元“迷惑系YouTuber”で、現在は飲食店員の“へずまりゅう”こと原田将大被告(はらだ・しょうた 30歳)の初公判が22日に行われ、威力業務妨害罪と信用毀損罪での起訴内容は認めた一方、窃盗罪については無罪を主張したほか、法廷で号泣する姿も披露し物議を醸しています。
へずまりゅう被告は動画再生回数を稼ぐ目的で、他のYouTuber等にアポ無しで突撃、迷惑行為をするという内容で注目を集めていました。
昨年5月には、大阪・アメリカ村にあるアパレル店でTシャツを購入後、この商品は偽物だとして、外国人の経営者に罵声を浴びせながら返品を迫る動画をアップし、その行為で威力業務妨害罪と信用毀損罪で逮捕、起訴されました。
また、同月には愛知県岡崎市内のスーパーで、会計前の魚の切り身(約430円相当)を店内で食べ、空のパックをレジに通して会計を済ませるという動画を投稿し、スーパーの関係者がその後被害届を提出したことにより、窃盗罪で逮捕、起訴されました。
そして、へずまりゅう被告は22日に名古屋地方裁判所で行われた初公判に出廷し、威力業務妨害罪と信用毀損罪については「間違いありません」と起訴内容を認めました。
一方で窃盗罪について弁護側は、「直ちに精算するつもりだった」「商品を食べてから精算するまで、1分40秒と迷惑の程度は低い」として無罪を主張しました。
被告人質問でへずまりゅう被告は、スーパー内で撮影した動画などについて、「店の商品を大胆に食べて、レジのおばちゃんが困惑する表情を撮れば、誰もしてないから面白いと思った」「他人に与えた痛みや苦しみが分かりました」「もうYouTubeは一切見ていないし、YouTuberと連絡もしていない。もうYouTubeは今後やりません」
などと述べました。
<↓の画像は、現在のへずまりゅう被告の顔写真>
また、問題の動画が法廷で再生されると号泣し始め、「自分の動画ですが、直視できない。自分にとっては黒歴史。情けないのもあるが、店に迷惑をかけているのが一番苦しい。」
などと述べたほか、過激な動画を投稿するようになった理由も明かしていました。
へずまりゅう被告はYouTubeにアップした過激動画について、「再生回数で上げて稼ぎたいと思って投稿を続けた。犯罪になるとは思わなかった」「クリーンな動画では再生回数が増えなかった。過激な動画で再生数がアップしたので、それでやろうと思った」
と説明し、「一番稼いだ時は、月200万円くらい収入があった」と、当時の収入も告白していました。
へずまりゅう被告は2019年1月からYouTuberとして活動し、動画再生回数が伸び悩んだことで、昨年2月から突撃系YouTuberになったといいます。
昨年5月投稿のスーパーで魚の切り身を食べる動画をアップした経緯については、岡崎市在住の有名YouTuberをターゲットした凸動画撮影を計画し、マネージャーとスーパーへ向かうもYouTuberを見つけられず、店内で商品を食べる動画撮影を行ったそうで、「ああやって食べると、スーパーの店員が驚く、それを撮りたいと思ってやった。お金は支払うつもりだった」と語っています。
複数の罪で逮捕、起訴されたへずまりゅう被告は現在、実家がある山口県内で両親と生活しているといい、週5日間は県内のラーメン店で、時給1,000円でアルバイトしているそうです。
将来的には「ラーメン店チェーンの店長になれるように毎日、頑張っている」と語り、「休日は実家のおじいちゃんの介助をしている」と現在の生活を明かしています。
情状証人として、へずまりゅう被告を雇っているラーメン店の店主が出廷し、「へずまりゅうというので、どんな人かと思いながら、面接して話し合った。信頼できると判断して雇いました。今は真面目に仕事をしており、息子だと思って接している」
と語っています。
そして、へずまりゅう被告が犯した罪に対してネット上では、
- 甘い判決は本人の為にならないので、厳しく罰してた方が良い。
- 今までも逮捕され続けた結果、何も変わらず投稿をしていたこいつには、どれだけ反省の言葉や態度があったとしても信憑性はゼロ。
- 金を払うつもりだったから無罪主張って意味が分からない
金を払うつもりがあるかどうかは関係なく、他人の所有物を勝手に食うのはダメってことなんじゃないの - 今後の世の中のためにも重い刑を与えて欲しい。これが軽い刑で終われば、間違ったメッセージを世の中に伝えることになってしまう。
- 非常識な行為や人や店に迷惑をかけて収入を得る仕組み自体がおかしい。
バイトテロとかと同様の行為のけん制となるように、然るべく判決が下ってほしい。 - 号泣とか嘘臭い。罪を軽くしようと、心証を良くしようと画策するタイプの人間だろ。
刑事では大した罪にならないだろうけど、迷惑をかけられた人たちは片っ端から訴えて民事でバンバン賠償してもらって今までの稼ぎを全て吐き出させ、借金を負わせてもらいたい。 - 「あの程度のクオリティで月額200万円の報酬なら俺にもできそうだ」っと下手な考え持った人も少なからずいるはず
今後迷惑系動画とって金儲けしようと馬鹿な人間増やさない為にも、途方もない請求とグーグルもコイツが二度とYOUTUBEで報酬を得られないようアカウントの徹底管理を行ってほしい
やったもの勝ち言ったもの勝ちで無法地帯を野放しにするとロクな事はない
今の日本人にモラルや協調と言っても通じない輩が多すぎる以上ルールや審査を一層強化するべきだ - 窃盗罪は食べた瞬間に成立してるから、それ相当の罰を与えるべき
さらに無罪主張による反省の無さも垣間見れる事から悪意が際立つ点も考慮し、更に重い罰にするべき
などの声が上がっています。
へずまりゅう被告は昨年6月に傷害容疑で逮捕されているのですが、YouTuberになる前の2017年10月には、母校・徳山大学のレスリング部の部室に侵入し、レスリングシューズ3足(時価3万円相当)を盗んだ容疑で“再逮捕”されています。
この件について人気YouTuber・コレコレさんがへずまりゅう被告に事実確認をしたところ、過去に6回逮捕されていることを明かしたといいます。
そんなへずまりゅう被告は現在、別の事件で執行猶予中の身であることが明らかになっており、3つの罪で有罪となった場合には、実刑判決が下される可能性もあります。
へずまりゅう被告は初公判で、様々な行為に対する反省の言葉を述べ、号泣する姿も見せていたそうですが、過去にも事件を起こして逮捕された後に、反省する素振りを見せていたものの、問題行為を続けていました。
そうしたことから本当に深く反省しているとは思えないですし、軽い刑を下した場合には、今後また同様の行為をする可能性があるため、出来る限り厳しい判決を下してほしいですね。