俳優・綾野剛さん等に対する暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、名誉毀損、強要、証人等威迫、威力業務妨害の罪に問われている元暴露系YouTuber・国会議員の“ガーシー”こと東谷義和被告(52)が、6月の逮捕後初めてYouTubeで動画配信を行い、激ヤセした姿で被害者や世間に謝罪すると共に、自身が過去に配信の動画を拡散しないよう求めています。
現在も裁判中のガーシー被告は、代理人の高橋裕樹弁護士のYouTubeチャンネルで謝罪動画を公開し、「この度は世間の皆様をお騒がせし、本当に申し訳なかったと思っています」「何より、被害者の方、被害者家族の方々、関係者の方々にご迷惑をかけたこと本当に反省しております。綾野剛さん、『トライストーン』の皆さん、福谷公男さん、川上量生さん、本当に申し訳ございませんでした」
と、刑事告発した被害者たちの名前を挙げて謝罪しました。
続けて、この動画は謝罪を行うために投稿したものではないと語り、自身が過去にYouTube等で公開の動画が現在もネット上で拡散され、それによって被害者や家族等を傷つけ、苦しませ続けている現状を受けて、検察から許可を取った上で公開することになったと説明しています。
現在も拡散されている動画について、「『お前がやったことやんけ、お前が始めたことやんけ』と、おっしゃられるのもわかります。動画を配信した僕の責任だと思ってますので、僕のことをとやかくボロカス言うのはもう全然OKです。好きなだけ言ってください。でも、被害者や被害者家族の方々のことをこれ以上拡散し、世の中に広めたりだとか、このまま誹謗中傷を続けることはやめてください。よろしくお願いします」
と呼び掛けています。
逮捕直前まで自身が行っていた行為について、「弱い人間を弱ってる時に叩くのって、やっぱり俺はほんまに卑怯なことをしてたなって思います」と語った上で、「もしまだ、生業でそういうことをされてる方がいるんであれば“巨悪”に対してやってください。弱い方々に自分の牙を向けるのやめてください。被害者家族や関係者各僕があげた動画だけじゃなく、誰があげた動画であろうが、誰が出した投稿であろうが、人のあげた刀を拾って攻撃するようなまねだけはホンマやめてください」
と、誹謗中傷動画の拡散をやめるよう何度も呼び掛けています。
また、「自分の受けた罪に対する償いは、キチッとさせてもらおうと思っています」とし、罪の償いが済んだ後のことについては、「誹謗中傷に対してのストッパーであり、ブレーキになれたらいいなと思っている。それをするためのことを日々、考えてます。自分がやってきたことを重く受け止めているからこそ、その考えになれた」
とも語っています。
この動画に対してネット上では、
- 拡散してくれって散々言ってたよね 今更無理だよ 消えないよ それがネットだよ
- 情けない男やな
- 絵に描いたようなカッコ悪さ
- 今更何言ってんのこいつ。捕まったから演技してるだけ
- めちゃくちゃ罪を軽くしてもらおうって気が見えてるな
- いまさら遅い。無期懲役でお願いします。
- 何を言おうが減刑のためのパフォーマンスにしか見えない。反省しているなら、常習的脅迫を否定してないで塀の中で罪を償ってきては
などの声が上がっています。
ガーシー被告の裁判は現在までに3回行われており、21日の第3回公判では現在の心境を問われると、「今は非常に反省している。関係のない方も巻き込み大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」
と反省の言葉を口にしました。
日本を離れて中東・ドバイで動画配信を行った理由については、「当時4億円~5億円の借金があった。これはギャンブルで作ったもので、ある知り合いに『ドバイでやり直さないか』と誘われてドバイに渡った」「その知り合いがやっているレストランなどでバイトなどをしながら生計を立てていた」「(暴露系YouTuberは)そのドバイの知人に勧められてやることになった」「最初に言われた時はすぐに断ったが、借りていたお金の返済を迫られていて断りにくかった。勝手な正義感で芸能界の闇を知らしめたいとも思った」
と説明し、暴露口撃をするターゲットも全て知り合いが決めていたとしています。
また、動画で怒声を上げるなど、相手を威圧するような言動を取っていた理由についても、「『怒鳴りながらやって』と言われ従った。正直しんどかった」などと裏側を明かし、今後またSNS等で配信活動を行うか問われると、「ないです。正直、二度とやりたくない」「配信は一切しません」「(配信をしないと)誓います。もうめんどくさい」「本当におかしなことをやってきたと思って、二度とやらないと決めて、十分反省したうえで、日本での新しい一歩を踏み出したいと思います。本当に、すみませんでした」
などと語り、反省している素振りを見せていました。
この他にも、ドバイ滞在中には「日本の芸能事務所に懸賞金をかけられ、殺されかけていた」とも語っていました。
そんなガーシー被告は裁判で、罪が重い常習的脅迫(法定刑:懲役3ヶ月以上5年以下)以外は認めていて、罪が認められたとしても初犯ということで執行猶予が付くのではと見られているのですが、この事件を巡っては被害者との示談交渉などしっかりと措置を行うことが重要とされており、今回の動画に関しても少しでも裁判官の心証を良くして罪を軽くしたいとの思惑が透けて見えます。
来年2月8日に行われる第4回公判で結審する見通しとなっていて、今回の動画はその前の“最後のお願い”といったところで、これに対してネット上では今さら何を言ってるんだと、冷ややかな声が圧倒的多数となっているほか厳罰を求める声が多く見られますが、最終的に裁判所はどういった判決を下すのか見ものですね。