失踪から10日後に無事が確認されたロックバンド『KANA-BOON(カナブーン)』のベース・飯田祐馬さん(めしだ・ゆうま 28歳)が、音楽活動を休止することが19日に発表されました。
所属事務所の発表によると、飯田祐馬さんと今回の件について話し合ったところ、失踪、音信不通状態だった理由は「音楽活動の中での、個人的な不安やプレッシャーが原因」だったことが判明したといいます。
また、話し合いをする中でも体調が不安定な様子だったため、医療機関で診察を受けた結果、「精神的な病気」を発症していることが分かったそうです。
そうしたことから、本人と相談した上で、しばらくは治療に専念するために音楽活動を休止することを決めたとし、「今後につきましては、本人が心身共に健康な状態に回復するのを待ってから、改めて話し合う予定です。」
と報告しています。
カナブーンの活動は、飯田祐馬さんを除く3人で続けていくそうで、ライブはサポートメンバーを入れて行う予定とのことです。
<↓の画像が、所属事務所のコメント全文写真>
この発表を受けてボーカル&ギターの谷口鮪さんはツイッターを更新し、「ここ最近のバンド活動の中でのメンバー間のやり取りが、めしだにとって大きなプレッシャーになっていたことを知りました。めしだとも相談し、一旦療養してもらってから、元気になったところで今後についてもう一度話し合おうということになりました。僕達をゆっくりと見守ってくれるとありがたいです。」
とツイートしています。
<↓の画像が、谷口鮪さんのツイート写真>
そして、飯田祐馬さんの活動休止発表にネット上では、
- こういうことを起こしてでも逃げたかったのに、戻るつもりあるのかな?
休止は本人にとって酷な場合もある。戻ることを前提にしてなら、治るものも治らない。 - 精神的な病は、なった本人にしかわからない。
不安、プレッシャーを感じたり、未来、過去、現在、いろいろあって、見分けもつかないくらい精神、身体が病むんですよね… - 音信不通にせず、最初からそうすればと思ったが、それができなかったということは、メンバー内でのコミュニーケーションがうまくいってなかったと思う。
一度世間を騒がせてしまったことも、彼なりに考えるものがあったのでは。ゆっくり休んでください。 - イベントに穴開けてでも一緒に居られなかった、メンバー間のやりとりが原因で病んだというなら、もう脱退しかないでしょう。
休止しても解散しても継続しても負担になる可能性はあるから、なるべく周りに迷惑かけないように脱退するのがお互いのためかのしれないな。
などのコメントが寄せられています。
飯田祐馬さんの失踪理由をめぐっては様々な憶測が流れ、別に女性を作って飛んでしまったという説や、メンバーとの不仲説なども浮上していたのですが、週刊誌『週刊文春』の取材を受けた所属事務所のマネージャーがそれらの憶測をキッパリと否定していました。
マネージャーは取材に対して、「仲はいいですよ。不和ではないです」とバンドメンバーとの不仲を否定し、飯田祐馬さんと家族の状況についても、「奥さんにも何度か会ってますけど、いい状況です」と答えています。
元不倫相手で女優・清水富美加さんが絡んでいるのではないかという疑惑も、「その件はまったくないですね」と否定しています。
<↓の画像は、飯田祐馬さんの元不倫相手・清水富美加さんの写真>
『日刊スポーツ』なども関係者の話として、「(失踪中に)誰か女性などと一緒にいたということはない」と女性絡みの問題を否定し、失踪中は東京都内近郊に1人で滞在していたといい、これまで失踪したことも無かったとのことです。
関係者はさらに、「飯田が今すぐ脱退するような話にはなっていない」と明かしていることも伝えていました。
飯田祐馬さんは失踪直前までツイッターを更新していたほか、5月20日にはメンバーと共にラジオ番組の収録に参加し、6月12日発売の新曲『まっさら』について、「レコーディングの時、一人一人の音を感じて、自分の音が変わったり、熱くなったり。それでよくなっていくという相乗効果も出た。説得力のある音をいっぱい出せるようになって、楽しいです」
と明かしていました。
また、「すごく良い曲ができた、5年間メジャーでやってきたという、ちゃんと地に足のついた音が鳴らせている。この曲でさらに何年も期待できる曲もできた」
と胸を張り、「いろんな所で聞いてほしいし、出会いたいです」と呼び掛けていました。
それにも関わらず、5日から15日深夜までの10日にわたって音信不通状態を続けており、メンバーもあまりに突然のことで困惑しているとしていました。
飯田祐馬さんはバンドメンバー等に悩みを一切明かさず、家族にも打ち明けずに自分だけで抱え込んで爆発してしまったのか否かは不明ですが、2014年に突然行方不明となった『Kidori Kidori』というバンドの元ベース・ンヌゥさんも、1週間にわたる失踪の原因が精神的な病気であることが判明し、治療に専念するためにバンドを脱退しています。
飯田祐馬さんは現在、どれほどの状態にあるのかは不明で、本人もバンドに戻りたいという気持ちがあるならば活動休止とし、いつかまた復帰という形にするのもいいと思いますが、休止中もプレッシャーや罪悪感などに苦しみ、より症状が悪化してしまう可能性もあるかと思うので、しっかりと話し合って今後どうするかを決めてほしいですね。
【追記 11/12 18時20分】
カナブーンの公式サイトが12日に更新され、飯田祐馬さんのバンド脱退が正式発表されました。
飯田祐馬さんは一連の騒動を謝罪した上で、カナブーン脱退を決意した理由については、「病院で精神的な病気だと診断されて、しばらくお休みをいただいていましたが、その病気が治るまでに何ヶ月かかるのか、それとも何年もかかってしまうのか、はっきりとは分かりません。そんな状態で、応援してくださるファンの皆様やメンバーをこのまま待たせてしまうことや、僕の好きなKANA-BOONの活動がこのまま止まってしまうことが一番嫌なので、脱退という形が今できる自分の最善の選択だと考えました。」
と説明しています。
また、メンバーとの関係については、「家族以外でこんなに長い間一緒に泣いたり笑ったり、感動したりした人たちは他に居ないです。メンバーは好きとか嫌いとかを超越した存在なので、自分が脱退するのは、今更仲が悪くなったとかそういったことが理由ではありません。」
と不仲説を否定し、「本当に自分よがりな選択ですみませんが、KANA-BOONが次に進むためには今はそれしかないと考えているので、この選択に後悔はありません。」
と綴っています。