日本でも一世を風靡したK-POPグループ『KARA(カラ)』の元メンバーで、歌手のク・ハラさん(享年28)が24日に韓国・ソウル市内の自宅で遺体の状態で発見され、日本のファンからも多くの悲しみの声が上がっています。
ク・ハラさんは21日まで日本で仕事を行い、22日に韓国へ帰国してから2日後に亡くなっており、死亡までに自宅に出入りした人物が確認できなかったことや、自身の境遇を悲観するメモが残されていたこと、遺族の供述なども踏まえて現地警察は自殺と断定しています。
遺族側も司法解剖を拒否したため、詳しい死因が不明のまま26日に家族葬、27日に告別式が営まれ、遺骨はソウル市内の京畿道盆唐(キョンギド・プンダン)スカイキャッスル追慕公園内の納骨堂に納められました。
<↓の画像は、ソウル市内の病院に設けられたク・ハラさんの祭壇の写真>
ク・ハラさんの遺体は24日18時ごろに、長年親交のある家政婦が発見したのですが、ハラさんは友人に「とてもつらい」「すべてから離れたい」などと心境を吐露し、その後音信不通状態になったことで友人が家政婦に連絡、自宅で遺体を発見したそうで、死亡推定時刻は24日13時~15時ごろとみられています。
ク・ハラさんの葬儀は遺族の意向で完全非公開で行われましたが、関係者によれば家族葬にはKARAのメンバーだったパク・ギュリさん(31)、ハン・スンヨンさん(31)、チョン・ニコルさん(28)、カン・ジヨンさん(現芸名=知英 25歳)、他にも生前親交があった複数の芸能仲間も集まったといいます。
<↓の画像は、KARAのメンバー写真>
左からジヨンさん、ニコルさん、ギュリさん、スンヨンさん、ハラさん
28日発売の週刊誌『週刊新潮』によれば、2014年にメンバー脱退が相次いで事実上の解散となったKARAが再結成目前だったそうです。
ク・ハラさんは昨年、元彼氏からのリベンジポルノ被害などを告白、この騒動は裁判に発展しており、こうした騒動などでネット上では多くの批判も寄せられ、ハラさんは精神的に不安定な状態となり、今年に入ってから韓国の芸能事務所との契約が終了、5月には自宅で自殺未遂騒動を起こしました。
この騒動前からク・ハラさんは日本の芸能事務所『プロダクション尾木』とマネジメント契約に向けた話し合いを進めており、6月に尾木プロから日本で芸能活動を再開させ、11月にはソロ第1弾シングルをリリースしました。
7月末に『週刊女性』が報じた記事では、尾木プロやク・ハラさんがKARAの再結成を望んでいたとの話を伝えており、尾木プロサイドはKARAを再結成させることによって大きな話題になると思い、KARAの権利を持つ韓国の事務所からも許可を得て、他のメンバーにも再結成の呼び掛けを行ったといいます。
しかし、尾木プロを通しての反応が良くなかったため、ク・ハラさん自身が個人的に各メンバーに連絡し、再結成を呼び掛けたもののメンバーは再結成には否定的で、いい返事をもらえなかったようです。
その原因は、KARA再結成にあたって具体的な目標が無かったことや、それぞれがすでに別の芸能事務所に所属し活動しているためなのではとレコード会社関係者が憶測していたのですが、『週刊新潮』によれば、その後KARAの再結成に向けて動き出していたそうです。
記事では韓国芸能に詳しい関係者が、「以前から、ハラは元メンバーに個人的に連絡を取って再結成を働きかけていたものの、スキャンダル色を嫌った人もいて難しい状況でした。しかし、来年の8月で日本デビューから10周年の節目となる。やはり集まろうとなり、来年夏に再結成が予定されていたのです。」
と証言しています。
ですが、ク・ハラさんの突然の死によってKARA再結成プランは白紙になってしまったとのことです。
なお、7月時点で尾木プロ側は『週刊女性』の取材に対して「そのような事実はございません」とKARA再結成プランを否定しており、『週刊新潮』の報道もどこまで事実なのかは定かではないのですが、ク・ハラさんはKARA脱退後も元メンバーと接触していたのは事実で、10月末にはハン・スンヨンさんとのツーショット写真を投稿し、6月に日本で写真集発売記念イベントを行ったニコルさんは、ハラさんと連絡を取ったことを明かすなどしていました。
ク・ハラさんは尾木プロのバックアップを受けて、シングルリリースや新たなファンクラブの開設、様々な音楽番組への出演が決まっており、亡くなる少し前に『週刊文春』のインタビュー取材を受け、歌手活動以外にもバラエティにも興味があるとし、「お声がかかるようにもっと日本語を勉強したいです」と話していたほか、「ドームツアーをやりたい」といった目標も掲げていたそうです。
しかし、10月には親友だったK-POPグループ『f(x)』(エフエックス)の元メンバー・ソルリさんが自宅で命を絶ち、ク・ハラさんは非常に大きなショックを受けており、それから1ヶ月後にハラさんも自宅で亡くなりました。
ク・ハラさんは日本で活動を再開した当時受けたインタビューで、30歳になったら何をしたい?との問いに対して、「30代はすぐに終わらせて、早く40代のおばさんになりたい。20代は忙しくて仕事に追われていて、わけがわからないうちに終わってしまった。早く年を取って、落ち着いた生活をしたい…」
と答えていたといい、精神的に追い詰められた状態がずっと続いていた様子です。
KARAのメンバーの中でも特に人気が高く、6月に活動を再開させた時には多くの応援の声が上がっていただけに、このような形になってしまったのは非常に残念で、実際のところは不明ながらまたKARAのメンバーが揃い、期間限定でも活動する姿が見たかったですね…。