プロ野球『千葉ロッテマリーンズ』が23日に、3度目の不倫スキャンダルを週刊に『フライデー』にスクープされた清田育宏選手(きよた・いくひろ 35歳)を契約解除(クビ)したことを発表しました。
発表によると、球団は21日発売の『フライデー』の報道を受けて、事実関係の確認を行った結果、2度目の不倫スキャンダルで下した無期限謹慎処分を5月1日付で解除した直後に、球団のルールに反する行動をしていたことが判明したとしています。
これらの行為に対して球団は、「度重なる不適切な行動及びチームに対する背信行為に鑑み、当球団としてはこれ以上清田選手との選手契約を維持することはできないと判断しました」
とし、5月23日付で契約解除したとのことです。
球団は清田育宏選手の件について、「日頃よりご声援をいただいているファンの皆様、ご支援をいただいている関係者の皆様の信頼を裏切る事態を招いてしまったことを深くお詫び申し上げます。再びこのような事態を招いてしまったことを非常に重く受け止め、あらためて球団ルールの周知徹底を行うとともに、選手教育に尽力してまいります」
とコメントしています。
<↓の画像が、『千葉ロッテマリーンズ』のコメント全文の写真>
『デイリースポーツ』の取材に対して『千葉ロッテマリーンズ』の井口資仁監督は、清田育宏選手の契約解除について、「僕からコメントすることは何もないですね。球団からのコメントがでていると思いますが、そのままだと思います」
と話したといいます。
『スポーツニッポン』(スポニチ)の取材に対して『千葉ロッテマリーンズ』の梶原紀章・広報室長は、球団側が問題視した清田育宏選手のルール違反行動について「不要不急の外出を複数回行ったこと。再度、球団ルールを違反した。」と説明した上で、「一方で、無期限謹慎処分を反省したとして解いた、その中でわずか2週間も経たないうちに、この行為が起きたことに関しては重く受け止めなければいけない」
と語っています。
『千葉ロッテマリーンズ』は昨年末に、年俸6,000万円(推定)で2年契約を結びましたが、「契約の内容というのは本人と結んでいる内容なので、どういう契約をして、どういう契約解除になったかという詳細は、この場でお答えすることはちょっと難しい」
と答えています。
そして、清田育宏選手の契約解除発表を受けてネット上では、
- コロナ禍においてチームの規律違反を犯してるんだから、雇い主が解雇して当然。
- 当然の判断。これでまた謹慎とかだと球団にクレームがくるし。ただ球団の把握が甘すぎ。球団がなめられてますね
- 同情の余地が全くない。無期限謹慎もわずか開幕1か月で解除、選手会の弁護士介入があったとはいえ大甘な対応と言われて疑問が残っていた矢先にこの騒動…もう救いようがないよね。
- これぐらいの処分をしないと、真面目に取り組んでいるロッテナインはもちろん、NPBの他のチームのメンバーに示しがつかない。当然の判断
- これは同情の余地なく仕方ない。万一不当解雇って訴訟になっても世論は球団を支持するでしょ
変なことしなきゃ、球団職員とか解説とか食ってくには困らない程度の仕事はあっただろうに… - 契約してくれる所もまず無いやろうし、年齢考えると事実上引退って事になる可能性高いね。
こうなったのも自業自得やし、同情なんてする人もいないでしょ - 堪忍袋の尾も切れるわ普通。最大の温情をもらいながらも、それを欺いての数々の不義理。契約解除も当然だろ。これ以上庇ったらチームの輪も崩れるわ。
などの声が上がっています。
清田育宏選手は千葉県出身で、市立柏高校時代は投手、東洋大学へ進学後に野手に転向し、大学4年生の時には4番で好成績を残してベストナインにも選出されました。
大学卒業後はNTT東日本へ入社し、2009年のドラフト会議でロッテから4位指名され、契約金6,000万円、年俸1,500万円(金額は推定)でロッテに入団、背番号は「1」を与えられました。
プロ入り6年目の2015年には自己最多の130試合に出場し、打率.317・15本塁打・67打点の成績で、ベストナインやゴールデングラブ賞などを受賞、2016年の年俸は前年から3,300万円アップの6,000万円となりました。
昨シーズンまでの成績は、公式戦919試合に出場し、打率.258・58本塁打・333打点となっています。
一方のプライベートでは、2012年1月1日(当時25歳)に高校の同級生だった一般女性と結婚、子供をもうけましたが、2015年に1度目の不倫が発覚し、相手女性によって妊娠・中絶も暴露されました。
しかし、1度目の不倫スキャンダルに対して『千葉ロッテマリーンズ』は、「(本人に確認したところ)『事実ではない』とのことですので、それ以外のコメントは差し控えさせて頂きます」として、処分は下しませんでした。
それから5年が経った今年1月に『フライデー』によって、球団が独自に設けたルールを無視して、遠征先などで2017年から不倫関係にある女性と密会を重ねていたことが発覚、さらに清田育宏選手は新型コロナウイルスに感染したことが明らかになった際にも、球団側には「部外者との会食はしていない」などと虚偽の報告をしていたことが判明しました。
これを受けて『千葉ロッテマリーンズ』は1月15日に、無期限謹慎(無期限活動停止)を下したことを発表しましたが、5月1日付で謹慎を解除し、2軍の練習に参加することを発表しました。
また、清田育宏選手は復帰にあたり、「球団関係者の皆様、プロ野球ファンの皆様、このたびは私の軽率な行動により多大なるご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。処分は解除していただくことになりましたが、今後も反省の気持ちを忘れることなく、自分を律し、チームの勝利に貢献していきたいと思います。このたびは本当に申し訳ありませんでした」
との謝罪コメントを出しました。
その後、5月12・13日に行われた2軍の試合で実戦復帰を果たしましたが、12日の試合後に清田育宏選手が、別の女性とマンションで密会していたことを『フライデー』にスクープされ、2番目の不倫相手と“二股不倫”していたことが発覚しました。
<↓の画像は、謹慎解除後に3人目の不倫相手と密会していた清田育宏選手の写真>
ただ、清田育宏選手は『フライデー』の取材に対して、「これってフライデーに載るんですか?勘弁してください」「話しても意味ないですよ。復帰初日なんですよ。もう死にます」「もう終わりですよ。これで球団もクビ、家族にも迷惑がかかる…」
などと、自身の問題行動を半ば認めつつも、代理人弁護士を通じて密会していた女性は知人で、不倫関係では無いと完全否定していました。
しかし、『千葉ロッテマリーンズ』は清田育宏選手の行動を問題視し、報道後間もなく自宅待機を命じ、『フライデー』の報道から2日で契約解除の判断を下しました。
清田育宏選手は周囲に大きな迷惑を掛けながら、謹慎解除後も別の女性と密会という理解し難い行動を取っており、今後また球団のルールを破り、同じような女性スキャンダルをスクープされる可能性が高いだけに、契約解除は妥当かと思います。
契約解除に対して清田育宏選手はどう思っているのか、今後どのような対応をするのかまだ分かりませんが、この処分を重く受け止めて、行動を改めるよう努力してほしいものですね。