昨年の参議院選挙で初当選して以降、国会に一度も出席していないNHK党のガーシー議員(本名=東谷義和 51歳)に対して、参議院懲罰委員会が21日に「議場での陳謝」をさせる懲罰処分を全会一致で可決し、22日に行われる本会議で採決して正式に処分が決定することになりました。
ガーシー議員の代理で懲罰委員会に出席したNHK党の政調会長・浜田聡参院議員(45)は、ガーシー議員が国会に出席しない理由についての弁明書を代読し、「虚偽の刑事告訴をされている。虚偽告訴の事実が明らかになるまでは、私ガーシーは不当な拘束を受ける可能性があるので帰国、登院をしません」
としています。
しかし、懲罰委員会からは「欠席理由がその都度変わっている」「主張は通用しない」「責務を放棄している」「『居眠り議員に懲罰も』などと反論しているが、そもそも出席していない時点でスタートラインにも立っておらず、そのような発言をする資格もない」等の批判が相次ぎ、全会一致で「議場での陳謝」とする処分が可決しました。
国会法122条では、懲罰として軽い順に「戒告」「議場での陳謝」「登院停止」「除名」の4種類が定められており、ガーシー議員に対して懲罰委員会からは「除名に値する」との意見も出たものの、議員の身分に関する重要案件等の理由から、まずは「議場での陳謝」となったとのことです。
これによりガーシー議員は国会に登院し、懲罰委員会が作成した陳謝文を読み上げる必要があるものの、浜田聡議員は記者から議場での陳謝に応じる可能性を問われ、「無いです」と明言しています。
もしも処分に応じないにはさらに重い懲罰が検討され、議員資格剥奪となる除名処分が下される可能性が高まります。
なお、ガーシー議員はこの処分に対して正式なコメントは出していませんが、自身のインスタグラムでは、【民意を無視するな!ガーシー議員の陳謝及び除名処分に反対します!】とするオンライン署名運動の支持者たちの声を投稿しています。
<↓の画像は、ガーシー議員のインスタグラム投稿写真>
そして、国会への登院を拒否し続けているガーシー議員に対して、「議場での陳謝」とする処分が可決されたこと等に対してネット上では、
- 出てこれないの分かってて「出てくれば許してやんよ」これはウィットに富んでるねw
- これで帰国して陳謝したら草
- リモート陳謝でいいだろ
- 帰国して陳謝したらガーシーの負け 絶対帰ってきたらダメだ
- 帰国できないんだからもうこれ首だよね
- 除名カウントダウン
- 一発除名でよかったのに
- するわけねぇからクビにしろ税金返せ
- 記者会見開いて国民に向かってサボりの理由説明してみろよ
- 国会議員になったのに駄々こねて戻らないって凄いな もらった給与は返還してほしい
- 除名+今までの歳費全額返還にしろ。そして投票したバカどもに反省文を書かせろ
- 突っぱねて除名されるか翻して笑いものになるか、どっちに転んでも楽しみ
などの声が上がっています。
ガーシー議員はあれこれ理由を付けて国会への登院を拒否し続けていますが、その間にも議員歳費として毎月約130万円(年間約1,553万円)が支給されているほか、調査研究広報滞在費として毎月100万円、年末には期末手当として約189万円が支給され、当選してから現在までに合計で約1,783万円を手にしており、これは国民から徴収した税金で賄われています。
それだけにガーシー議員の早急な除名処分を求める声に加えて、歳費の全額返納を求める声が上がっていますが、もし今後除名処分が下されて議員資格が剥奪されたとしても、歳費の返納を強制する法律は無いとのことです。
ガーシー議員は昨年の参院選で28万7,714票を獲得して初当選しましたが、その後も変わらず滞在先のUAE・ドバイから配信活動等を行うのみで、国会に登院もせずに政治家としての活動は一切行っておらず、職務を全うしていないだけに支持者たちからは反対の声が上がっているものの、除名処分が妥当でしょう。
とりあえずは議場での陳謝とする処分となり、これも本当に拒否という対応を取るのかどうかに注目したいですね。