国会欠席を続け「議場での陳謝」処分を下されたNHK党のガーシー参議院議員(本名=東谷義和 51歳)が、8日午前10時から参議院本会議で予定していた陳謝には応じないことを明らかにし、大きな波紋を広げています。
議場での陳謝処分は2月に決定し、ガーシー議員は陳謝に応じる意向を示した上で、日本へ向かう前には、滞在先のUAE・ドバイから大地震で甚大な被害が出たトルコに被災地支援で訪れていたのですが、7日に現地で複数のメディアの取材に応じ、「帰国はしません。今日、チャーター用意していただいた方にもお断りを入れ、陳謝動画の方を立花党首の方にお渡ししました」「8日に帰国することは時期尚早と自分の中で判断しました。もちろん(いずれは)日本に帰国します。それは間違いない。除名されたとしても帰国します。」
と、8日には帰国しないことを明らかにしました。
その理由については、「トルコの現状を見てまだ何もできていないんですよ。惨状を見た以上、自分ができることはキチッとやってから帰りたい。あと、警察当局も含めまだ見えないところが多すぎる。『帰国します、事情聴取を受けます』という中で、改めて誰が(自分を)告訴しているかなど、弁護士を通じて警察サイドに連絡してもらい、答えをいただきたい」「答えが出てない部分がちょっと多すぎるので、その辺のあたりも出てからじゃないと帰国できないという決断になりました」
などと説明しています。
こうして8日には帰国しないというガーシー議員ですが、遅くとも今月中には帰国する意向を示し、陳謝に応じないことで除名処分、議員資格剥奪となる可能性が濃厚になるものの、「その場合は仕方ない」としています。
これまでに受け取った約1,800万円の歳費にも言及し、「NHK党に全てお預けしますということで僕自身は受け取る気はないと。すべてNHK党預かりにしようと思ってます」「税金泥棒と言われたくないからこそ、歳費を戻しますし、それで一つまず国民の憂いが一つでも消えれば少しは怒りもおさまるのかなと思ってます。」
とも語っています。
ちなみに、ガーシー議員は帰国しないことを決断後、代理人を通じて8日の参院本会議には出席しないとする事の説明や、陳謝文を読み上げる動画を参議院の議員運営委員会に提出しましたが、「文書ではない」との理由から受け取りを拒否されています。
これを受けてガーシー議員はその動画を自身のインスタグラムで公開しており、動画内では「できれば若輩者にもう一度チャンスと猶予をいただけたらなと思います」とも訴えています。
<↓の画像は、スーツ姿で陳謝したガーシー議員の写真>
- 受取拒否されたガーシー議員の動画(Instagram)
NHK党の立花孝志党首はガーシー議員の帰国ドタキャンについて、「ひょっとしたら帰国する可能性もゼロではないと思っている」「(5日夕方以降は連絡を取っておらず)要するに、私すらも騙してくれと」
などと語り、ガーシー議員は「仮に除名になったとしても、次の選挙には出馬したい」とも語っていたと明かしています。
そして、ガーシー議員が大方の予想通り、帰国しないことを明言したこと等に対しネット上では、
- 地震直後に行ったならまだしも、帰国の期限が迫った途端に被災地がどうのこうの言い出したところでどうにもならんわ
- 散々帰るだの何だのと言っても結局の所びびっているだけ
- 帰って来なくていいから政界がひっくり返る様な暴露はよ
- グダグダ言い訳してるけど逮捕されたくないから帰国しないんでしょ。議員資格剥奪の次は旅券失効だね
- 陳謝予定日決まってるのに直前で日本と真逆のトルコに行ってるもんな まだ何もしない方がマシだった よりにもよって震災利用するとか最低のクズ
- 結局は逮捕が怖くて逃げ回るという選択肢を選んだというわけか。もう除名しかない。
ただ、ガーシーを除名したから終わりではなく、ガーシーを故意に出席させなかったNHK党にもペナルティを課すべきじゃないか? - 国会議員としてあまりにも酷過ぎ。仮に逮捕されるのが理由なら、罪を犯したのに償う気もないってこと。彼に投票した人も反省した方がいい
- どうせ辞めるんならひっかきましてやめてくれって立花にでも言われてるんじゃないの
数議席しか無い泡沫政党がここ数日トップニュース扱いで立花は笑いが止まらんだろ
などの声が上がっています。
ガーシー議員はトルコに渡る2日前にメディアのインタビュー取材を受けた際には、「国民全員が税金を払ってるんでね。歳費をもらっている以上は全員に謝まらなきゃいけないなという考えになっています。」
などと言って日本に帰国する意向を示し、トルコに行ってから日本に戻るとしていました。
また、帰国した場合には国会が終わる6月まで日本に滞在するとしていたのですが、これまでの活動によって身の危険を感じている等として、8日までに帰国するとは明言していませんでした。
そして、最終的には帰国しないという結果となり、その理由も以前から挙げている警察の動きに対する懸念、さらにトルコでの被災地支援活動を新たに追加しているのですが、トルコ南東部でマグニチュード7.8の大地震が発生してからすでに1ヶ月以上経っており、このタイミングで突然トルコに渡って支援活動をするというのは疑問でしかありません。
とりあえず8日までに帰国して議場で陳謝を行い、その後で支援活動を行えばいいのではと思いますが、これまでの言動を見る限り、帰国するつもりは元々なかったのではとも感じ、先日行ったライブ配信の中では、「国会に出なあかんかったなんてことは俺は知らなかった。全部立花さんから聞いてやっているだけ」「俺に陳謝を求めるなら立花さんにしてもらえって」「立花さんに説明されてんから、『国会なんて一回も出る必要ないから』って。『海外にいてもできるから』って。それを俺が陳謝するのはおかしないかって」
と逆ギレする場面もありました。
ガーシー議員の言う通り、NHK党側にも大きな問題がありますが、今さら何を言っているのかと正直呆れますし、このまま除名処分を下されて議員資格剥奪となることが妥当だと思いますが、今後どういった形になるのか、引き続き動向を見守っていきたいですね。