タレントのベッキーさんとお笑いコンビ・ブラックマヨネーズがMCを務めている人気バラエティ番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)が、今年10月期よりこれまでの1時間枠(19時56分~20時54分)から2時間枠に拡大して放送されることが明らかとなりました。
現在民放各局で2時間枠のレギュラー番組は他にはなく、異例の挑戦に注目が集まります。
同番組は2012年10月に深夜番組(毎週水曜日深夜0時20分~0時50分)としてスタートし、翌2013年4月期にゴールデンに昇格して毎週木曜日の20時台に放送され、最近は平均視聴率10~11%で安定し、今年3月に放送された特番では、番組開始以来最高となる平均視聴率14.4%を記録。
番組の内容は、日常生活でありえないシチュエーションを設定し、「もしも○○だったら、アナタはどうする? 」 をコンセプトに、人々がどのような行動を取るのかを観察するといったものとなっており、ベッキーさんとブラックマヨネーズの他には、俳優の笹野高史さん、小泉孝太郎さん、速水もこみちさん、タレントの木下優樹菜さん、DAIGOさん、お笑いコンビ・ハリセンボンなどが出演。
ベッキーさんが地味で不気味な「木部さん」というキャラに扮して街に出没する企画や、お笑いコンビ・FUJIWARAの原西孝幸さんが精巧なゴリラの気ぐるを着用し、全国の動物園を訪問する「原西ゴリラ」などの企画が人気となっており、以前に比べてこうしたバラエティ番組の視聴率は取りづらくなっているものの、同番組に関しては安定して好視聴率を獲得しています。
(↓の画像は、ベッキーさんによる木部さん)
(↓の画像は、原西さんによる原西ゴリラ)
2時間枠に拡大することについて、今年3月26日に放送された4時間特番が平均14.4%と高視聴率を獲得したことに着目し、畠山渉プロデューサーは「新キャストも加わる予定」とした上で、「親子が一緒に笑える番組というコンセプトを変えずに進化させて、TBSの看板番組にしたい」と意気込みを語っています。
またベッキーさんは「私もできる限りロケなどに出て、楽しい番組作りをしたい」とコメントし、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんは「毎週2時間もみてもらえるのは最高!」、相方の吉田敬さんは「3時間番組になるようにがんばります」とコメントをしています。
これにネット上では、
- はじめはおもしろいと見てたけど、何回も見てるうちに、ターゲットは、これ気づいてるんじゃ…?と思うようになって疑いの目で見るようになった。今はやらせ臭が半端ないのでつまらない。
- ベッキーが変装してっていう企画も面白くないし、二時間枠ってすぐ飽きられるよ。番組寿命を短くしたいのかな…
- 間延びしてつまらなくなると思う。ちょうどいい時間ってものがある。これ失敗してまた1時間枠に戻るだろうな
- 視聴率の問題があるだろうけど、ドラマの方が良かったな。渡鬼みたいなホームドラマや、今やってる37.5℃の涙も意外といいドラマだと思うんだけどな。モニタリング、最初面白かったけど、今は身内の笑いばっかりでつまらなくなったよ。ベッキーの自分自分感がすごく嫌い。
- 足り無いくらいが良いのに飽きそう。たまに特番やるくらいが丁度いい。2時間にしたらもっとマンネリするよ
などの批判的なコメントが多数寄せられています。
同番組はこれまでに度々放送枠を拡大し2~4時間スペシャルを放送しており、それにも関わらず10%前後の数字を獲得していることから人気番組であることが分かるのですが、これが毎週となるとさすがに視聴者から飽きられてしまうのではないか、番組の質が低下してしまうのではないかと心配になります。
また、以前より同番組はヤラセ疑惑が浮上しており、番組を見るとそう感じるものが多数あるのですが、これがよりエスカレートしてしまうのではないかという心配もありますね。
TBSの木曜21時のドラマ枠が廃止され、10月よりモニタリングがこの枠にも進出することになるわけですが、木曜21時台には日本テレビ系で『秘密のケンミンSHOW』、フジテレビ系で『とんねるずのみなさんのおかげでした』、テレビ朝日系ではドラマが放送されている激戦区として知られており、数字を獲得するのは難しい時間帯となっています。
近年TBSは、木曜21時台にドラマやバラエティを放送するも数字が獲得できず、苦戦を続けてきましたが、果たしてこれは吉と出るか凶と出るかどちらになるでしょうかね。