カタールで開催中のサッカーワールドカップ・1次リーグで日本代表(FIFAランキング24位)が、優勝候補に挙げられている強豪スペイン代表(同7位)を2-1で下し、この歴史的勝利によって2大会連続4度目の決勝トーナメント進出が決定しました。
この結果に対して国内中から歓喜の声が上がる一方で、決勝点を巡って国内外で大論争が巻き起こっています。
日本代表は前半11分に失点し、0-1で迎えた後半から三笘薫選手と堂安律選手を投入して流れを変え、後半3分に堂安選手が同点ゴールを決め、それからわずか3分後に、三笘選手が折り返したボールを田中碧選手がゴールに押し込み、これが決勝点となって1次リーグを1位通過で決勝トーナメント進出が決まりました。
ただ、この逆転ゴール前のプレーを巡って大論争が巻き起こっており、三笘薫選手がボールを折り返す前の時点で、ボールがゴールラインを越えていたようにも見え、かなり際どいプレーだったことでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定が行われました。
その結果、ボールはギリギリラインを越えていなかったと主審が判断し、ゴールが認められた形だったのですが、この判定が大きな波紋を広げており、ボールの接地面はゴールラインを越えていたことから、国内外から誤審なのではないかとの声も多く上がっています。
<↓の画像は、ボールの接地面がラインを越えているのが確認できる写真>
サッカーのルールでは、ボールの接地面がラインの外に出ていたとしても、ラインの上空にボールの一部がかかっていればインプレーとなり、今回は上空から見てわずかにボールがライン上にあったと判断された形で、国内外のサッカーファンからも「髪の毛1本レベル入ってる」「0.01mm被ってる!」という声が上がっています。
<↓の画像は、ボールを上空から見た写真>
ちなみに、日本代表戦にも出場していたスペイン代表のダニ・オルモ選手は過去の試合で、わざとラインギリギリにボールを置き、敵チームの選手のハンドを誘うというトリックプレーを披露していました。
こうした形で日本代表がスペイン代表に勝利し納得がいっていないのが、2大会連続で1次リーグ敗退となったドイツのメディアで、一部メディアは「このゴールは、サッカー史に残るスキャンダルだ」と指摘しているほか、「スペインは『2位通過の方がいいから』と、同点を目指して全力を出さなかった可能性がある」とも報じています。
いずれにせよ主審の判断によって逆転ゴールが認められ、日本代表は見事にスペインを破ってベスト16入りとなり、決勝トーナメントの1回戦(日本時間・6日0時キックオフ予定)では、日本代表よりも格上のクロアチア代表(FIFAランキング12位)と対戦します。
日本代表とクロアチア代表はこれまでに国際大会で3度対戦しており、初対戦となった1997年の試合では4-3で勝利、2度目の1998年のフランスワールドカップは0-1で負け、2006年のドイツワールドカップは0-0の引き分けとなっています。
これまでの対戦成績は五分ですが、日本代表は今大会で格上のドイツとスペインを破っており、スペインに勝利したこの勢いでクロアチアも下し、是非とも過去最高となるベスト8以上の成績を残してほしいですね。