女優・歌手として活躍していた神田沙也加さん(享年35)が18日、宿泊していた北海道札幌市内のホテル22階から転落し、35歳の急死していたことが明らかとなり、多くの著名人やファンから追悼の声が上がっているほか、転落死の原因を巡り様々な情報が飛び交っています。
神田沙也加さんは、11月に開幕した主演ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の札幌公演に出演するため、札幌市中央区内のホテル最上階にあるスイートルームに宿泊していましたが、18日13時ごろに屋外で血を流して倒れているところを発見されました。
週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』によれば、18日は午前10時からリハーサルがスタート予定だったものの、神田沙也加さんが現場に姿を現さず、11時になっても連絡がつかなかったことからスタッフが部屋へ向かい、ドアをノックするも反応が無かったそうです。
そのため、スタッフはホテル側に事情を説明し、合鍵を使って部屋に入るも神田沙也加さんの姿はなく、部屋の窓が開いていたことから下を見たところ、8階下の14階部分にある屋外スペースで倒れている沙也加さんを発見したとのことです。
『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』の取材によると、ホテルの部屋の窓には転落防止用のストッパーが施されているため、15センチ程度しか開かないようになっているといい、ホテル関係者は取材に対して、「その部屋の窓にも同じようなストッパーがついていました。ただし、コロナ禍になってから換気を希望する宿泊客がいるため、外せるようになっていました。神田さんが窓を破ったわけではありません」
と説明したとしています。
『東京スポーツ』(東スポ)もホテルの宿泊客に取材を行い、高層階の部屋に宿泊中の客は、「部屋の窓は確かに開くが、大人が通り抜けるにはかなり狭い。外に出るには一苦労。神田さんの部屋がどうだったかは分かりませんが…」
と話したとのことです。
警察は、神田沙也加さんの転落死に事件性は無いと見て、事故による転落だけでなく、飛び降り自殺を図った可能性もあるとみて調べを進めているそうなのですが、現時点で遺書などは見つかっていないほか、動機も明らかになっていません。
『スポーツ報知』や『スポーツニッポン』の取材によれば、神田沙也加さんは転落する直前に、父親で俳優・神田正輝さんに電話をかけていたことが判明しているとし、沙也加さんの近しい関係者によると、正輝さんが司会を務める生放送番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)が終了後の午前10時ごろ、沙也加さんは21日に誕生日を迎える正輝さんに前祝いの電話をし、会話をしていたとしています。
<↓の画像は、神田沙也加さんと父親・神田正輝さんの2ショット写真>
このような情報が出ているものの、神田正輝さんは現時点でコメントを出しておらず、本当に転落直前に電話で会話をしていたのかは不明です。
なお、神田正輝さんは20日正午前に北海道・新千歳空港に到着しており、集まった報道陣に対して「ありがとうございます」と気丈に語り、空港を後にしたそうです。
<↓の画像は、空港で撮影された神田正輝さんの写真>
『スポーツニッポン』が関係者に取材を行ったところ、「思い当たる節がない。信じられない」「思い悩むことがあったとすれば、喉の問題でしょうか」「本人は喉の調子が悪かったことを気にしていた」
と証言したとし、神田沙也加さんは「手術をしなきゃいけないかも」「手術をして、もし歌えなくなったらどうしよう」と不安を漏らしていたとしています。
この他にも、神田沙也加さんは俳優・村田充さん(むらた・みつ 44歳)と2019年に離婚し、ジャニーズJr.のユニット『MADE』(昨年1月末に解散)で活動していた秋山大河さん(あきやま・たいが 29歳)と交際に発展、不倫疑惑が浮上するなど物議を醸しましたが、東スポの取材にテレビ局関係者は、「一部の人たちは秋山の退所、MADEの解散を神田さんとの熱愛報道があったからとし、神田さんのSNSには毎日のように罵詈雑言がDMで送られた。だけど、なかなか周囲に相談できなかったようだ」
と語ったとしています。
『文春オンライン』も同様の情報を伝えているほか、「仕事面では着実にステップアップを繰り返してきたが、プライベートでは苦労も多かった。」「恋愛トラブルから精神的に不安定になりトラブルを起こしてしまうことも何度かあったと聞いています。また最近ではある共演者との関係に悩んでいたようです」
と芸能関係者が語っています。
神田沙也加さんは過去にインスタグラムでファンから、「ヘコんだり、不安になったりすることはありますか?」といった質問が寄せられた際、「人前に出る仕事なので、それはひた隠しにしています」という趣旨の返答をしていたそうで、周囲には弱い部分を見せず、気丈に振る舞っていたとのことです。
このように様々な情報が飛び交っているのですが、現時点ではまだ神田沙也加さんが飛び降り自殺を図ったのか、それとも事故による転落死なのか真相は解明されていません。
そして、母親で歌手・松田聖子さん(59)も神田沙也加さんの訃報に大きなショックを受け、19日に予定していたディナーショーは急遽中止したほか、所属事務所『felicia club』は聖子さんに代わって公式サイト上でコメントを発表し、聖子さんの様子については「未だこの現実を受け止めることが出来ない状態です」と説明しています。
松田聖子さんは23~26日には大阪でディナーショーを開催予定となっているほか、大晦日には『NHK紅白歌合戦』に出場する予定です。
『サンケイスポーツ』によれば、NHKは20日に出場歌手の曲目を発表する予定でしたが、急遽延期を決定したといい、これは神田沙也加さんの訃報を受けて番組出演について協議をしているとみられ、「精神的に(紅白には)出られないのではないか」との声が関係者から上がっているとし、NHK側も取材に対して「状況を確認中」とコメントするにとどめたとのことです。
松田聖子さんと神田沙也加さんは過去に様々なCMやイベントなどで共演し、2011年の紅白では親子で『上を向いて歩こう』のカバーを披露、同年に沙也加さんが開催した初のソロライブでは聖子さんが演出・構成を担当しました。
<↓の画像は、2011年の紅白で共演した神田沙也加さんと母親・松田聖子さんの写真>
2014年の紅白にも親子揃って出演し、2人は別々にパフォーマンスを披露しましたが、神田沙也加さんが歌唱後に松田聖子さんは涙を流していました。
ただ、親子共演が無くなったこと等から度々不仲説が飛び交っていましたが、2017年に週刊誌の取材を受けた松田聖子さんの母親は、「そんなことはもうね、大丈夫ですから。なんといっても“本当の親子”ですからね」と不仲説を否定し、『女性セブン』も親子関係は良好として、2人で食事する姿が目撃されていると伝えていました。
最近の親子仲はどうだったのかは不明ながら、松田聖子さんは18日にディナーショーを行った後に神田沙也加さんの訃報を知り、人目もはばからず号泣していたといい、一人娘を突然亡くしたことへの悲しみは想像を絶するものがあります。
今後しばらく活動を休止したとしても不思議ではありませんが、様々な情報が飛び交う中で、両親である松田聖子さんと神田正輝さんが今後どのような対応をするのか、引き続き動向を見守っていきたいところです。