2度の交通事故によって無期限謹慎処分を受け、今年10月まで1年間活動休止していたお笑いコンビ『インパルス』のツッコミ担当・堤下敦さん(つつみした・あつし 41歳)が、週刊誌『週刊新潮』の取材に応じ、昨年の事故から現在までを語っており、謹慎生活中に支払われた給料のことや、一時期は自殺を考えたことなど赤裸々に告白しています。
インパルス堤下敦さんは昨年6月に、1人で自宅からほど近いサウナへ行き、医師から処方されたアレルギーの薬、睡眠導入剤を服用してから車を運転したところ、薬の効果が早く出たことで運転中に意識もうろう状態となり、電柱に衝突するなどの自損事故を起こすなどして、道路交通法違反(過労運転、事故不申告)で書類送検され、罰金30万円の略式命令が下されました。
同10月には、赤信号で停止していた前方のゴミ収集車に追突し、男性作業員2人に軽傷を負わせたとして、道路交通法違反(過労運転)の疑いで書類送検(後に不起訴処分)され、2度の交通事故を受けて吉本興業が無期限謹慎処分を発表しました。
それから1年にわたって謹慎生活を続け、10月23日に活動を再開したインパルス堤下敦さんは、『週刊新潮』の取材に2度目の交通事故を起こした原因について、「2度目の時、薬は飲んでいませんでした。考え事をして、ボーっとしていたんです。1度目の後、車に乗らなければよかったのに、自分の甘さ故です。」
と語り、警察の取り調べの最中には、「クビになるだろうな」と思っていたことを告白しています。
<↓の画像は、『週刊新潮』のインタビュー取材を受けたインパルス堤下敦さんの写真>
しかし、吉本興業は無期限謹慎という処分を下し、復帰時期は行政処分を出てから決めるという話になったそうなのですが、1年にわたる謹慎中の生活についてインパルス堤下敦さんは、ネットやテレビを一切見ずに身内や友人とだけ会っていたと語り、吉本の先輩後輩とも連絡を取っていたそうなのですが、謹慎当初は申し訳ない気持ちが強く、初めは顔を合わせることが出来なかったと振り返っています。
また、この事件によって「給料は、すぐに10分の1以下になりました。」と明かし、謹慎生活中は過去に発売したインパルスのDVDの売り上げがわずかに入る程度で、「一番少なかった月は143円なんて時もありました。貯金を切り崩す生活で、預金通帳から0の数字がどんどん消えていくんです」
と、仕事が無くなったことで金銭面も厳しい状態となり、生命保険を解約して生活費に回すほどだったといいます。
そんな中でも精神状態を保てたのは、家族と一緒に当初は暮らしていたためだと明かし、2012年1月に誕生した長女がそばにいたことによって、心を落ち着かせることが出来たそうで、「幼稚園の送り迎えや公園に連れて行く時に外に出ていました。妻も勇気づけてくれ、家族のお陰で気が紛れて救われていました」
と語っています。
ですが、先が見えない生活が続いていたことから、2011年3月に結婚した1歳年上の妻・美希さんと今年春に離婚し、長女の親権は美希さんが持ち、家族も失ったインパルス堤下敦さんは神奈川の実家へ戻ったそうです。
<↓の画像は、インパルス堤下敦さんと離婚した元妻・美希さんの写真>
離婚当時の心境については、「子供と一緒に住めないという実感が湧いたのを覚えています。毎日毎日、携帯の写真を見ては……。時間の進みが遅くなったように感じました」
と振り返り、その時には精神的にもかなり追い詰められ、誰とも会わずにふさぎ込み、一時は自殺も考えていたと告白しています。
そこから何とか脱したインパルス堤下敦さんは、復帰前の8月ごろからバイトを初めたそうで、「古い友人がストレッチの店を経営しているので、声を掛けてくれて。店の受付業務で、時給は1000円」
と明かし、10月に仕事復帰後もそのバイトは週1回のペースで続けているといいます。
このように昨年の事故から現在までを語ったインパルス堤下敦さんは最後に、「復帰出来ても、正直仕事なんて一つも来ないと思い不安でした。でも、先月はインパルスとして、テレビでネタを披露しました。嬉しかったし、謹慎中に支えてくれたみんなに感謝の気持ちで一杯です。これから先、どんな仕事であろうと、常に自省の気持ちを持ちながら、頑張らないといけないと、そう思っています」
と語っています。
そんなインパルス堤下敦さんに対してネット上では、
- 因果応報って言葉がぴったり 陰に包まれ下がる
- 後輩や女芸人をイジメてたクズだし
- 黒沢いじめてたの暴露されてから転がり落ちたな 自業自得やろ
- 自殺しようとしたとか言っちゃうからダメなのよなあ
- 甘ったるい芸能界。奇麗事を並べてばかり…まぁ覚醒剤しても戻れる業界だからね
- なぜ加害者が同情を買うようなことを言うのか。こいつの起こした事故で怪我を負った人がいるのを忘れるな
- たまーーーにゴールデン出てるだけで月収300万とかの世界だからな。今の金がなかろうと実は貯め込んでる。
金貯め込んでるのがバレると印象悪いからキリンのホームレス中学生の奴とか全部使い切った設定にしたり、又吉も吉本にいっぱい持っていかれてる設定にしてるけど実際は何も困ってない - 起こしてしまった事故は重大だけど、司法の判断も出たし、社会的制裁も十分に受けたと思う。
それにしても一番支えて欲しいときに、一番大切なはずの家族が去ってしまうのは辛いな。 - 昨日岡村のオールナイトニッポンに出てたけど頑張ってたな。今日で今年の仕事納めとも言ってた。
芸風も性格も嫌いだったけど、一度落ちてひたむきに頑張ってるのを知ると応援したくなる - どちらも防げた事故なだけに悔やまれるよね。インパルスのネタは嫌いじゃないから、また見れるのを楽しみにしてます。
将来の不安が原因の離婚なら、一つ一つ仕事を頑張って奥様やお子さんを迎えに行ける日が来たらいいね。
などのコメントが寄せられています。
インパルス堤下敦さんは11月28日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)に出演した際にも、謹慎中の生活の様子や収入について明かしており、謹慎中にテレビ見なかった理由については、「一緒に仕事をしたことがある人たちが(テレビの中で)華やかにやっていて。自分も“あそこで出させていただいたな”って考えてしまい、自分がやったことを責めるようになってしまった」
と説明していました。
また、妻と離婚した理由についても明かしており、1度目の事故の時点では、力を合わせて頑張ろうと励ましてくれたそうなのですが、活動自粛中に2度目の事故を起こしたことによって、実際には反省していないのではないかと思われてしまい、話し合った末に離婚に至ったとしています。
謹慎中の1日の生活は、「目をつむり、目を開けて太陽を見て、目をつむり、夜になり、目を開け…」と説明し、世間の目を気にしてほとんど外出はしていなかったといいます。
生活費については、貯金を切り崩したり、バイトをしていると語り、そこから長女の養育費も支払っているそうなのですが、離れ離れになった長女が自分の顔を忘れないように、「だからテレビで頑張りたいです。」「見てたら絶対覚えてくれてるから。『あ、お父さんだ』って」
と真剣な表情で訴えていました。
番組ではこの他にも、一番迷惑を掛けた相方・板倉俊之さんへの感謝を語り、「(謹慎中)自分の話題も言ってくれていた」「この間、2人きりで1時間くらい話した」「最後に板倉さんが昔懐かしい感じでポンと『台本』って新ネタの台本を(渡してくれた)」
と、コンビの絆を明かしていました。
インパルス堤下敦さんはあの事故を起こす前から評判が悪く、森三中の黒沢かずこさんのことをイジメていたことを暴露されたり、酒に酔った状態でライブ配信を行い、一般人に対して暴言を吐くなどの問題行為をしていたので、世間からは厳しい声が多く上がっています。
しかし、昨年10月から1年間謹慎生活を送り、その間に信用だけでなく家族など多くのものを失ったことによって、これから心を入れ替えてやっていきたいという強い思いを明かしているので、また板倉俊之さんとのコンビ活動、ピンでの活動ともに頑張ってもらいたいです。