毎年恒例のネタ見せ特番『THE MANZAI 2019 マスターズ』(フジテレビ系)が8日放送され、番組の平均視聴率が13.9%、瞬間最高視聴率は16.5%(共に関東地区)を記録していたことが分かりました。
『THE MANZAI マスターズ』は「年に一度の漫才師の祭典」として、番組実行委員会によって選ばれた東西の人気漫才師たちが一堂に会し、ネタを披露するという内容です。
今年も『M-1グランプリ』王者の中川家、サンドウィッチマン、パンクブーブー、NON STYLE、霜降り明星、笑い飯、とろサーモン、銀シャリのほか、ナイツ、スピードワゴン、和牛、博多華丸・大吉、テンダラー、海原やすよ・ともこ、流れ星、ウーマンラッシュアワー、プラス・マイナス、インディアンス、タカアンドトシ、おぎやはぎ、千鳥、爆笑問題、そして10年ぶりに電撃復活したアンタッチャブルも新ネタを披露しました。
番組平均視聴率は、2011年が15.6%、2012年が17.3%、2013年が12.8%、2014年が11.0%、2015年が13.9%、2016年が10.5%、2017年が12.7%(瞬間最高14.9%)、2018年は11.7%(同13.7%)となっており、今年は昨年よりも2%以上数字を上げ、2015年と並んで過去3番目に高い数字となっていました。
瞬間最高視聴率を記録したのは21時7分と同8分で、アンタッチャブルが新ネタを披露している最中のことでした。
今年の目玉となったアンタッチャブルは、この日のために用意した約6分半の新ネタを披露し、“ザキヤマ”こと山崎弘也さんがボケ倒す一方、柴田英嗣さんが切れ味鋭いツッコミを入れるというアンタッチャブルらしく、ブランクを一切感じさせない掛け合いで爆笑を生み、番組の最高顧問を務めるビートたけしさんも2人の漫才に対して、「うれしいんだろうね。ブランクがあるからお客さんを探っている。だけどウケた時のうれしさはすごいね。おもしろいやっぱり」
とコメントしていました。
今年は他にも、ウーマンラッシュアワーが吉本興業の不祥事、原発問題、沖縄の基地問題などをネタにし、最後にはボケの村本大輔さんが「笑いは緊張からの解放ですから今おまえらを逃がしてやったのは俺だぞ、じゃあな」と捨て台詞を言って、スタンドマイクを足で倒して退場し、ネット上では物議を醸すなどしましたが今年も大きな反響を呼んでいました。
そして、今年の『THE MANZAI 2019 マスターズ』に対してネット上では、
- アンタッチャブル復活おめでとう。サンドウィッチマン、博多華丸・大吉、中川家の安定感もさすがでした。来年も期待してるよ。
- やっぱりブランクは感じたけど、柴田と山崎のアンタッチャブル。特に柴田の全力のツッコミを観られたのは本当に嬉しかった。
- 毎回思うけど、テンダラーって凄いわ、テンポといい、爆笑のつめ込みといい、面白すぎる。
- 爆笑問題の太田はやっぱりやってくれた。最後に木下優樹菜をディスるネタを持ってきたところは最高だった。
- サンドイッチマン、ナイツ、中川家、爆笑問題はずっと変わらずおもしろかった。
テンダラーはもっと評価されてもいいとおもうんだけどな。ウーマンラッシュは漫才ではない。 - THE MANZAIはコンテストではないところがいい。あのメンバーの中でやる以上当然気合いや緊張はあるでしょうが、変なプレッシャーじゃなくて各コンビが自分たちの良さを追求してるのがいい。
- アンタッチャブルの漫才やコンビでの仕事はかなり楽しみ。
とにかく柴田が天才だからこの10年腐らずやってきたからまた陽の目がみれて本当に良かったです。 - 個人的な感覚では、柴田の面白さが出てなかった気がするザキヤマが喧しく走り過ぎみたいな。
もちろん10年ぶりだし、嬉しいのかもしれないけど、どちらの言葉も聞き取りにくくなってた。
ブランクってこういうものなんだろうと見ていましたが…半年くらいはリハビリ期間って感じになるのかな。でも二人本当に楽しそうだったね。 - テレビ自体最近めったに見ないけど、アンタッチャブルだけはリアルタイムで見たくて久しぶりに付けました!
やっぱり1番面白かったです!復活本当に嬉しかった。。
などのコメントが寄せられています。
アンタッチャブルは、2004年のM-1、『爆笑オンエアバトル』(NHK)のチャンピオン大会で優勝を果たして人気コンビとなったものの、柴田英嗣さんの女性スキャンダル、さらに体調不良もあって2010年1月末から柴田さんが活動を休止しました。
柴田英嗣さんはそれから1年後に復帰しましたが、コンビは復活とはならずそれぞれピンで活動し、今年11月29日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)で電撃復活を果たしました。
10年のブランクがあるため、まだ2人の掛け合いなどは100%の状態とは言えませんが、今回『THE MANZAI 2019 マスターズ』で披露した新ネタも含めて、アンタッチャブルらしい掛け合いを見せていたので、これからのコンビ活動が楽しみです。
アンタッチャブル以外では、今年もウーマンラッシュアワーのネタが話題になっており、批判の声も多く上がっていますが、ウーマンラッシュアワーがテレビでネタを披露する機会は『THE MANZAI』ぐらいしかなく、最初から話題作り、炎上を狙ったものだろうと思います。
また、爆笑問題やナイツも様々な時事ネタを盛り込んだネタを披露していましたが、ウーマンラッシュアワーとは違って高い評価を受けており、それぞれの漫才スタイルで時事ネタを扱い、大きな笑いを生み出していました。
そして、今年は昨年を上回る好視聴率を記録しましたが、来年も実力派漫才師たちがどのようなネタを見せてくれるのか楽しみなところですね。