2008年から9年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、高い人気を誇っていた3人組グループ『いきものがかり』が昨年1月に突然の放牧(活動休止)を宣言し、それから早1年が過ぎたものの、活動を再開させるというアナウンスなどが一切無いことでメンバーの不仲説、解散の噂が囁かれています。
『いきものがかり』は、小学校時代からの同級生だったギターの水野良樹さん(みずの・よしき 35歳)と山下穂尊さん(やました・ほたか 35歳)が1999年2月に結成し、同11月に2人と同級生の妹・吉岡聖恵さん(よしおか・きよえ 34歳)がボーカルとして加入しました。
<↓の画像は、『いきものがかり』のメンバー写真>
(左から水野良樹さん、吉岡聖恵さん、山下穂尊さん)
インディーズ活動を経て2006年3月にシングル『SAKURA』でメジャーデビューを果たし、その後は『帰りたくなったよ』『ブルーバード』『YELL』『ありがとう』『風が吹いている』など、数多くのヒット曲を生み出し、2010年リリースのベストアルバムは2015年の時点で出荷枚数は175万枚、オリコン調べの推定売り上げ枚数は140万枚超えという大ヒットを記録しています。
こうしたヒットを出していた『いきものがかり』がメジャーデビュー10周年イヤーを終えた昨年1月に活動休止(期間未定)を発表し、これに対してファンからは驚く声が上がり、メンバーの不仲説が浮上したほか、解散となるのではないかと心配する声も上がっていました。
ちなみに、2016年3月にトークバラエティ番組『おしゃれイズム』(日本テレビ系 日曜22時)にメンバー3人で出演した際、リーダーの水野良樹さんが「プライベートでは、ぜんぜん仲よくないんです」と告白しています。
所属事務所や『いきものがかり』のメンバーたちはあくまでも活動休止としており、活動休止の理由はメンバーそれぞれがリフレッシュし、それぞれの可能性を伸ばすことを目的としたもので、メンバー3人は「いきものがかりは3人が帰って来る場所です。またみなさん笑顔で、会いましょう!」とし、解散に関しては否定しています。
グループ結成18周年を迎えた昨年11月には、これまでにリリースしたアルバムのアナログ盤BOXリリースに合わせて、3人が久しぶりに揃った姿を動画で公開したのですが、『いきものがかり』の活動再開については言及しませんでした。
放牧宣言後はメンバーそれぞれがソロ活動を行っており、リーダーを務める水野良樹さんは様々なアーティストに楽曲提供するなど精力的な音楽活動を続け、読書家の山下穂尊さんは昨年11月に初エッセイ『いつでも心は放牧中』を出版しているほか、ラジオ番組『上手投げ!!!』(FMヨコハマ 土曜21時30分)でメインパーソナリティを務めるなどしています。
グループの顔だったボーカルの吉岡聖恵さんは、21日リリースの故・大滝詠一さんのコンピレーションアルバムに参加していますが、他のメンバー2人と比べるとメディアへの露出が少なく、音楽活動からも離れた状態が続いているようです。
20日発売の週刊誌『週刊女性』の記事では、メンバー間の関係が良くないことが活動休止の原因になっていることを伝えており、『いきものがかり』の状況を知るというレコード会社の関係者は、「当初、休止期間は1年くらいという予定だったのです。会社側は’18年中には新曲を発表できればという見込みだったそうですが、どうも今の感じではそれは難しそうです。というのも、男性メンバーは復帰に前向きなのですが、吉岡さんがまだ放牧していたいみたいなんですよ……」
と語っています。
吉岡聖恵さんが活動再開に乗り気ではない理由は、メンバー間で音楽性の違いあるといい、「実は、吉岡さんは“私の好きな歌を歌いたい”って周囲に話しているそうなんです。つまり、メンバーが作る楽曲とは違う楽曲で、自分のボーカル力を試してみたいということ。音楽短大ではミュージカルコースを専攻するほどの腕前で、歌唱力は日本の音楽シーンでもトップレベルですから。そこで、今年の夏ごろに彼女の好きな曲を集めたカバーアルバムを発売できないかと計画中だそうです。なので、グループとしての活動再開は、まだまだ先になるでしょうね」
としています。
こうした証言を得た『週刊女性』は15日、東京都内の自宅へ帰宅した吉岡聖恵さんに直撃取材を敢行しており、『いきものがかり』の活動再開について質問すると、「今は未定なんですよ、ライブ活動とか。ただ、ファンクラブはやっていますので、会報の撮影をしたり、メンバーと話し合ったりはしています。放牧中なんですが、今日は『レコー丼』も発売されますので、そういうのを楽しんでいただけたらなって。えへへ(笑)」と笑顔で答えたとのことです。
<↓の画像が、『週刊女性』の直撃取材に応じた吉岡聖恵さんの写真>
今年夏にカバーアルバムをリリースするという噂については、「いや、その予定はないです」とキッパリと否定し、メンバーと音楽性が違うという話に関しても、「いやいや。そもそも、音楽性っていうんですかね、好きな音楽が一緒だからこそ、一緒にやっているので。そこは合っている部分だと思うんですけどね」と同様に否定しています。
メンバーとの不仲に関する質問にも、「そんなことはないです。メンバーとも連絡はとり合っていますし。気遣っていただいてありがとうございます(笑)」と答え、今後については「メンバー3人、スタッフさんと話し合って、具体的なことは決めていきたいと思います。自分たちを温かく見守っていただけたら、本当にありがたいことです」と話していたとのことです。
<↓の画像は、取材を受けた吉岡聖恵さんと偶然居合わせた弟の写真>
そして、この報道を受けてネット上では、
- いい子そうだし上手いけど、ソロだとこの子自身の華のなさや雰囲気のなさがネックになりそうだなー。ファンが待っててくれている間に再開した方がいいのではないかな。それより、このメガネ似合ってないのを誰か教えてあげて…
- 吉岡さんは、歌も上手いし歌詞も曲も好きだけどピンだと華がない。グループ名のインパクトと、発足時のエピソードのほのぼの感が印象的だった。そろそろ、いきものがかりの歌が聴きたい。
- プライベートは仲悪くても、仕事と割り切れないのかな?プライベートは不仲なコンビやグループいっぱいいると思うけど
- いつまでも、仲良しこよしって訳にはいかないもんだよ。親友だと思っていても、いつかは仕事や家庭の事情で、疎遠になっていくのさ。バントやグループだって、方向性が分かれていくもんな。
- 水野さんのツイッターにメンバーちょいちょい出てるじゃん。若い時からずっと音楽やってたから今はそれぞれ自由にしてていいんじゃない?需要があれば戻ってきても売上でるし。歌声も歌詞も好きで待ってるファンは多いはず。
- 原因はさておき、今は再開させられる状況じゃないんだろうな。本人たち同士の問題なのか、事務所絡みの問題なのか、それとも別の何かの問題なのか、原因はわからないがとにかく再開できない理由があるのだろう。
などのコメントが寄せられています。
結局のところ『いきものがかり』が活動を再開しない理由は不明で、メンバーとの不仲や音楽性の違いなどが要因となっているのかどうかは定かではありません。
しかし、本人たちはネガティブな噂に関しては以前から否定的な発言をしており、昨年9月にも水野良樹さんは自身のツイッター上で山下穂尊さん、吉岡聖恵さんのツーショット写真を公開した上で、「それぞれ元気に自分の時間を過ごしている感じです。心配するひともいるからあえてちゃんと言うけど、3人のつながりについては、そんなに心配しないでね。放牧しているだけで、変わらず僕らはメンバーですよ。」
とツイートしています。
<↓の画像が、水野良樹さんのツイート>
また、昨年10月にスリーショット写真を投稿していたほか、レコード盤BOX『レコー丼』リリース翌日の3月16日には、「聴く環境としてはいちばんだろうということになって、僕の作業場でこの3人でレコー丼試聴。いっぱいつくってきたね。デビュー13年目に入りました。」と綴りスリーショットを公開しており、これらの投稿を見る限り、メンバーの不仲が活動休止の原因ではないと感じられます。
そうなるとなぜあのタイミングで活動を休止したのか、ソロ活動はグループの活動と並行しながらでも可能だったのではないかと思ってしまうのですが、『いきものがかり』は活動休止前の段階で人気が落ち着いており、以前と比べると作品の売り上げが落ちていたことも要因なのかもしれません。
放牧宣言する約1年前にリリースしたベストアルバムも発売初週に約13.7万枚、オリコンの週間ランキングでも初登場1位を獲得し、8作連続でアルバムの売り上げがランキング1位となっており、自らが持つ男女混声グループの連続1位記録を更新していました。
その一方、シングルの売り上げは年々下がっていた様子で、放牧宣言前最後にリリースしたシングル『ラストシーン/ぼくらのゆめ』は、実写映画『四月は君の嘘』の主題歌として起用されるなどしたものの、5枚目シングル以来27作ぶりに初週の売り上げ枚数が1万枚を下回っており、こうしたことも活動を休止した要因になっていそうな気がします。
この他にも、放牧宣言後に『東京スポーツ』(東スポ)が報じた記事によれば、吉岡聖恵さん年上の実業家と7年以上も交際しているそうで、プライベートを充実させたいという思いもあったのかもしれません。
吉岡聖恵さんも30代となり、以前から結婚願望も強いだけに結婚の可能性もあるとし、東スポの取材に対して事務所側も「こちらから申し上げることはありません」と答え、恋人の存在を特に否定しなかったそうです。
多くのファンを抱えるグループだけに、様々な理由があって最終的に活動休止という選択をしたものとみられ、事務所や本人たちは解散ではなく活動休止としているため、今後またいつか活動を再開させる日が来ることに期待したいですね。