ジャニーズ事務所側が元SMAP3人の番組出演をめぐり、テレビ局側に圧力をかけているとの疑いがあり、国の行政機関『公正取引委員会』が調査を行った末に注意を行っていたことが明らかとなり、改めて大手芸能事務所による圧力やテレビ局の忖度(そんたく)に注目が集まっています。
そうした中で、2015年に独立騒動が勃発後に表舞台から姿を消し、2016年7月に芸名を変更して活動を再開した女優・のんさん(本名・旧芸名=能年玲奈 のうねん・れな 25歳)のマネジメントを担当する『株式会社スピーディ』が18日、芸能界で実際に起きている不条理な事柄を明らかにしています。
スピーディの代表・福田淳社長は「エンタメ産業の未来」と題して、公取委がジャニーズ事務所に注意喚起をした話題から、ツイッターなどでのんさんも話題に上がっていることを取り上げ、「私は、2016年7月 約3年前から彼女の類いまれなる才能を支えたいと決め、“のん”のマネージメントに関わらせてもらってます。この間、テレビ局の若い編成マンから本当にたくさんの素晴らしい企画、脚本などオファを頂きました。しかし、お話が進むうちに、上司や担当役員によって突然潰されてしまうことが繰り返されてきました。その状態が3年も続いております。」
と明かしています。
<↓の画像は、のんさん、福田淳社長、振付師の“生ゴミ先生”こと滝沢充子さんの写真>
続けて、独立後は国内外の各企業からCM出演依頼が多くある一方、現在も民放各局の番組出演は無い状態が続いており、「彼女は女優です。現場からの熱烈なオファーもある、のんが3年間テレビ局で1つのドラマにも出演が叶わないことは、あまりにも異常ではないでしょうか?」
と疑問を投げかけています。
最後に、「エンターテイメント産業も、ひとつの立派な産業であるならば、このような古い体質を変えていかなければなりません。素晴らしいクリエーティブを作る人々が、忖度なく、正々堂々と切磋琢磨する中で、世の中の人々を楽しませ、感動させられるそんな産業になっていくことを切に祈ります。」
としています。
これに対してネット上では、
- 本当に問題だと思う。育てるまでに費やした投資が云々という話もあるが、それは本来金銭で解決すべきこと。
圧力をかけてメディアの露出をなくすなんて陰湿なやり方は改めるべき - まずは本名である「能年玲奈」を名乗れる様にして欲しい。
彼女が「のん」でやっていきたいのなら別だが…。やはり「女優・能年玲奈」の作品が見たい。 - ゴタゴタがなければ、今頃は連ドラヒロインの常連になっていた逸材。
美貌もあり華もあり演技力もあっただけに残念。何とかしてあげて欲しいね。 - 能年玲奈さんと新しい地図の三人の共通点は地上波でまったく姿を見ないのにCM では見かけるということ。
これの意味することはテレビ局にとって一番気を遣うべき存在であるはずのスポンサー企業の意向より、芸能事務所への忖度を優先してるってことやと思う。
冗談抜きでいつまでもこんなことやってたらテレビが終わるよ。 - ジャニーズよりも、吉本興業よりも、更に闇が深いのが、バーニングとその系列会社なのは明白。注意などでお茶を濁してはならない。
- 能年玲奈さんの問題は元SMAP以上に問題だと思う。
事務所に忖度してオファーを出さないのではなく、オファーを潰されてしまうのは異常
彼女が声優を務めて話題になった映画も、地上波では殆ど取り上げて貰えなかったよね
一人の人間を陥れるために作品まで潰しにかかるのを威力業務妨害と言わずに何と呼ぶのだろう - ジャニーズにしても他の大手事務所にしても、こうした圧力が自社のビジネスのためにというより、制裁の意図が強く感じる。
かつて太田プロを辞めたたけしさんは、事務所にいたときのレギュラー番組はそのまま継続していた。たけしさんの番組に太田プロのタレントも出演してたし。これが普通になるといいなと思う。 - 大手の芸能事務所は力が強すぎる。大河ドラマの主役には、どんなに実力や人気があっても大手、力の強い芸能事務所でないとなれない。
- のんちゃんは本当に救ってあげてほしい!本名まで奪われ、この上仕事をさせてもらえない状況が三年は酷すぎる。元SMAPよりもよほど酷いです。
のんちゃんが改めなければならなかったところもあるかとは思いますが、ここまで露骨に潰す元事務所はヤクザですか?怖すぎます。 - 公然の秘密。これこそ公取委の警告が必要な事案。潰しを入れた上司も実名公表が必要。
タレントとして、女優として必要かどうかは見る側が決める。供給する側が決める話ではない。
などのコメントが寄せられています。
のんさんは2006年に雑誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを獲得し、新垣結衣さんや長谷川京子さんなどの人気タレントが所属する『レプロエンタテインメント』の所属となり、2010年に映画デビュー、2012年にはカルピスの11代目CMキャラクターに選ばれ、2013年4月にはNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』でヒロインを務めたことにより、大ブレークを果たしました。
しかし、その裏側ではレプロとの間で様々なトラブルが発生しており、2015年に個人事務所『三毛&カリントウ』を設立したことがきっかけで事務所独立騒動が勃発、さらに同事務所の取締役で、のんさんの演技指導を担当していた滝沢充子さんに洗脳されているとの報道もあり、大きな騒動に発展しました。
<↓の画像が、2015年に東京スポーツ(東スポ)が報じた記事の写真>
こうした騒動によって次々にラジオ番組やCMが終了し、最終的には全ての仕事を失って休業状態となり、レプロとのんさん側の話し合いは平行線を辿り、契約期間終了後もレプロは、「2015年4月から能年との話し合いが進まず、仕事を入れられなかった」として1年3ヶ月分の契約延長を訴えました。
のんさん側はこの主張は受け入れることなく、2016年7月には「のん」に改名して活動を再開、同11月公開のアニメ映画『この世界の片隅に』で主人公の声を担当したり、様々なCMに出演するなどしていますが、改名後に出演したテレビドラマは0本で、女優としての活動はネットドラマや舞台への出演に限られています。
その原因は、レプロとの独立を巡るトラブルが背景にあるとみられており、実際に圧力がかけられているのか、テレビ局側が忖度しているのかは定かではありませんが、元SMAPの3人と同様に異様な状況が続いています。
これを打破するために、のんさん側が昨年10月に、レプロと和解に向けた話し合いをしたことが週刊誌『フライデー』に報じられており、この報道後にレプロは、「能年氏から、過去についての謝罪と、弊社にマネジメントを再度依頼したい旨の要望があり、本人との面会に至りました。」と発表しました。
しかし、現時点では解決には至っていないことや、外部に情報が漏れたことに対して「大変不可解であり、誠に遺憾であります」としており、『フライデー』の報道によって交渉が決裂してしまったとも言われていますが、その後両者の話し合いはどうなったのかは定かではありません。
現在もテレビ番組に出演できていない状況から、恐らく和解出来ていないものとみられますが、のんさんは今年8月28日から上演の舞台「オフィス 3〇〇『私の恋人』」(脚本・演出:渡辺えりさん)に出演し、小日向文世さん、渡辺えりさんと共演し、来年公開予定の映画『星屑の町』でヒロインを務め、2014年公開の『海月姫』以来の映画出演を果たします。
厳しい状況ながらものんさんは女優活動も続け、現在も多くのファンから応援の声が寄せられており、これから少しずつでも状況が変化し、テレビドラマなどに出演できるようになっていってほしいものですね。