週刊誌『週刊文春』によって、生活保護の不正受給疑惑などを報じられた俳優・いしだ壱成さん(本名=星川一星 45歳)が、夕刊紙『日刊ゲンダイ』のインタビュー取材に応じ、疑惑の真相などについて語っています。
週刊文春の記事では、いしだ壱成さんの生活の世話をしていたという人物が、今年6月ごろから3ヶ月ほど生活保護を受給していたと証言し、一方の知人はいしださんに生活保護不正受給の疑いがあると語っていました。
また、生活保護受給やYouTubeでの活動などを事前に知らせていなかったため、業務委託契約を結んでいた事務所をクビになっていたことや、家賃を散々滞納していた家から姿を消し、ゴミなどもそのままの状態で、お世話になっていたラーメン店のオーナーへの挨拶も事後報告で、不義理を働いたと言われても仕方ないとしていました。
こうした記事が出た後、いしだ壱成さんは自身のインスタグラムを更新し、「ジャーナリズムのカケラもない嘘記事、10%の真実に90%の嘘。(中略)生活保護不正受給はしていません。」と報道を否定し、この記事は名誉毀損にあたるとして法的措置を辞さない構えを見せていました。
<↓の画像が、いしだ壱成さんがインスタグラムへ投稿した反論コメント写真>
しかし、後にこの投稿は削除しており、26日のライブ配信動画の中では「過ぎたことなのでもういいやと思ってる」と語るなど、どうやら現在は訴訟を起こそうとは思っていない様子です。
そんないしだ壱成さんは日刊ゲンダイの取材に応じ、週刊文春に報じられた生活保護の受給について、「生活保護は確かに受給していました。(受給期間は)今年4月から8月までの5ヶ月間で、すでに返上しています。もちろん不正ではありません。この間、仕事や収入はちゃんと福祉事務所に報告していましたし、返上を申し出たら、『生活は大丈夫?』って心配されたほどですから」
と明かしています。
<↓の画像が、日刊ゲンダイの取材に応じたいしだ壱成さんの写真>
生活保護を受給するに至った経緯については、「原因は、2年ほど前から極度のうつ状態になったことです。特に去年の5月から今年3月ごろまで電話に出られないこともあるほど酷く、仕事どころじゃなかった。妻はラーメン店やスーパーでアルバイトをしていたものの、幼児を抱えてですから収入はそれほど多くありません。3月に貯金も尽きてしまいました」
と説明しています。
<↓の画像は、いしだ壱成さんと妻・飯村貴子さんの写真>
ただ、生活保護の受給に対しては葛藤もあったといい、それは過去にお笑い芸人のキングコング・梶原雄太さん、次長課長・河本準一さんの親族による不正受給騒動、自民党議員による生活保護家庭に対する過剰なバッシングが脳裏をよぎったためとし、「芸能活動に不利になるんじゃないかって不安は大きかった。2年前のツイッター炎上騒動の時は、1日に2万件以上も非難するリプライが来て精神的にかなり追い詰められたので、それを避けたいって気持ちもありましたし……」
と語っています。
ですが、いしだ壱成さんの窮状を見かねた知人から「まずは家族を守ろう。収入が増えたら倍返ししたらいい」と背中を押され、生活保護の受給を決意したといい、それによって心にゆとりが生まれ、体調も良くなっていったそうで、「それで5月から『いっくん&たぁたん らばらばちゃんねる』、6月に『いしだ壱成の一番星』という公式ユーチューブチャンネルを始めたんです」と、YouTubeチャンネル開設の経緯を明かしています。
YouTubeでも新たな活動を行い、仕事のオファーも少しずつ来るようになり、収入も増え始めたことから生活保護費を返上したところ、9月26日ごろから週刊文春の記者が取材で自宅や知人の勤務先を訪れるようになったとし、記者の取材を拒否した理由については、「最初から『不正』という結論ありきで、僕の言い分は正確に伝えてくれないように感じたからです」としています。
また、近所迷惑を防ぐために荷物をまとめて10月1日に引っ越し、あまりにも急に家を出たことから周囲には“夜逃げ”と誤解されたのでは?との問いに、「第三者はそう思うでしょうね。大家さんへの挨拶も引っ越し後でしたから。そこを突かれ、文春さんには『玄関先にはごみが溜まった状態』『不義理を働いたと言われても仕方ない』って書かれてしまいました。でも守るべき家族がいるんです。何かトラブルが生じてからでは手遅れなので、1時間でも早く安全な場所に移りたいって思うのは不自然でしょうか?」
と語っています。
家族で暮らしていた家の契約は10月末までとなっているそうで、これから玄関のゴミを片付けたり、室内の清掃を行う予定としています。
今後の活動については、「生活に困ったときに支えてくれた人たちに恩返しをしたい。まずは石川県をベースに、世界でも通用する役者を育て、演劇や文化活動を続けようと思っています」
としています。
父親で俳優・タレントの石田純一さんとは、現在も2~3週間に1度の頻度で連絡をしているといい、「実は外国の映画製作会社やプロデューサーから、父との共演の話を頂いているんです。でもネックは新型コロナ。これが落ち着いたら具体的に企画が進むでしょうね」
と、親子で映画共演のオファーが来ていることを明かしています。
これに対してネット上では、
- 永続的に受給するのではなく緊急措置として生活保護を受給するのは全然構わない。病気で困窮とかいつ誰でもなりえる事だし。
今回責められるのは石田純一の方だと思うけどね。色々事業やって旅行行って飲み歩いて、息子の面倒は見られませんってのは世間の目が冷ややかになる。 - 親があんだけコロナだろうが散財してんだから親が援助すべきでしょ。あんだけ豪遊しといて金がないとは言わせない。
生活保護も身内の支援が見込めない場合じゃないと認められないはず。税金を投入するからにはその辺ちゃんと精査してもらわなければ困る。 - うつ病は大変だし、生活保護の受給も悪いことではないと思うが。普通の人なら1〜2年仕事を休んだらキツイけど、この人は芸能人。通常なら一般人よりは稼ぎがあったはず。
いろいろな事情で支出も多いとは思うけど、元気で仕事している時に、先々のことを考えてもう少し貯めておく必要もあったのではないかと思う。 - インスタみてましたが、受給してる期間に奥様のコスメ爆買い、美容院行きまくりはなんだったんですか?
- 世間一般の多くの人の疑問はおそらく「何故助けてくれる身内はいないのか?もっとはっきり言えば石田純一が助けたれよ」って事ですよね。
実際に生活保護を受けた事がある、受けようとした事がある人ならわかると思うけど生活保護を受けようとした場合、役所がしつこいぐらい聞いてくるのが「援助してくれる身内はいないのか?」ということです。
次長課長の河本のオカンの場合も援助できる息子がいるのに生活保護を受けていたから非難されたんですよね。
などの声が上がっています。
生活保護を受給するためには、「世帯収入が最低生活費以下」「預貯金・現金・保険・土地・家・車などの財産がない」「援助してくれる家族・親族(親・子・配偶者・兄弟)がいない」「病気などの理由があって働けない」といった条件を満たし、これを証明することが必要となります。
いしだ壱成さんは過去にもうつ病の発症を明かしており、それによってしばらく芸能活動をセーブしていたこともあったので、病気によってしばらく働けなくなり、妻・飯村貴子さんの収入だけでは世帯収入が最低生活費に満たなかった可能性は十分あります。
また、受給には援助してくれる家族や親族がいないとの条件がありますが、これに関しては扶養義務者が福祉事務所から届いた通知書に対して回答義務は無いため、無回答だったり、援助を断った場合には、援助を受けられないと判断されるそうです。
それによっていしだ壱成さんは有名な家族・親族がいながらも受給条件を満たし、5ヶ月にわたって生活保護を受給することができたとみられます。
さらに、受給したものを返還したとも明かしていますが、月にどれほどの収入を得ていたのかもしっかりと申告し、多くもらった分を返していたのであれば、生活保護を不正受給していないというのは事実なのかもしれません。
いしだ壱成さんはうつ病によって、しばらく芸能活動をセーブしていたものの、ここ最近は再びバラエティ番組に出演したり、自身のYouTubeチャンネルを開設して頻繁に動画投稿をしたり、ネットでライブ配信を行いファンと交流するなど、精神状態も安定している様子で、今後また機会があればドラマなどで演技をする姿を見せてほしいですね。