『キングコング』の西野亮廣さん(41)が原作・脚本を手掛けた絵本『えんとつ町のプペル』が、市川海老蔵さん(43)主演で歌舞伎化されることが発表され、ネット上で物議を醸しています。
発表によると、来年1月に東京・新橋演舞場で新作歌舞伎として『プペル~天明の護美人間~』が上演され、主人公・プペル役を市川海老蔵さん、プペルの友達・ルビッチにあたる玄(げん)役を長女・市川ぼたんさん(本名=堀越麗禾 10歳)、長男・堀越勸玄さん(かんげん 8歳)が交互に出演し演じるといいます。
また、市川海老蔵さんは物語の鍵を握る玄の父親・熊八役も演じ、舞台上で親子役を演じるとのことです。
<↓の画像は、歌舞伎版『えんとつ町のプペル』出演の市川海老蔵さん、長男・堀越勸玄さん、長女・市川ぼたんさんの写真>
アニメ映画化もされた『えんとつ町のプペル』は、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルと少年・ルビッチの友情、夢を叶える姿を描いたファンタジー作品となっています。
歌舞伎化にあたって、衣装やカツラなど歌舞伎ならではの要素、演出を全面的に盛り込み、原作者の西野亮廣さんは脚本だけでなく空間・美術演出も担当し、演出は日本舞踊家・藤間勘十郎さん(41)が担当し、チケットは11月25日から販売がスタートします。
原作者のキンコン西野亮廣さんは、『えんとつ町のプペル』の歌舞伎化について、「海老蔵さんから今回の企画の相談をいただいた時に、「これ以上の適役はない」と思いました。 主人公達の物語と、海老蔵親子が背負った物語は、あまりにも重なる部分が多すぎて、脚本を書きながら、ウッカリ涙しました。 この物語を、1日でも早く皆さまにお届けしたいです。」
とコメントしています。
主演を務める市川海老蔵さんは、「映画を拝見し、非常に感動いたしました『えんとつ町のプペル』を、来年のお正月に新作歌舞伎として上演できますことを大変うれしく思っております。西野さんとはご縁があり、『現代の世では難しくなりつつある、信念と共に諦めない想いを歌舞伎として描きたい』と熱望させて頂きました。この作品によって、皆さまに少しでも前向きな思いや勇気づけられましたらうれしく思います。また、ぼたんと勸玄が交互出演という形で出演させていただきます。親としては大役に心配ではありますが、今この瞬間の二人にしか描けない表現もあるかと思いますので、公演に向けての稽古に励んでいってほしいと思います。」
としています。
そして、『えんとつ町のプペル』の歌舞伎化発表を受けてネット上では、
- これで歌舞伎ファンが増えるとは思えない
- 一家総出でプペルか。ネタとしか思えない。
- 歌舞伎界にプラスになるとは思えない選択
- 歌舞伎が新興宗教に加入したかのような衝撃
- 歌舞伎ファンだがガッカリ。新規客がつくわけでもないし評価が下がるだけかと思う
- プペル読んだことないけど、あののぶみさんと仲が良いって聞いただけで嫌悪感
- もう信者以外はアレルギーが出るコンテンツになってるよね。西野はそれでも金になると思ってるけど、大半の人からの好感度は下がりまくってる
- 信者さんがチケットを10枚も20枚も買わされるんだろうから、興行的には儲かるんだろうな
それにしても狂気の沙汰以外のなにものでもない。海老蔵も地に落ちたな。 - 近年の歌舞伎は、この手のモノをやらなければ集客できないほど落ち込んでるの?
『ワンピース』にしろ若者を取り込むためと言うけど、歌舞伎を観に行く若者がどれだけ増えたかね?
歌舞伎は由緒正しく伝えられているモノがあるのだから、それで魅了する事は時代的にもう無理なのか… - 何でもかんでも歌舞伎の演目にすることに違和感。新作歌舞伎とか、スーパー歌舞伎とか。
伝統芸能の表現方法と新しい題材が合っていないと感じる。そんなに無理矢理歌舞伎として演じなくても…
こういうところに、「みんな、こういう話好きでしょ?」とおもねる姿勢が見え隠れする。題材に合った表現方法があるのでは。 - これだけアンチコメントに溢れてても、成田屋として歌舞伎界の頂点に立つ存在であり、マスコミにも好意的に扱われる。
結局1円もお金使わないアンチ多数より、大金使うファン少数が重要なんでしょう
などと否定的な声が多く上がっています。
西野亮廣さんが手掛けた『えんとつ町のプペル』の絵本は、クラウドファンディングで制作資金を集め、約40人の分業体制で制作されました。
4年の制作期間を経て完成した絵本は2016年10月に『幻冬舎』から出版され、今年9月時点での累計発行部数は70万部を記録し、昨年12月にはアニメ映画化され、累計興行収入は24億円、観客動員数は170万人超えの大ヒットで、今年開催の『日本アカデミー賞』では優秀アニメーション作品賞を受賞しました。
これほどのヒットを記録し、作品自体の評価もそこそこといったところなのですが、映画の公開がスタートして以降、西野亮廣さんは全国各地の映画館を巡って1ヶ月に30回以上もファンとの映画鑑賞会を行い、西野さんの“信者”と揶揄されているオンラインサロンのメンバーたちはSNS等で複数回映画を鑑賞したことを報告しており、某新興宗教やマルチ商法を彷彿とさせる異様な光景などから、作品に嫌悪感を抱いている人は少なくありません。
『えんとつ町のプペル』は曰く付きの作品ではあるのですが、これまでにアニメ映画化だけでなく舞台化もされており、今年11月から新たにミュージカルが上演されます。
それに続いての歌舞伎化で、ネット上では疑問や批判の声で溢れかえっているものの、過去に歌舞伎化された『ONE PIECE』『NARUTO』『風の谷のナウシカ』なども大きな反響を呼んでおり、市川海老蔵さん主演で親子共演も実現する歌舞伎版『えんとつ町のプペル』にも注目したいところですね。