさん、CLEAN BANDIT(DJ SET)さん、R3HABさん、KYGOさん、STEVE AOKIさん、『電気グルーヴ』の石野卓球さん、『AAA』のSKY-HIさん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、『BE:FIRST』、『どんぐりず』、『Perfume』、『DIGITALISM』、『NiziU』となっています。

主催者側は海外アーティストについて、「来日後3日間はホテル隔離する」と説明しているのですが、海外から入国後の自主隔離期間は「14日間」と定められているため、これに対しても疑問や批判の声が上がっている状況です。

そして、あくまでも名義だけであるものの千葉市が後援取り消しを決定し、これでもし『NAMIMONOGATARI』のように対策が徹底されていなかったり、新型コロナのクラスターが発生したらより大きな騒動に発展することが予想されますが、果たしてどうなるでしょうかね…。

関連記事

カテゴリー

  1. 噂・疑惑
  2. 事件・事故・トラブル
  3. テレビ番組・映画
  4. 熱愛・結婚・妊娠
  5. 音楽
  6. ジャニーズ
  7. アイドル
  8. スポーツ
  9. 不倫・浮気
  10. 破局・離婚
  11. アナウンサー
  12. 出産・ママタレ・子育て
  13. 雑ネタ
  14. 暴露
  15. 訃報
  16. 海外