元モーニング娘。でタレントの矢口真里さん(33)が、あの不倫騒動以来初めて日清食品『カップヌードル』の新CMシリーズ「OBAKA’s UNIVERSITY」に出演となったものの、このCM内で矢口さんが不倫をネタにしていたことにより、世間からは「不倫をネタにするな」「見ていて不快だ」などの批判的な声が上がり、想定を超える数多くのクレームが寄せられた結果、放送開始から約1週間後にCMの放送中止が発表されました。
バイラルメディアの『BuzzFeed Japan』が日清食品の広報担当者にCM中止の背景を聞くと、具体的な数字は言えないものの相当数のクレームが寄せられた事を明かし、「ご不快な思いを感じさせる表現がありました」と謝罪。
具体的にどの点なのかを聞くと、「CMの中の表現です。虚偽や不倫を擁護する表現がありました。」と答え、CM制作の段階である程度の批判は折り込み済みだったのではないかと問うと、「実際に想定はしていました。しかし、それよりも多くの批判的な意見をいただきました。」といい、「社内で検討結果した結果、不快な思いをする人もいるので中止といたしました。」と中止の背景を明かしています。
- 放送中止が決定したカップヌードルのCM(YouTube)
これによって最もダメージを受けたのは、多額の広告費を投じている日清なわけですが、CMの放送中止は、矢口さんの今後の活動に大きなダメージを与える可能性があるとみられており、ニュースサイト『日刊サイゾー』では、芸能プロ関係者が「ようやく仕事も軌道に乗ってきた矢先に今回のトラブルですからね。『やっぱり矢口を起用するのは危険』と思われても仕方がありません。彼女の今後のタレント活動にも影響を及ぼすでしょう」と語っています。
さらに、業界内では「最近調子に乗っていた報いだ」という声も飛び出しているといい、これは矢口さん本人というよりも所属事務所に対してのもので、スキャンダル後は低姿勢だったものの、最近はどこか偉そうだったといい、中には高額なギャラを吹っかけられた関係者もいたとのことです。
また、今回のCMを引き受けたのがそもそもの勘違いだと痛烈に批判しています。
矢口さんは2013年に不倫をスクープされ、不倫現場を実際に目撃した俳優・タレントの中村昌也さんとその後離婚し、2014年10月に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で謝罪して芸能活動を再開。
ネット上では矢口さんの活動に対し、批判的な声が多く寄せられていたものの、少しずつ仕事を増やしていき、モーニング娘。OGとして音楽番組に再び出演したり、約3ヶ月という短い期間だったものの、元モー娘。の辻希美さんと高橋愛さんとともに脱毛サロン『脱毛ラボ』のPRキャラクターに選ばれるなどしました。
今年に入ってからは、TOKYO MXで4月6日よりスタートした情報バラエティ番組『教えて!アプリ先生』(毎週水曜日24時00分~同30分)でレギュラーMCを務めることが決定するなど、世間からの批判をよそに着実にステップアップしており、民放の番組に再びレギュラー出演する日もそう遠くないかもしれないと見られていたのですが、今回のCM放送中止騒動はかなりのダメージで、事務所の人間もこれからは大きい態度は取れなくなるかもしれませんね。
ちなみに、日清は11日に新商品「カップヌードルリッチ」の発売記念イベントを行い、その際に執行役員の鈴木均宣伝部長がCM放送中止になった経緯を説明し、今後については「コンセプトの『CRAZY MAKES the FUTURE』は若い方にエールを送るものですので、このコンセプトは変えずに、第2弾以降も放送する。ご不快に思われた方と取りやめを残念に感じられた方も両方いるので、双方の方への信頼回復のために第2弾以降のCMの制作に当っていきたい」と、同シリーズのCM制作継続の意向を示しています。