音楽プロデューサー・ミュージシャンの小室哲哉さん(59)の不倫疑惑を報じた週刊誌『週刊文春』の記者が21日、情報・ワイドショー番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)にVTR出演し、小室さんが19日に行った会見で引退を表明したことについて「率直には本当に引退は残念」と語りました。
番組のインタビューを受けた『週刊文春』の記者は小室哲哉さんの引退表明について、「やはり率直には引退は本当に残念」とした上で、「ご本人が言われたことと、我々が取材したこと。違う部分っていうのはやはり、多くあります。それは記事を見ていただければ分かると思うんですけれども、そこには絶対の自信があります。」と、引退表明は残念だと言いつつも、記者として小室さんの不倫記事の内容に対しては自信を見せていました。
<↓の画像が、『サンデー・ジャポン』に登場した『週刊文春』の記者>
しかし、「それ以上に今回のこういう結果になってしまったことで、本意ではない結果になったなとそう考えています」と心境を明かにしていました。
これに対してネット上では、
- どうなるのが本意だったんだよ?
- ひよってんじゃねーよww
- 意訳『もっと叩きたかった。逃げられた…』
- 顔を隠して名前も出さず、なんのリスクもなく他人の人生を壊せるってすごい仕事だね
- なんでもかんでも記事にすりゃいいってもんじゃねんだよ。今回のは誰も幸せにならないだろ。ぶっ壊れてるKEIKOを誰がサポートしてるのかを考えりゃ、触れてはいけないケースだったんだと、少しは理解しろよ。
- 文春はベッキーの時も同じようなこと言ってただろwこんな結果は望んでないとかさ、最後まで悪役を貫き通せよw
- これでみんなが文春を買わないようにすればいいだけ。それを実行してはじめて文春のやつらも結果は知らねーよと言えなくなる
- 悪いのは小室。今まで散々同じ事やってるじゃん
- 不倫もしてない後ろめたい事もないのに引退するのが不自然。ほじくられたくない何かがある
- もっと大物俳優の不倫ネタあるくせにそれは出さないんだろ?宮迫とか板尾とか中途半端な芸人ばっか出しやがって。 山尾志桜里追えや
- 文春は斉藤由貴の時もこう言い訳してたね。でも実際文春はまだ節度はある方。節度がないのは写真誌とTVワイドショーとネット記事。それつられて騒ぐ奴。楽しむ奴。
などのコメントが寄せられています。
今回の件に関しては、小室哲哉さん自身も以前から引退を考えていたことを会見で赤裸々に告白しており、引退を決意した理由については、クモ膜下出血によって後遺症が残った妻・KEIKOさんをサポートする中で、自身も2年前にC型肝炎を患い、昨年6月には突発性難聴も発症し、左耳は耳鳴りが続き聴力が失われ、加えて作曲家としての能力の枯渇なども感じ始め、「引退みたいな言葉がどんどん頭をもたげてきて、常に頭に浮かんでいたのは、皆さんにお疲れ様と祝福を受け、スポットライトを浴びて、ありがとうございました、スポーツ選手のような夢を見た日々もここ1ケ月、2ケ月、3ケ月ありました。」などと語っています。
<↓の画像が、不倫疑惑報道を受けて記者会見した小室哲哉さんの写真>
『スポーツニッポン』(スポニチ)によれば、小室哲哉さんは還暦を迎える11月27日の誕生日に引退することを決めていたといい、『週刊文春』の報道によってそれが前倒しという形になったとのことです。
なお、小室哲哉さんは16日に『週刊文春』のインタビュー取材を受けた際に、「もっと稼働率のいい作曲家の方たちもいるわけで、まあほんとにそろそろ歳なのかなと思ってますので、引き……時なのかなと思い始めています」と、引退を示唆する発言をしています。
そのため、小室哲哉さんが引退を決意した全ての原因が『週刊文春』の不倫疑惑報道にあるというわけではないとみられますが、不倫報道さえなければもう少し綺麗な形で引退を表明できたでしょうし、このような後味の悪い結果にはならなかったのは間違いありません。
ちなみに、『週刊文春』の新谷学編集長は昨年12月にネットメディア『BuzzFeed Japan』のインタビュー取材を受け、2016年以降からメディアを騒がせている“文春砲”について言及しています。
新谷学編集長は宮武外骨氏の「過激にして愛嬌あり」という言葉を座右の銘とし、これこそが『週刊文春』の原点だと考えているといいます。
<↓の画像が、『週刊文春』の新谷学編集長の写真>
そのため、「不倫はけしからん」といった書き方はほとんどしていないといい、「人間の業とか性みたいなものを伝えるのが、週刊文春だと思っています。」「面白がってほしいけど、怖がられたくはない」「我々自身は、大上段に振りかぶって一刀両断する意識は全然ない」と言いつつも、「ただ、それがきちんと伝わらないことも多い。文春の影響力・取材力を世の中の人たちがある程度認めてくれるようになってきたとすれば、それをどこに向けるのか、どういうトーンで記事にするのかっていうことには非常に慎重であるべきだと思っています。」と語っています。
具体的には、あるお笑い芸人の不倫スキャンダルをスクープした際に、別の愛人たちからも様々な情報提供があり、現場の記者たちからは「第2弾、第3弾をやりましょう」という声も上がっていたそうなのですが、「テレビ番組に出られなくなるまで追い込むのが、本当に週刊文春の仕事なのか。『俺はちょっと嫌だな』と現場にも正直に言って、止めました。」という裏側を明かしています。
また、斉藤由貴さんと50代の男性医師とのW不倫疑惑についても、「現場ではまだ書ける材料はあったけど、これ以上やって大河ドラマ降板なんてことになったら嫌だし、『ウチはやめよう』と。どんどん活躍してほしい女優さんだし、我々の意図を超えたところで彼女に影響が出てしまうことはまったく望んでいなかった。こちらとしては人間ドラマとしてのリアルな面白さを伝えたいだけで、『トドメを刺す』なんてことは考えてませんから。」と語っています。
何だかんだ言いながらも、著名人たちの不倫スキャンダルは世間から大きな注目を集め、ワイドショー番組なども食い付くため、週刊誌による不倫報道合戦はまだ続きそうな気がしますが、もし、世間がそこまで反応を示さなければメディアでの扱いが小さくなることは間違いなく、報道された側も世間の関心が低ければダメージも少なくて済みます。
これ以上不倫報道を増やさないようにするには、今回のようにただ単に週刊誌を批判するのではなく、世間も関心を示さないようにする必要があると言われていますが、小室哲哉さんの引退表明をきっかけに、果たして今後そういった流れになっていくのかどうか注目していきたいですね。