昨年大晦日に放送された『第65回NHK紅白歌合戦』に、31年ぶりにシークレットゲストとして出演したサザンオールスターズは、横浜アリーナで10年ぶりに年越しライブ『ひつじだよ!全員集合!』を行ったことから中継で出演を果たし、2013年8月にリリースした54枚目のシングル「ピースとハイライト」を披露して大きな話題になりました。
しかし、年越しのライブでは、昨年11月に受賞した紫綬褒章をジーンズの尻ポケットから無造作に取り出して客席にアピールし、その後に「まず、5000円から行きましょう。 欲しいひとー?」等とオークションにかける真似をしたり、「ピースとハイライト」を歌った際には、ステージの後方でバツ印が付けられた日本の国旗や、「中國領土 釣魚島」と書かれた映像を流したり、更には紅白の中継に出演した際には、独裁者・ヒトラーを思わせるような鼻の下にチョビヒゲを付けた姿で登場したことから、世間から多くの批判を受けることになりました。
(↓の画像が、チョビヒゲを付けた桑田佳祐さんの写真)
(↓の画像は、紫綬褒章をアピールする桑田佳祐さんの写真)
そして、11日にはサザンオールスターズが所属する芸能事務所「アミューズ」(東京・渋谷区)前に右翼系団体が現れ、拡声器を使い「天皇陛下への侮辱行為だ!」「サザン桑田は出てきて釈明しろ!」「アミューズと桑田は国民に対して謝罪しろ!」と怒りをあらわにし、これは約1時間にわたって行われ、現場は騒然とした状態になっていたことから警察官数人と警察車両も出動する事態になったそうなのですが、15日に桑田佳祐さんとアミューズが連名でライブパフォーマンスについての謝罪コメントを発表しました。
【以下引用】
いつもサザンオールスターズを応援いただき、誠にありがとうございます。
この度、2014年12月に横浜アリーナにて行われた、サザンオールスターズ年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」の一部内容について、お詫びとご説明を申し上げます。
このライブに関しましては、メンバー、スタッフ一同一丸となって、お客様に満足していただける最高のエンタテインメントを作り上げるべく、全力を尽くしてまいりました。
そして、その中に、世の中に起きている様々な問題を憂慮し、平和を願う純粋な気持ちを込めました。
また昨年秋、桑田佳祐が、紫綬褒章を賜るという栄誉に浴することができましたことから、ファンの方々に多数お集まりいただけるライブの場をお借りして、紫綬褒章をお披露目させていただき、いつも応援して下さっている皆様への感謝の気持ちをお伝えする場面も作らせていただきました。
その際、感謝の表現方法に充分な配慮が足りず、ジョークを織り込み、紫綬褒章の取り扱いにも不備があった為、不快な思いをされた方もいらっしゃいました。
深く反省すると共に、ここに謹んでお詫び申し上げます。また、紅白歌合戦に出演させて頂いた折のつけ髭は、お客様に楽しんで頂ければという意図であり、他意は全くございません。
また、一昨年のライブで演出の為に使用されたデモなどのニュース映像の内容は、緊張が高まる世界の現状を憂い、平和を希望する意図で使用したものです。
以上、ライブの内容に関しまして、特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図は全くございません。
毎回、最高のライブを作るよう全力を尽くしておりますが、時として内容や運営に不備もあるかと思います。
すべてのお客様にご満足いただき、楽しんでいただけるエンタテインメントを目指して、今後もメンバー、スタッフ一同、たゆまぬ努力をして参る所存です。
今後ともサザンオールスターズを何卒よろしくお願い申し上げます。
【引用元:東スポWeb】
これにネットでは、
- 紫綬褒章、辞退すれば良かったのにと思う。いい年した大人の取る行動ではなかった。
- デビュー当時から、サザンや桑田さんのファンで傾倒してきたが、今回の件は残念で仕方がない。昔から体制に対する批判を上手く皮肉って歌にしていたが、それも含めて本当に良かったのに、今回はやりすぎた。大人のロックでは無かった。本当残念…
- 一つのテーマがこれだけ重なる可能性は極めて低い。どう考えても政治的なメッセージとしか思えない。
- 桑田さんはもう紫綬褒章を返上した方がいいと思う!また将来叙勲される機会があっても辞退するべきだと思う。
- 事態を軽くするには、紫綬褒章を返還すべきでしょ。「自分にはふさわしくありませんでした」と記者会見すべき。収まりがつかない人が多いと思う。世間が全部、サザンファンじゃないからね。何しても許されるは熱狂的なサザンファンに対してだけだろう。サザンファンでも不快になった人が多かろう。
などのコメントがありました。
桑田さんはこれまでにもギリギリの過激なパフォーマンスをしてきた方ですが、バツ印が付けられた日本の国旗や、「中國領土 釣魚島」等の映像を流し、更には紫綬褒章のメダルを雑に扱い、小馬鹿にするようなパフォーマンスをするというのはあまりにもいきすぎており、多くの方が言っていますが、このような事をするのであれば受賞するのを断るべきであり、今後可能であるならば返上するべきなのではないでしょうか。
サザンオールスターズは多くの方に親しまれ、日本を代表するようなアーティストだっただけに、今回の一連の行為は非常に残念なもので、世間の反応を見る限り、これからの活動で信用を回復するのは非常に難しいでしょうね。