大晦日開催の総合格闘技イベント『RIZIN.33』に出場した炎上系YouTuber・総合格闘家のシバターさん(本名=齋藤光 36歳)が、元K-1王者・久保優太選手(34)に勝利するも八百長疑惑が浮上し大騒動に発展する中で、シバターさんは総合格闘技からの引退と、今後はプロゴルファーを目指すと宣言し、一方で久保選手は試合前に録音したシバターさんとの会話を収録した音声データを公開し波紋を広げています。
これまでに久保優太選手は、シバターさんと試合前にLINE等で連絡を取り合っていたこと、妻・サラさんの兄がツイッターに投稿したLINEトークの写真も本物だと認め、1ラウンド目は手を抜き、2ラウンド目から本気を出すという“台本”をシバターさんから提案され、シバターさんが棄権をチラつかせていたこともあり、口車に乗せられてその要求を飲んでしまったことを明らかにし謝罪していました。
<↓の画像が、シバターさんと久保優太選手のLINEトーク写真(左側の噴き出しがシバターさん)>
一方のシバターさんは当初八百長疑惑を否定していたものの、後に台本の存在を認めるような動画をYouTubeにアップし、5日には今回の騒動の責任を取って総合格闘技から引退すると表明し、今後はプロゴルファーを目指すと宣言しました。
その後、約160万人のチャンネル登録者数を持つ“暴露系”人気YouTuber・コレコレさんが生配信を行い、久保優太選手本人から提供されたというシバターさんとの音声データの内容を公開しました。
コレコレさん曰く、久保優太選手はRIZIN側から「生放送に出ないで欲しい」などと、余計な発言をしないように圧力がかかっているそうで、コレコレさんを通じて試合前のLINEでのやり取り、音声データの公開に踏み切ったとのことです。
なお、久保優太選手がシバターさんとの会話を録音した理由は、シバターさんが本番直前になって試合からの棄権をほのめかすなど、コロコロと発言が変わっていたことに不信感を抱き、念の為に録音をしたそうです。
その音声データの中では、台本の提案に対して久保優太選手が「それってあれですか。俗にいう八百長っていうやつですか?」と問うと、シバターさんは「そうですね。プロレスってものですね。はい」とハッキリ認めています。
また、シバターさんは過去にも総合格闘家の朝倉未来選手、元K-1王者の安保瑠輝也選手と『愛媛プロレス』で対戦する前にも、その裏では色々と理由を付けて、試合に負けて欲しいと本人に八百長を持ちかけており、その舞台裏の映像がYouTubeなどでも公開されていたのですが、これらは相手側にも事前に了承を得た上で「台本パートを撮影しているんです」と明かしています。
そして、今回については「笹原さんにも、実は話をしていて。作っていいですか?と」とも語っているのですが、シバターさんが名前を出した「笹原さん」とは、総合格闘技イベント『DREAM』の元プロデューサーで、現在はRIZINの広報部長として、大会の企画や一部のマッチメイクを担当している笹原圭一さん(54)のことです。
<↓の画像が、RIZINの広報部長・笹原圭一さんの写真>
そんな笹原圭一さんの名前を出した上でシバターさんは、「まだRIZINと(試合の)契約書を交わしていないんですけど、契約書を交わしたのちに、その2ページ目というか、ステップ2として、久保さんに『そういった話を打診するのは可能です』というのが、RIZINさん、笹原さんの回答でした」
と語っています。
その後は、久保優太選手が謝罪動画でも語っていたように、軽いパンチを受けただけでも体の半分がシビレて動けなくなる状態にあるとの話をしつつ、「(自分が試合に)負けることは良いので、変なヤバいケガをしないまま終わらせたいという気持ちがありまして。久保さんに花を持ってもらう形で終わって良いので、そこを握れたら自分は試合ができるかなと思っているんですけど」
と、予定通り試合をする条件として、この台本を飲んでもらうことを久保選手に求めています。
さらに、過去の試合からシバターさんが本番で裏切ることを久保優太選手も懸念しているだろうとして、「関節入っちゃって決めたら(1本を)取られちゃうじゃないですか。そういうのを無くして裏で書面を交わすとか、供託金を私が積むとか、要は約束を破れないようにして、極めてバレないような作りにする、というのがいけるかどうかを考えていきたい」
と提案しています。
最後は、これらの提案を飲むかどうかは久保優太選手に任せるとし、シバターさんは会話の後にLINEで、「変なお願いをして申し訳ありませんでした。今、ガチうつ病になっておりました」「気持ちのせれず本当にすみません」
とのメッセージも送っていました。
<↓の画像が、シバターさんと久保優太選手のLINE写真>
そして、コレコレさんの生配信中には久保優太選手が電話出演したものの、生放送で余計な発言はしないようにと言われていることや、現在パニック状態になっているとして、この件について言及することなく会話は終わり、6日に久保選手は自身のツイッターを更新し、「たくさんの噂や憶測などがあると思いますが、僕の口からきちんとお話ししたいので待ってて頂きたいです。今は試合後からまだ頭がこんがらがってしまっているので、頭や状況をきちんと整理して冷静になって考えをまとめたいと思います。」
とツイートしています。
<↓の画像が、久保優太選手のツイート写真>
このように音声データの内容が新たに公開され、RIZINサイドも台本を容認していた可能性が浮上しているのですが、これに対してネット上では、
- ここまでくるとRIZIN側は公に出て説明するべきだろ
- もうこれシバターと久保の問題じゃおさまらねーぞ。RIZINは何かしらの声明を発表しないと格闘技ファンは納得しない。
- 最大の問題はRIZIN側の笹原氏が八百長を容認してたと言う部分だな。これが事実ならRIZINは格闘技団体としては終わりだわ
- 他のマッチも八百長やってる可能性あるな…。ある程度怪我しないように事前に試合を組み立てる可能性あるのか。
チケット売る時に真剣勝負です!とは書いてないから詐欺とかにはならないだろうけど、なんか残念だなぁ。 - シバターのブック作りを笹原が容認してたのならRIZIN終了だし、6月の天心VS武尊も、引き分けという台本ありきで実現にこぎつけたってことでしょ
- 久保選手はRIZINは関係無く、本人同士のやり取りとか言ってたけど、やり取りは本人同士でも関与の有無に関わらず笹原氏の名前は出てるのだから、RIZINなり笹原氏からの説明は必要でしょうね。
- シバターが運営側の名前を出した時点で完全にアウトでしょ。真偽はともかく、興行に呼ばれる立場の久保がブックを飲んでしまったのも仕方ないと思われる。
どちらにせよ運営は名前を出された以上、公式声明を出さざるを得ずもし事実でないならシバターは訴えられるだろうね。
などの声が上がっています。
シバターさんは試合に勝利するために、久保優太選手に対して色々とウソをついていたことから、笹原圭一さんにも台本についての話をしていたことや、試合の契約を交わした後にRIZIN側が久保選手に対して、「そういった話を打診するのは可能です」と本当に話したのかどうかは定かではありません。
ただ、八百長疑惑が浮上してから1週間が経とうとしているものの、未だにRIZIN側はこの件について一切コメントは出しておらず、「事実関係を確認中」として沈黙を続けているというのはかなり怪しく、台本ありきの試合をRIZIN側が容認していたのではないかとの憶測が飛び交い、さらに波紋を広げています。
なお、総合格闘技(MMA)における中立な第三者機関『JMOC(日本MMA審判機構)』は4日に、競技運営に携わった『RIZIN.33』の試合結果をフェイスブックに投稿したのですが、「非公式戦を除く」として、那須川天心選手と五味隆典選手のエキシビションマッチに加えて、シバターさんと久保優太選手の試合も非公式戦として掲載していませんでした。
シバターさんと久保優太選手の試合は、「RIZIN MMA特別ルール(判定無し、KO、1本のみで決着)3分2ラウンド」、一方で那須川天心選手と五味隆典選手の試合は、「スタンディングバウト特別ルールのエキシビションマッチ(KO、TKO決着のみ)」でした。
シバターさんと久保優太選手は12月30日の公開計量時点で体重差が12kg以上あり、公式戦にあたらないというのは多くの格闘技ファンも納得していますが、試合は当然真剣勝負だと思っていたとの声が多く上がっています。
シバターさんが笹原圭一さんの名前を口にし、台本を容認していた疑いが浮上したからには今後しっかりと説明をする必要があり、もしシバターさんの話が事実であれば、他の試合にも八百長疑惑が浮上し、スポンサーも離れ等も起きて深刻な状態になることが予想されますが、これからどのような声明を出すのか見ものですね。