これまでに複数の女性と不倫していたことなどが明らかとなり、夏の参院選への出馬を断念した作家・タレントの乙武洋匡さん(40)が5日、東京・新宿の「リーガロイヤルホテル東京」で自身の誕生日を祝うパーティー「乙武洋匡を囲む会」を予定通り誕生日前日に開催し、この会に参加した約250人の前で一連の不倫騒動を謝罪した事が明らかとなり話題になっています。
当初、乙武さんはこの会で夏の参院選に出馬することを報告するとみられていましたが、週刊誌『週刊新潮』によって報じられた不倫スキャンダルによって幻となり、髪を短く切った乙武さんは妻の仁美さんを伴って騒動後初めて公の場に登場しました。
2時間の会で乙武さんは一度も笑うことなく、約250人の関係者に懺悔したといいます。
ちなみに、この会には発起人である世界陸上男子400メートル障害の銅メダリストでスポーツジャーナリストの為末大さん、政治評論家・田原総一朗さん、元ライブドア社長・堀江貴文さん、社会学者の古市憲寿さん、ジャーナリストの津田大介さん、野球評論家・古田敦也さん、前東京都知事・猪瀬直樹さん、脳科学者・茂木健一郎さん、タレント・神田うのさん、元競輪選手の長塚智広さん、元バレーボール選手の朝日健太郎さん、氣志團のボーカル・綾小路翔さん、パティシエの鎧塚俊彦さん等、乙武さんと親交が深い多数の著名人が集いました。
乙武さんはこの会の中止を申し出たそうなのですが、周囲の後押しを得て囲む会の開催にこぎつけ、仁美さんとともに登壇した乙武さんは約30分間謝罪したといいます。
出席者によると、乙武さんは涙声で「皆さんに騒動を謝った上で、再出発するため、説明させていただきたかった」とあいさつし、「恥ずかしいことをした。私がすべて悪い。奥さんに支えられてやっていける。自分の不徳の致すところ。もう一度前を向いて頑張っていきたい」などと謝罪し、笑顔はなく憔悴しきっていたとのこと。
<↓の画像が、囲む会に出席した乙武洋匡さんの写真>
乙武さんは声を震わせながら「清廉で元気な乙武を演じてきた。表と裏があった」と語り、報道後の2週間は自身を見つめ直す日々だったようで、「乙武洋匡とは何だったのか考えました。元気でクリーンなイメージの乙武があります。そういったイメージを皆さんが期待している乙武を演じてきた部分がある」と吐露し、「やんちゃでおどけた乙武というのは、近しい人には見せてきた。表と裏があった。弱い自分が、どんどんクリーンな、期待されているイメージの中でエスカレートしていった」などと自己分析していたそうです。
一方の仁美さんは壇上で「私たちは普通の夫婦ではありません。非常に不便です。(夫は)トイレも1人じゃできません。その中で疲れ切り、夫の面倒を見られなくなっていった。(夫が)外泊すると、正直ホッとした部分もあった。そういうことが、夫を追い詰めていったように思います。私も反省しなければいけない」「他の女性に心ひかれたのも、やはり私にも責任の一端」と、自身の責任を強調して夫をかばい、頭を下げて謝罪していたといいます。
また、「皆様の信頼を裏切るほどの過ちを犯した夫ではありますが、私は今でも社会のお役に立てる人間だと信じております。どうか、乙武を見捨てることなく、厳しく見守っていただければ幸いです。ただし次はありません。」などとも語っていたと出席者は明かしています。
この会は報道陣に非公開だったのですが、乙武さんは閉会後に関係者を通じてコメントを発表しており、不倫ついては「私が全て悪い」とし、今後については「全くの白紙。自分の弱さをしっかり断ち切り、とにかく家族と穏やかな時間を最優先に過ごしたい」「妻に支えられてやっていける」と語っていました。
そして、この会に出席した氣志團の綾小路翔さんはツイッターにて、「何が素晴らしかったって、奥様の聡明かつチャーミングなスピーチ。会場にいたすべての人がファンになったはず」といい、「乙武洋匡は凄い男。優れた頭脳と鉄のハート、そして好奇心と行動力で障害を乗り越えてきた。でも彼の本当の凄さは、あの奥様を射止めたってとこ。それに尽きる」と綴っています。
また、「俺はただ、同世代の友人が頑張っている事が本当に励みになるし、何より彼を尊敬している。『あれだけ報道陣がいる場所にわざわざ今行くべきなのか?』と心配する人もいたけれど、俺は友人の誕生日を一言祝いたくて行っただけなんだ」と、不倫騒動の渦中にある乙武さんの誕生日パーティーへ参加した理由についても綴っています。
その他の参加者も「楽しいパーティーでした」、「家族愛に涙が出てきたよ」と感想を語っていたといい、堀江貴文さんも「すごくいい立派なあいさつでした。メッチャ良かった」と感激した様子で、神田うのさんも「私、泣いちゃった。素晴らしかった」と絶賛していました。
ちなみに、『サンケイスポーツ』が報じている記事によると、参院選への出馬を宣言するはずだったこのパーティーは、会費1万円で出席者は1000人程度を見込んでいたとのこと。
また、このレベルのパーティーでは会場費など4~500万円の経費がかかるそうです。
しかし、これに対してネット上では、
- 誕生会って何様のつもりなんだ?こんな時に誕生会を開催する感覚がさっぱりわからん。
- 百歩譲って、政治的理由でどうしても開催せざるを得なかったとしても、その場所に、奥さんも参加させ更に謝罪スピーチまでさせるなんて、男として絶対に許されない
- 結局、誕生パーティー開いたんだ?まともな感覚なら今年は自粛すると思うけど。呆れたわ」
- 夫婦揃って誕生日パーティー?開催する感覚が解らない。奥さんがいいって言ったって、教育者ならしないでしょ。一般人ならいいよ。でも、教育する立場だからね。
- 今年誕生日会を開く感覚が理解できないし、出席してる芸能人もいい印象ではない人たちばかり。類は友を呼ぶってこういうことか
- 涙をこらえながらってのは嘘臭いね。たいした反省はしてないと思う。ここまでもシナリオ通りだろうなどうせ
- 奥さんを二度も謝罪させるパーティーなんて開催させる意味がまったく分からない。異常でしょ
- 参加者もイメージダウンな感じ。普通は引くでしょ。
などの批判的なコメントが殺到しており、再び炎上状態となっています。
さらに6日に放送された情報番組『白熱ライブ ビビット』(TBS系)では、水曜日コメンテーターを務めるオリエンタルラジオ・中田敦彦さんが、「誕生パーティーなんてやってる場合じゃない」と語り、「あの場で、奥さんにもう一度謝罪させているじゃないですか」といい、乙武さん自身は開催をやめようという思いうがあったと報じられているものの、「でも主催者が止めないといけないんじゃないんですか?やるべきじゃないと思います」とし、「(不倫相手は)5人ですよ。普通じゃない」と乙武さんを批判していました。
乙武さんの不倫騒動は大きな騒動に発展しており、このような誕生日パーティーの開催は自粛するというのが普通だと思いますが、各スポーツ紙が報じている記事などによれば、この会は関係者を前に行った謝罪会のようなもので、世間からの批判を覚悟のうえ、ケジメをつけるために予定通り開催したものとみられます。
そんな乙武さんの今後については現時点で白紙の状態だといい、どのような活動をするのかも分からないようなのですが、政治家になることをまだ諦めていないといった話もあるため、引き続き動向に注目していきたいですね。