グラビアタレント・熊田曜子さん(39)を暴行したとして、暴行罪で逮捕・起訴された会社経営者の夫・Aさん(38)の判決公判が23日に行われ、検察側の求刑通り、罰金20万円の有罪判決が下されました。
裁判長は、熊田曜子さんの証言や証拠として提出した事件当日の音声データ等について、「具体的かつ不自然に誇張した点が見当たらない。高い信用性が認められる」とした一方、無罪を主張していた夫の証言については、「合理的でなく、信用できるものではない」「一方的で粗暴な犯行であり、被害を軽視することはできない」として、罰金20万円の有罪判決を下しています。
判決公判は5分ほどで終わり、裁判長の判決を聞いた夫は時折、首をかしげるような仕草も見せつつ、最後は一礼していたとのことです。
この判決を受けて熊田曜子さんの所属事務所『アーティストハウス・ピラミッド』は、「コメントする立場にない」とした上で、「多くのメディアで報道されているDNA鑑定書は、ねつ造されたものであり、刑事裁判でも証拠として却下されています。また、民事訴訟においては提出すらされていません」
と説明しています。
続けて、「(不倫疑惑に関する)記事・コメントが氾濫しており、熊田及びご親族の生活にも深刻な影響を及ぼしているとともに、弊社の業務にも著しい支障が生じております」「悪質な報道や投稿に対しては顧問弁護士と協議の上、発信者情報開示請求や損害賠償請求訴訟の提起を含む法的措置を講じ、必要に応じて警察の協力も得ながら厳正に対処していく所存」
とし、今後は悪質な誹謗中傷に対しては法的措置を検討すると表明しています。
そして、夫に有罪判決が下されたことや、熊田曜子さんの事務所のコメント発表などを受けてネット上では、
- 熊田曜子の“勝訴”なんだけど、かと言って素直に「良かったね」って言う気にはなれないなあ。
- コメントする立場にないなら、オモチャについてもコメントしなけりゃいいのに
- 法的な解釈では夫の有罪は仕方ない。ただ、夫を苛立たせる行動をとっておいて、いざという時のために録音するというのは、したたかな印象を持つ
- 高嶋政伸さんの離婚劇を思い出す。元の奥さんも色々録音してたね。熊田さんにもなんだか共感も同情も出来ません。
- 自分の疑惑を説明したら?オモチャ疑惑は元旦那さんが嘘ついたの?平井さんに説明しました??疑惑だらけ
- 有罪は当然ですね。たとえ妻が不倫してようとも、録音のために妻に煽られたとしても暴力が許される理由にはなら無い。
- 刑事裁判では仕方ないのか。民事裁判ではどうなるかね、旦那さんがどこまで熊田の浮気を立証する証拠を挙げれるか
- 何だか色々な話が浮上してたから何となく同情出来ないな。結果的には被害者だろうけど。旦那も被害者じゃないとは言い切れない。
などの声が上がっています。
熊田曜子さんは今年5月18日未明に自宅マンションで夫と口論になった際に音声を録音、すぐに警察に通報したほか、事件後には病院で診断書をもらうなど、夫から暴行を受けたことを証明するものをしっかりと揃えていたことにより、検察はほぼ確実に有罪にできると考え、暴行罪で起訴に踏み切ったとみられます。
一方の夫は一貫して無罪を主張し、事件に発展したそもそもの原因となる熊田曜子さんの不倫疑惑に関する証拠品に加えて、事件当日の状況を再現したVTRを制作し証拠申請を行ったものの、東京地方裁判所はそれらの証拠には不確実性があり、不倫疑惑に関しては暴行事件との関連性が認められないとして却下されていました。
夫側は確固たる証拠をもとに、暴行していないことを証明できていなかったため、有罪判決が下されるのは確実な状況で、求刑通りの判決が下されたのは納得です。
そして、刑事裁判を終えて熊田曜子さんの事務所側は、夫側が不倫の証拠として訴え続けているDNA鑑定の結果は「捏造(ねつぞう)された物」だとし、これを巡って氾濫している悪質な誹謗中傷に関しては法的措置を講じる構えを見せていますが、23日発売の週刊誌『週刊文春』では、夫が改めてDNA鑑定の結果は確かなものだと訴えています。
夫は熊田曜子さんと不倫疑惑相手のフジテレビプロデューサー・M氏(43)を相手取り、合計880万円の損害賠償などを求めて民事提訴し、夫は熊田さんとフジテレビプロデューサーの不倫交際を証明するために、熊田曜子さんのカバンの中から見つかった性的な道具の一部を鑑定に出し、男性の体液も検出されたことを確認、さらにその体液とM氏のDNAの同一性も確認されたとしています。
しかし、熊田曜子さん側は不倫を完全否定し、M氏とは男女関係にないことから、DNAの同一性が確認されることはあり得ないとした上で、「DNA鑑定をするためには比較対照するためのサンプルが必要になるが、原告が行った鑑定に使用した被告B(M氏)のDNAはサンプルは何であるか、それをいつ、どのように採取したのかを明らかにされたい」
としています。
これについて夫は『週刊文春』の取材に対して、「私が決定的証拠を得たのは、Bさんがラーメン屋に入った時のことです。BさんのDNAサンプルを入手するために、調査会社を雇いました。すると、8月にBさんが奥さんと娘さんの3人で自宅そばのラーメン屋に入った。食事後、調査員がBさんの使用済み割り箸を入手。その場からすぐに専門機関に持ち込み、DNAサンプルを採取して鑑定したのです」
と説明しています。
『週刊文春』はこの他にも、夫が不倫の証拠を掴むために録音した熊田曜子さんと友人の会話内容ついて、熊田さん側が裁判の答弁書で、「原告(夫)が女性モデルと不貞行為を行っている疑いがあったことから、それを友人である第三者に相談していた時のものであり、被告曜子が不貞行為を行っていたことを前提とする会話ではない」
と主張していることも明らかにしています。
熊田曜子さんも夫の不倫を疑っていたとしているのですが、夫は『週刊文春』の取材にモデルとの不倫について、「(モデルとは)誰を指すのか分からず、身に覚えがない」と困惑しており、『週刊文春』が熊田さんの弁護士に、モデルとは誰を指しているのか取材したところ、「検討しましたが、回答なしということです」として明らかにしなかったとのことです。
このように夫婦は民事裁判でもバトルを繰り広げており、夫側が不倫を証明できる確かなDNA鑑定結果などを用意していて、それを証拠として提出しているのであれば、この裁判は夫側がかなり有利なのではと思います。
ただ、熊田曜子さんとM氏は不倫を完全否定し、事務所側はDNA鑑定結果について“捏造”だと主張しているほか、刑事裁判で夫の暴行が認められ、これが今後の裁判などにどのような影響をもたらすのか注目したいですね。