アニメ『ダンダダン』製作委員会が謝罪。劇中曲にX JAPAN・YOSHIKIが著作権侵害訴え騒動に。動画あり

事件・事故・トラブル 音楽
  • 2

アニメ『ダンダダン』

現在放送中のアニメ『ダンダダン』(TBS系など)に登場したバンドの楽曲を巡り、『X JAPAN』の楽曲と似ているとしてYOSHIKIさんが著作権侵害を訴えた件で、製作委員会が22日に声明を発表しました。

今月7日深夜に放送されたダンダダンの第18話では、ビジュアル系お祓いバンド『HAYASii(囃子)』がオリジナル曲『Hunting Soul』を披露し、同曲はYouTubeなどでも公開されました。

HAYASii『Hunting Soul』の動画

この楽曲に対してX JAPANのYOSHIKIさんはX(旧ツイッター)で、「何これ、 XJAPANに聞こえない?」「えー? この件何も知らないんだけど、こういうのってあり?」「弁護士達からも連絡がきた 著作権侵害の可能性があるとのことで、どうなるのだろね」「X JAPANの『紅』の著作権はソニー・ミュージックパブリッシングが管理しています。作曲したのは自分ですが、私自身も、この曲を使用する際には自分でさえも許可を得ることがよくあります。」などと投稿し、『Hunting Soul』が著作権侵害にあたる可能性を指摘しました。

X JAPANの代表曲『紅』のライブ動画

それから2週間経ち、ダンダダンの製作委員会が一連の騒動を謝罪し、『Hunting Soul』の制作経緯については、「製作チーム一同が尊敬してやまないYOSHIKI様とX JAPAN様のような熱量をアニメの中で表現すべく、また、音楽演出において、『ダンダダン』のアニメにおけるストーリーやシーンにマッチし、かつ作品としてのクオリティをさらに上げられるようにとの想いで制作いたしました」と説明しています。

続けて、「しかしながら今回、YOSHIKI様及びX JAPAN様に対して、事前のご説明に思いが至らなかったことで、ご心配をおかけしてしまったことは本意ではなく、心からお詫び申し上げます。」と謝罪しました。

楽曲の権利問題に関しては、「関係各所と建設的に協議を進めております。本件についてはYOSHIKI様ともすでにお話をさせて頂いており、今回を契機に、未来に向けた創造的な取り組みを共に考えている所でございます」と報告し、この騒動で関係各所に心配をかけたことに対して謝罪しています。

<↓の画像が、アニメ『ダンダダン』製作委員会の謝罪コメント全文>
アニメ・ダンダダン製作委員会の謝罪コメント

また、YOSHIKIさんは22日に行った会見でこの件に言及し、『ダンダダン』のプロデューサーから連絡があったことを明かしたうえで、「前向きな話し合いが行われました。誠意のある話を建設的な話をさせていただいた」「勉強になりましたし、素敵な出会いができたんだなと」「僕の創作物は僕だけじゃなくていろんな方が関わってる。権利関係はお任せしてる」「いろんなことがあってご心配をおかけしました。騒がしてしまって申し訳なかったです」と謝罪しました。

このトラブルに対してネット上では、

  • 問題点があったとするなら、楽曲ではなく、X JAPANメンバーをモチーフにした登場人物の部分だと思いますが。
    あの楽曲が紅の編曲に当たるなら、世に出ている色んな楽曲が編曲に該当してしまいますよ。
  • これはもう…事を上手く収めて、後に控えてるHAYASHii再登場の際の楽曲に、YOSHIKIも関わるべきだな!
  • メロディの類似が無く、YOSHIKIに「著作権者として抗議」する権利があったとは必ずしも言えないと思います 裁判ならYOSHIKIの訴えが通る可能性はほぼ0%です
    少なくとも「著作権侵害」「弁護士」を持ち出しての圧力は行き過ぎだったのは確かです
    YOSHIKI個人の「感情」の問題であり、「事前の許可」が必要とは言えなかったと思いますが、オマージュをすると一言挨拶があればYOSHIKIが機嫌を損ねることは無かったと思います
  • 楽曲に関しては某有名バンドを超リスペクトしたオリジナル曲だと思ってます。ただ、映像でそれっぽいバンドマンが演奏していたから、「曲」ではなく「人」に対しての連絡が必要だったのかもしれませんね
    今回の楽曲に深い「愛」を感じましたし個人的には賞賛してます。
  • 今回の問題で一番心配なのは、法的なこともだけど、原作者の龍先生の創作意欲や表現スタイルに悪影響がでないかという点。
    ダンダダンの魅力の一つであるパロディ表現が失われることなく、これからも作品が輝き続けることを願っています!

などの声が上がっています。

HAYASiiのメンバーの名前や容姿から、X JAPANをイメージして作られたのは間違いなく、そして『Hunting Soul』に関しても、X JAPANの『紅』などを想起させる楽曲となっているため、アニメ放送後に視聴者からはX JAPANのパロディ、オマージュだとして話題になっていました。

また、YOSHIKIさんが著作権侵害を訴えた後には、『Hunting Soul』のギター演奏を担当したギタリストのマーティ・フリードマンさんがXを更新し、「Yes, my band and I did it out of love and repsect for X Japan!」(和訳:はい、僕たちのバンドはX JAPANへの愛と敬意を込めて作りました)と投稿しており、これにYOSHIKIさんが反応して「また一緒にセッションしましょう!」と呼び掛けていました。

YOSHIKIさんは『紅』の作詞・作曲を手掛けたものの、楽曲の著作権はソニー・ミュージックが保有し、そして『Hunting Soul』を制作したミュージシャンもソニーミュージックグループの事務所に所属、さらにダンダダンの放送やDVD・Blu-rayの販売を手掛ける『アニプレックス』もソニーミュージックグループの会社で、権利関係に関してはクリアしていたものとみられます。

しかし、事前の説明などが不十分だったことによってYOSHIKIさんが不快感をあらわにし、Xで不満を爆発させたことで大騒動に発展しましたが、とりあえず関係者の間で話し合って問題を解決し、作品に影響が出ないようにしてほしいですね。

2件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    匿名
    ID:MjA5NmQ1MD

    曲はともかくキャラの名前がまんまダサパクリなのが残念…アナグラムとかすれば良かったのに
    あと、ヒースはハブられてたっけw ファンはイラつかんでよかっただろうけど

  2. 2
    匿名
    ID:ZGZhMmM5OD

    カラオケ行こ! でも紅うたってたな
    なんやアニメ界隈でちょっとした紅ブームなんか…
    ええ曲やなぁ

コメントを残す

前の記事次の記事
芸トピの最新ニュースをお届け!