お笑いコンビ『キングコング』の西野亮廣さん(にしの・あきひろ 40歳)が30日をもって『吉本興業』を退所し、突然の退所に至った理由やコンビの今後について語っています。
西野亮廣さんは27日に自身のツイッター上で、「退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています。」と退社を示唆し、「くれぐれも『トラブルが原因』とかじゃないっす!」としていました。
それから3日後に『吉本興業』が公式サイト上で「双方合意の上、2021年1月30日付をもってマネジメント契約を終了しました」と発表、続いて西野亮廣さんもツイッター上で、「吉本興業を卒業しました。オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です。なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります。」
と円満退所を強調していました。
同日には、自身が原作・製作総指揮を務めたアニメ映画『えんとつ町のプペル』の劇場鑑賞会に参加後、各スポーツ紙の取材に応じ、『吉本興業』からの退所に至った経緯や理由、コンビの今後について語りました。
<↓の画像は、30日にスポーツ紙の取材を受けた西野亮廣さんの写真>
『吉本興業』からの退所理由については、「プペルの仕事を始めた時から頭にあった。4~5年くらい前からかな。相方も察知していたと思う」「マネージャーがコロコロ変わるので、長いスパンの仕事になると、担当が変わるごとにブレーキがかかって、障害になっていた。そこを解消するために退社した」
と説明しています。
事務所を辞めて独立するにあたって、『吉本興業』の大崎洋会長(67)にも連絡を入れたといい、「メールしました。そうしたら『また吉本に戻ってくるんでしょ?』という内容が帰ってきて。了解はいただきました」「ギクシャクはなくて、マネージャーとも普通に仲良くて、もう飲みに行く約束もしている。先輩たちからもお叱りはなくてエールしかない」
と明かしました。
この日の夜には、コンビのYouTubeチャンネル『毎週キングコング』の動画撮影を行うとし、「これから、相方にいろいろと言われると思います。その様子は31日の22時にアップする予定です」「(今後もコンビで)漫才も行っていきます。コンビでの活動については吉本と今後相談していきます。あまりシビアに考えてはいない。ファンの方はこれまでとそんなに変わらないのでは」
と説明しています。
今後は、自身のオンラインサロンなどを運営している『株式会社NISHINO』(今年2月『Chimney Town(チムニータウン)』に名称変更)を拠点に活動していくそうですが、「その会社も吉本興業が揉めた時にマネジメントとかエージェントとかで議論になったと思うんですけど、その前からずっと『株式会社NISHINO』で活動していた。本当に活動内容は変わらないと思います」「吉本興業には感謝しかない。吉本が作った劇場で生まれ育った人ですから。僕が言って吉本が嫌と言えば仕方ないですけど、一緒にやれるところはやりたい。これまでの20年間が無駄になるのは嫌だと思っていますし、そこは話し合いました。具体的には言えないですけど、恩返しをしていくという話し合いも進めています」
と、円満退所だということを強調しています。
また、自身の今後の夢については、「エンタメで世界を獲るというのは1つあるんですけど、ミュージカルを作るとか、移動遊園地とか街を作るとか。あとは夢ではないですけど、被災地支援や途上国支援。今年はそういったものも積極的に進めていこうと思います」
としています。
西野亮廣さんは31日にもスポーツ紙の取材に応じ、「喧嘩しているわけではない。吉本が好き、芸人が好き、社員も好き」「(コンビ解散は)100%無い。今は1週間に1回は会ってるし仲良いんで。漫才もやる。ただし、吉本の劇場でどうするかは今後の話し合い次第やけど」
と語り、今後の話し合い次第では、『吉本興業』と一緒に仕事をする可能性もあるとしています。
一方の相方・梶原雄太さん(別名=カジサック 40歳)は、自身のYouTubeチャンネルへ投稿した動画で、西野亮廣さんの退所は円満であることを強調し、自身は現時点で『吉本興業』を辞めるつもりはなく、西野亮廣さんからも事務所に残った方がいいと言われていたことも明かしています。
このように西野亮廣さんの事務所退所は円満であることや、コンビ活動は今後も変わらず続けていくことが明らかにされたのですが、これに対してネット上では、
- 雨上がりとかTKOとかは社会的な問題で片方が退社しているけど、解散しないと言いつつもコンビ活動はできてないからね。
- より一層嫌われる存在になるね。吉本の看板があったからこそここまでこれたんやで。まあ二人揃ってあまり好きになれないコンビですね。
- 仕事関係の連絡を感情的に批判するためにTwitterに公開する…そんな人とは一緒に仕事したくないなあ…関わったら最後、ろくな目に合わなそう。
盲信してたら多少は許せるんだろうけど。吉本というバックも無くなったし、余計に - ビジネス上のメールを無断で全世界に公開するって恐ろしすぎ。今までは何かあれば吉本が責任とってくれる安心感があったけど、今後は無所属の危険人物と仕事する会社は少ないでしょう。
- 西野のビジネスから感じる胡散臭さを払拭するためには吉本に在籍している事は非常に重要だったと思う。というかそれが生命線。
大崎会長が守り東野や大悟がいじるから西野を信用できた。だけどそれが無くなるんだから他に胡散臭さを打ち消す術を準備しなきゃならない。これはかなり難しい。西野は正念場だな。 - 結局のところ大金がすべてを狂わせるんだろうな。大金を手にして自分を過信し過ぎた結果なんだろうし。
そもそも吉本の芸人じゃなかったら才能があったとしてもこんなに上手くいかなかっただろうし、チヤホヤもされなかっただろうな。 - 要は儲けの一部をよしもと興業に取られるのがイヤだって話でしょ。周りくどい言い方しなくてそう言えばいいのに。
売れるまでのリスクは吉本に被せて、いけると判断すると独り立ちする。器用な生き方ですね
などの声が上がっています。
西野亮廣さんは音声メディア『Voicy(ボイシー)』でも『吉本興業』からの退所について語っており、ここでも円満退所であることを強調しているほか、ツイッターでマネージャーとのLINE内容を公開したことを反省し、マネージャーに謝罪したことなどを明かしています。
<↓の画像は、西野亮廣さんがツイッターで公開のLINE写真>
ただ、ダウンタウン・松本人志さんは31日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「円満が急にこんなにバタバタやめるわけないからね!」とツッコミを入れていました。
また、『スポーツニッポン』(スポニチ)が事務所に近い関係者に話を聞いたところ、「今着手しているプロジェクト以外は、西野との全ての仕事を終了すると聞いてます」と語り、両者の間には温度差があるとしています。
その原因は、西野亮廣さんが自身のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の中で、事実とは異なる事を綴っていたことにあるとし、それが事務所上層部の逆鱗に触れ、話し合い開始からすぐに契約終了が決まったといいます。
スポニチの記事ではテレビ局関係者が、「吉本としては頑張っている社員やほかの芸人を守るためにも決断した。今まで吉本批判も許されてきただけに西野さんにとって“退社通告”は寝耳に水だったんじゃないですかね」
と語り、1月30日に『吉本興業』側から契約終了を通告し、双方合意のもとで退所が決まったとのことです。
西野亮廣さんのオンラインサロンは昨年秋に会員数が7万人を突破し、国内最大のオンラインサロンに成長しており、会員費の月額は980円で、オンラインサロンの会員費だけで8億円以上の売り上げとなっています。
それに加えて絵本の出版など様々な事業展開で利益を出しており、現在の仕事はほとんどが事務所ではなく自分で生み出したものだと豪語していました。
そんな西野亮廣さんは以前から自意識過剰で独善的な面があったと指摘されていますが、退所前にはマネージャーとのやり取りをツイッター上で公開し、そうした行為や内容に対してパワハラとの声が上がっており、イメージがさらに悪化してしまった様子です。
それでも西野亮廣さんのオンラインサロンは8万人近い会員がいるとのことから、独立してもこれといって大きなダメージは無さそうですが、アンチがさらに増えている様子から、それが今後の活動に多少の影響を与えるかもしれないですね。