人気スポーツのサッカーは選手同士の当たりが激しいスポーツで、大ケガを負う危険性もあるものですが、先日行われたJリーグのある試合で大変危険なラフ(乱暴)プレーがあり物議を醸しています。
そのラフプレーがあったのは、3日に茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで行われた「鹿島アントラーズ×サガン鳥栖」の試合で、サガン鳥栖に所属し韓国代表でもあるキム・ミンヒョク選手(23)が、鹿島アントラーズの金崎夢生選手(かなざき・むう 26歳)の顔面を故意に踏みつけたように見える場面がありました。
(↓の画像が、キム・ミンヒョク選手の写真)
(↓の画像が、金崎夢生選手の写真)
これに対して審判はイエローカードを出したのですが、故意に踏みつけているように見えることや、大変危険なラフプレーであることから厳重な処分を求める声が多く寄せられている状況で、女子サッカー日本代表のFW・大儀見優季選手(27)は5日、この動画をツイッターにアップして、「衝撃的な映像…ムウムウの怪我が心配…」とつぶやき、このプレーを見て「この選手の行為は社会的立場を考えても、人としてもサッカー選手としても許されるべき行為でない」等と怒りをあらわにしています。
(↓の画像が、大儀見優季選手の写真)
さらに、大儀見選手は、「起きたことに対してどう改善していくか、の方が重要だ」と、Jリーグに対し、このようなラフプレーに対処することを求めました。
なお、この時、金崎選手に大きなケガはなかったようで、試合は、金崎選手が同点ゴールを決め、鹿島が3対1の逆転で鳥栖を下しました。
問題のシーンはすぐさまYoutubeやVineなどで拡散されると、ネット上ではキム選手に対して、
「相手選手の顔をわざと踏みに行っている」
「これはレッドだろ、審判どこに目つけてんだ」
「Jリーグは処分しないの?」
と言った、厳しい批判の声があがる一方、キム選手は金崎選手を避けようとして足が当たったり、軸足を置いて踏ん張ろうとしたときにたまたま顔になったりしただけでは、といった指摘も出ている。
(↓の画像は、問題のシーンの写真)
鳥栖はキム選手については、「ラフプレーは過去にはないと認識しています」とした上で、現在キム選手に事情を聴いており、一両日中にも調査結果を明らかにするとしている。
また、今回のプレーについて、電話などで意見も来ているそうです。
一方、鹿島アントラーズFCの広報担当者は、「審判の指示には従っていますが、ファウルのシーンをビデオで現在見返しています」「まだ現状でお話しできることは何もないです。何か発表があれば、そのときにお話しします」とし、今のところサガン鳥栖に抗議はしていないそうで、Jリーグに意見書を出す動きがあるという。
これにネットでは、
- あれでイエローはちょっとどうなの。審判の質も問題では。あれはどう見てもわざとやってるし人としてちょっと・・・解雇してほしい
- 故意であろうが、偶然であろうが、それなりの処分を下さなければ、この選手だけでなく、チーム全体が冷たい目で見られるようになる。もともと球際に激しくいくチームだが、悪いイメージがつけば「汚いチーム」とか「乱暴なチーム」としか思われなくなってしまう。
- 危険なプレーはどのスポーツでもあることだが、それをしないようにしてプレーするのがプロだし、それを厳しく裁くのは審判。わざとで無かったとしても今回みたいなのはレッドでいいでしょ。野球だって頭に当てたら一発退場なんだから
- あれは、複数試合出場停止と罰金は最低でも与えられるべき!なにもペナルティーが無いのはおかしい!鳥栖のサポーターは、庇ってるみたいだが、サポーターだからこそ非難すべきだと思う。
- 国籍がどうこうという問題でなく、プロとしてどうなのかをしっかり考えて適切な処分をお願いします。
などのコメントがありました。
軸足を置いて踏ん張ろうとしたとの見方もあるようですが、動画を見た限りでは金崎選手の顔を確認してからわざと強く踏み込んでいるように見え、故意に踏みつけているようにしか思えないですね…。
そして、これがもし故意で無かったとしても、大変危険なプレーであることから本来であれば一発退場にするべきだったのではないかと思います。
こうしたプレーに対して厳罰を下さなかった場合、今後よりラフなプレーが増えて怪我を負う選手が増える可能性があり、Jリーグ自体にも悪影響を与える可能性がありますので、これからよく検討して適切な処分を下してほしいですね。