お笑いコンビ『天竺鼠(てんじくねずみ)』のツッコミ・瀬下豊さんが、週刊誌『週刊文春』によって2度にわたって不倫スキャンダルをスクープされ、2度目の報道では2人の女性が瀬下さんの裏の顔を告発し、妊娠・中絶の強要や暴力被害を訴えたことで炎上騒動に発展しました。
瀬下豊さんは『週刊文春』の取材に、「もう……芸人に見切りつけようかな。次出たら芸人辞めると決めていた。目茶苦茶やってきたからまた出てくるだろうし。今回ばかりは笑えないですしね」と語り、芸人引退の意向を示したことで進退に大きな注目が集まっていましたが、自身のツイッター上で女性らに向けた謝罪の言葉を綴った上で、芸能活動を自粛することを発表しました。
<↓の画像は、瀬下豊さんの謝罪コメント写真>
この芸人引退発言の撤回を巡っても物議を醸し、様々な声が上がっていましたが、『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』は引退撤回の裏で、複数の先輩芸人たちから強い引き止めがあったとしています。
天竺鼠は2009年の『 ABCお笑い新人グランプリ』で最優秀新人賞、2014年の『ABCお笑いグランプリ』で優勝、『キングオブコント』では3度にわたって決勝に進出するなどし、ボケ・ネタ作り担当の川原克己さんは才能が高く評価され、人気・知名度を上げていった一方、瀬下豊さんはこれといった特徴がなく、“じゃない方芸人”としてしばらくくすぶっていました。
<↓の画像は、天竺鼠の川原克己さんと瀬下豊さんの写真>
そうした中で出演した2020年放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)にて、同期で仲が良い『かまいたち』が「瀬下は根性系のロケをやらせたらめちゃくちゃ面白い」として、瀬下豊さんにチャンスを与えて欲しいと頼み、そこで瀬下さんは辛いものを苦手としながら激辛ラーメンを食べ、「チャンス!パパ、パワー!」と言いながら完食する姿が反響を呼び、その後は体を張る仕事が激増、「死ぬこと以外はNGなし」として様々な企画に挑戦していき、人気・知名度が急上昇していました。
正にこれからというタイミングで文春砲に被弾し、芸人としてブレークする大チャンスを迎えていた中で大ピンチを迎え、週刊文春の取材に対して、芸人引退の意向も示していました。
そこから一転して、活動自粛を選んだ背景についてフライデーデジタルの記事ではテレビ局関係者が、「複数の先輩からは強い慰留があったようですね。吉本は(アンジャッシュの)渡部さんの事務所と違って自主制作の番組をたくさん持っている。最近では『BSよしもと』という局まで開設した。とにかく解散や引退はせず、ほとぼりが冷めるまで待っていれば、いつかは吉本の番組や劇場で復活できる見込みが高い。そのあたりの考えもあって、“当面の間”活動を控えるという発表になったのでしょう」
と語っています。
多くの芸人を抱え、業界内で大きな力を持つ『吉本興業』はこれまでにも、闇営業騒動で物議を醸した『ロンドンブーツ1号2号』の田村亮さん、“脱税”問題で大炎上した『チュートリアル』の徳井義実さん等の復帰をサポートし、特に徳井さんの活動再開を巡っては世間から猛バッシングを浴びながらも、テレビ復帰を実現させました。
瀬下豊さんに関しても、ほとぼりが冷めた頃に表舞台に完全復帰するのは既定路線とみられるようですが、これに対してネット上では、
- 引き止めてもね、その後みんなが面倒見てくれるなら良いのだけどそうでないなら微妙かな。
渡部でさえあれくらいテレビ出てても未だに仕事ほぼ無しなわけで、とてもじゃないがかなり厳しいと思われる。 - 不倫に加え妊娠中絶の強要なんてのは褒められたもんではない、倫理的、道徳的には大問題だと思うが、仕事としてチャンスが有るなら続けたらいい。見る見ないは客が決めること。
テレビは無理だろうけど、劇場がいくらでもあるだろうし、客反応を直接見ればいいとおもう。 - 仲間の留意でとりあえず引退撤回となってるが、問題はこれ以上の良くない話がないか。
瀬下は若いころかなり無茶していたようだし、本人にも他に色々と心当たりもあるのではないか - 商売相手は芸人仲間でも無く視聴者でありスポンサーであるわけで、いち視聴者でもある一般女性を裏切ったことが表沙汰になり、今後需要があるとは思えない。
需要がない中で芸人をやるより、芸人を辞めてコツコツと仕事して奥さんや子供、被害女性の対応をした方がいいのかなとは思う。 - 咄嗟に引退発言をしたのも都合が悪くなると逃げるという、過去の不倫相手への粗末な対応に繋がる瀬下の性根の部分でもあると思う
芸人仲間が擁護しても、中絶強要とDV案件は、開き直るに値する不倫内容ではないし、彼をTVで見てももう笑えない人が多いと思うけどね。
ゴールデン地上波は難しいね。ローカル番組や深夜番組が限界かな。 - 売れるまで苦労したからって、許してしまう。誰だって売れるまで苦労するんだよ。優しい言葉をかけることが正しい、救ってあげたと勘違いしている。
みんな明日は我が身だと心配しての発言か、自分への世間体を計算しての無責任行動だね。
まだまだ出て来るぞスキャンダルは。節操がないお調子者は救えない。
などの声が上がっています。
瀬下豊さんの不倫スキャンダルを巡っては、芸人たちからも様々な声が上がっており、『ダウンタウン』や『トミーズ』などと同期のコンビ『ハイヒール』のリンゴさんは、16日放送の情報バラエティ番組『あさパラS』(読売テレビ)で、「ホンマにすごい前の“お痛”の話をね。その当時はOKやった話もあるやん。私ら先輩の時代やったら。それがこんなに掘り返されて…」
などと語り、不倫を告発した女性たちの言動に疑問を抱き、瀬下さんのことをかばっていました。
また、ダウンタウン・松本人志さんは17日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「芸人をやっぱり続けたいんやっていうのであれば、どっかで究極の“開き直り芸”を作るしかないよね」「『アメトーーク!』で開き直り芸人の回ができたらいいなと思う」「やっぱり先輩として、芸人としてそう願っちゃう」「正直『反省してる』って言っても、バレたことにショックを受けてるだけじゃないですか。」
と持論を展開していました。
また、「吉本は舞台があるんやから、相方の気持ちもあるんやろうけど、舞台を一生懸命、休まずにやってほしいけどな」
とも語り、芸人を続けるならば今回の騒動を上手く利用し、突き抜けた新たな芸をやってほしいとの思いを明かしています。
このように吉本の先輩芸人たちも瀬下豊さんにエールを送っており、こうした身内の擁護を巡っても様々な声が上がっていますが、今回の件で芸人引退というのは単なる逃げでしかなく、自身の家族や相方、事務所など関係各所への影響も考慮した上で、慎重に判断するべきという声もかなり多いです。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんも、「芸人辞めたから責任取った、っていうふうに捉えられるんじゃないかなと思ってちょっと危惧してた」「記事が出たからすぐ辞めます!って感じの短絡的な答えは、僕は出さない方がいいかなと思いましたね」
と語っています。
瀬下豊さんの場合は、この他にもいくつもの“爆弾”を抱えているようで、週刊文春の取材にも「目茶苦茶やってきたからまた出てくるだろうし」と語っており、これ以上の問題が表に出てくる前に消えてしまおうと思った様子です。
しかし、最終的に出した決断は芸能活動の自粛で、世間からバッシングを浴びる覚悟で芸人活動の継続を決断したものの、ネット上では妊娠中絶や暴力疑惑により芸人としてはもう笑えないという声もありますが、いつどのタイミングで、どういった形で芸人活動を再開させるのか、引き続き動向を見守っていきたいですね。