インフルエンサー・タレントの20代女性に性的暴行したとして今月7日に、不同意性交・不同意わいせつ容疑で書類送検され、吉本興業からも契約解除された『ジャングルポケット』の斉藤慎二さんが、このトラブルを起こす前から泥沼の“借金地獄”に陥っていたことなどを週刊誌『週刊現代』のWeb版『現代ビジネス』が報じており、一連の問題について本人に直撃取材も行ったとしています。
ジャンポケ斉藤慎二さんの借金問題については、これまでにも『週刊文春』なども報じており、吉本興業は性的暴行事件だけでなく、大谷翔平選手の元専属通訳・水原一平被告のように斉藤さんがギャンブル依存症で、多額の借金を抱えていたことなど素行を問題視し、この事件で起訴か否かが明らかになる前にクビを決定したとしていました。
また、吉本興業は斉藤慎二さんの今後を心配し、『よしもとファイナンス』を通して借金を一本化したり、芸人からの借金返済を立て替えたり、ギャンブル依存症の治療プログラムを受けさせようともしたそうですが、斉藤さんは「もうギャンブルはやめました」などと言って断ったとしています。
現代ビジネスが、斉藤慎二さんの借金問題を知る芸人仲間に取材したところ、斉藤さんはコロナ禍の約3年前から、突然借金を重ねるようになったといい、芸人仲間に「今すぐ金が必要。いくら貸してくれるか?」「言い値で利子をつける」「いくらで返せば貸してくれるのか」と交渉したり、相手が電話に出るまで掛け続けるなど、かなり切迫している様子だったそうです。
そんな斉藤慎二さんの様子にドン引きする関係者も多かったそうですが、斉藤さんはそれでも色んな人に借金を申し入れ、最初のうちは数十万円だったのが徐々に増えていき、百万円単位で借金をするようになっていたといいます。
そこまで借金をしているにも関わらず、その理由は明かそうとしなかったそうで、「ある芸人仲間には『実家に借金があって、それを返さなければならない』と説明していた。しかし、別の芸人には斉藤が馬主となっていたオマタセシマシタを引き合いに『馬の餌代がなくて困っている』と言う時も。またある知人には『税金関係の支払いが遅れてしまっている』と釈明することもありました。家の借金であれば斉藤クラスの稼ぎなら時間がかかっても返済は可能だろうし、そういう事情なら吉本に説明して一旦肩代わりを相談する手だってある。馬のエサ代だって払えなければ手放せばいいだけ。芸人仲間らも可能な限り貸してはいたものの、斉藤の主張に首を傾げるしかなかった」
と芸人仲間が証言しています。
斉藤慎二さんは大の競馬好きであるため、芸人仲間たちからは「これほど借金を重ねるのはギャンブルしかない」との声が上がっていたそうですが、斉藤さんはギャンブル好きの芸人に対して、「ギャンブルはやめたほうがいい。俺は競馬番組のMCはしていてもカネは賭けていない」などと忠告していたといいます。
そのため、一体どうしてそこまでの借金を重ねていたのか真相は不明とのことですが、「周囲が『一体何に使っているのか』と聞いても曖昧な返答ばかり。カネを借りるためにウソをついているとしか思えなかった。芸人界隈の間でも斉藤に対する不信感が募る一方。知人の中でも『あいつには虚言癖がある』と吐き捨てる人までいる始末でした。最後の頃には先輩芸人たちにもカネの用立てをお願いするようになり、芸人仲間らが彼に貸した総額は数千万にのぼると思います」
と、前出の芸人仲間が明かしています。
現代ビジネスは、斉藤慎二さんから借金の申立を受けたという知人の社長A氏にも取材し、数年前に共通の知人を通じて知り合い、たまに食事をする程度の間柄だったそうですが、昨年ごろにいきなり「お金を貸してほしいんです…」「いくらだったら貸してくれますか。今日中に必要なんです」と言われたそうです。
最終的にA氏は断ったとのことですが、「関係が深くない私のところまでわざわざ頭を下げるほどですから、よほどお金に困っているのかなとは感じました」と振り返っています。
現代ビジネスは真相を確かめるため23日正午に、雲隠れを続けている斉藤慎二さんに電話取材を敢行し、性的暴行事件や借金問題について聞いたところ、「すみません…。ちょっと今はそういったお話は控えさせて頂いてもいいでしょうか。申し訳ありません」と言って、何も答えずに電話を切ったそうです。
この報道を受けてネット上では、
- 最悪だな、家族がかわいそう
- ギャンブルも女癖もどちらも依存症だからね。脳の報酬系神経物質の回路がバグったら治すのは大変だよ。
- 奥さんは何も分からなかったのか凄い疑問
- 芸能界にいて何本かレギュラーあるなら、まだ何とかなった借金でも、普通の収入では何ともならないだろうから、家族に迷惑かけないようにしてから自己破産でもして、やり直すしか道は無さそう
- こういう人が競馬番組に出ていられたのが不思議。競馬界はそういうギャンブル色を払拭したいと長年頑張ってきてるから、身辺調査はしっかりやってるかと思ってた
- これでたくさん酒も飲むなら三役揃いの満貫。あの吉本が即切りした深い理由が他にもあったのでしょうね。
松ちゃんの件の前奏かもしれませんが、裁判負けたらどうなるか - 記事を見れば見る程にマジで引く。借りて借りまくって、ギャンブルにつぎ込むなんて普通は恐ろしくて出来ない。
彼の何がそうさせるのか?ジャンポケとしての斎藤さんが見れないのが残念すぎる。
などの声が上がっています。
昨年末から今年にかけて『ダウンタウン』の松本人志さんの性加害疑惑を週刊誌『週刊文春』に報じられ、松本さんの女性問題は刑事事件にこそ発展していませんが、斉藤さんと同様に同意を得ずに、無理やり性的な行為に及んだと女性たちは訴えているものの、吉本興業は契約解除することなく報道から1年近くが経ちました。
一方で斉藤慎二さんに関して吉本興業は、まだ不起訴となる可能性はあるにも関わらず、書類送検報道後にいきなり契約解除を発表しており、こうした対応の差の背景には、他にも重大な問題があったことをうかがわせます。
その問題というのが借金だったという話は本当なのか、今のところそれを裏付ける確かな証拠は出ておらず、本人や周囲の人たちが認めているわけではないので真偽のほどは定かではありませんが、女性問題だけでなく多額の借金や虚言癖があったというのが事実であれば、今回の事件はあくまでもきっかけでしかなく、遅かれ早かれ事務所をクビになるのは時間の問題だったのかもしれません。
裏でそこまで深刻な問題を抱えていたにも関わらず、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)などに出演していたというのも驚きですし、妻でタレントの瀬戸サオリさんは斉藤慎二さんのことをどう思っていたのか、借金問題などは把握していたのかどうかなど色々と気になる部分はあります。
性的暴行事件をきっかけに、これまで報じられることがなかった問題が次々に飛び出し、これでは性的暴行事件で不起訴になり活動を再開させるとなったとしても、お笑い芸人として再起することは難しいのではと思いますが、果たして今後どうなるでしょうか。