昨年10月からレギュラー放送がスタートしたドキュメンタリー・バラエティ番組『消えた天才』(TBS系 日曜20時)で、映像加工を行っていたことが分かったとTBSが発表しました。
そして、現時点で明らかになっている問題部分を報告するとともに、全ての調査が完了するまで番組放送を休止することを発表しています。
番組公式サイトでの発表によると、8月11日放送回でリトルリーグ全国大会で完全試合を達成した当時12歳の少年の試合映像をオンエアした際、映像スピードを上げて、実際よりも投球が速く見えるよう映像加工を行っていたとのことです。
映像加工を行っていた部分については、「放送した投球シーン全31球のうち7球で、投手がボールをリリースした瞬間からキャッチャーミットに収まるまでの約0.5秒間について、映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていました。」
と説明した上で、「アスリートの凄さを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法だと考えております。取材に協力してくださったご本人及び関係者の方々、そして番組をご覧いただいた視聴者の皆様に深くお詫びいたします。」
と謝罪しています。
この一件を受けて過去の放送回も調査したところ、8月11日放送回の他にも過去3件の映像加工が確認されたとし、それはレギュラー化前の昨年1月3日に放送された特番と、レギュラー放送2回目の昨年11月4日放送回だと報告しています。
この2回の放送でも、映像を早回しにして実際よりも速いスピードにしていたといい、「私どもは今回の事案を重く受け止め、調査が完了するまで『消えた天才』の放送を休止いたします。取材に協力してくださったご本人及び関係者の方々、そして番組をご覧いただいた視聴者の皆様に重ねて深くお詫びいたします。」
としています。
<↓の画像が、『消えた天才』映像加工問題の謝罪コメント全文の写真>
このような不適切な映像加工が判明した『消えた天才』は、世界で活躍しているトップアスリートやアーティスト等が過去に、全く勝てなかった実力を持ちながら、大きな活躍をしないまま消えてしまった天才たちを追跡調査し、現在の様子を伝えるといった内容となっています。
番組は2017年8月に初めて特番が放送され、2018年9月まで4回の特番を放送して昨年10月21日からレギュラー放送がスタートしており、番組MCはバナナマンの日村勇紀さん(ひむら・ゆうき 47歳)と設楽統さん(したら・おさむ 46歳)、進行は2016年入社の日比麻音子アナウンサー(ひび・まおこ 26歳)が務めています。
<↓の画像が、『消えた天才』出演のバナナマン等の写真>
そんな番組で複数回にわたって映像加工が行われいたことが判明しネット上では、
- めちゃくちゃやな
- 打ち切りだな。消えた「消えた天才」
- “やらせ”確定 放送免許取り消しでいいんじゃない!!
- 「加工」を「ドキュメンタリー」と呼ぶ。だからテレビは信頼できない。
- TBSの捏造報道なんて今に始まったことじゃねえからな
- あ~あ、これで輪をかけて「消された天才」になっちまったな。TBSのせいで。
- この番組は他にも???ということがあった。この番組に限らずだが、ウソの報道がTBSは特に多いように思う。
視聴者には真実を、事実を知る権利がある。これを機に襟を正していただきたいと思う。 - TBSはバラエティだけでなくニュ-スでさえ加工して流すから全部眉唾で見ることにしている。
- 変わらないね、というか、学習しないね、テレビは。
しかしあれだ、2割くらいならスピードマシマシしても、そんなに違和感ないってことなのかな。
改めて調べたらスルーされてた事案があったということは。 - ちょっとくらい脚色しても問題ないやろって考えなんやろ。バラエティーの外国人の日本語吹き替えとかどのテレビ局も怪しい。
- この手の捏造、TBSが多いような気がするんだけど。
それにしても、毎回大問題になって謝罪してるのに、何故同じ過ちを繰り返すのか。
などの批判が殺到しており、炎上状態になっています。
TBSはこれまでにもヤラセ、捏造などと指摘されるトラブルを様々な番組で起こしており、バナナマンがトバッチリを受けるのは少なくとも今回で2度目です。
『消えた天才』と同じ日曜20時台に昨年3月まで放送していた『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』では、映像加工によって番組出演者の存在を消しており、その消された出演者がブログで告発したことで表沙汰となり、審議を行った『放送倫理・番組向上機構(BPO)』は「放送倫理違反」にあたると結論づけました。
その後も番組放送は続きましたが、視聴率が伸びずに放送開始から2年足らずで打ち切り終了となり、その後『坂上&指原のつぶれない店』が昨年4月から放送され、同番組は昨年10月に放送時間を移動し、再びバナナマンMCの『消えた天才』がスタートしました。
そして、また新たに『消えた天才』でも映像加工をしていたことが判明し、バナナマンの2人や所属事務所『ホリプロコム』が激怒していたとしてもおかしくないですね。
ちなみに、『消えた天才』は以前から番組内容が問題視されており、実際には消えていない天才たちも消えた存在扱いし、明らかに捏造だと視聴者から批判の声が噴出していました。
TBSはこの他にも、『ビビット』や『マツコの知らない世界』などでも問題のある編集を行い、炎上からの謝罪といったことを繰り返しており、今回の問題に対してもネット上では冷ややかな反応が目立ちます。
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番組のヤラセ、捏造などの問題はTBSに限ったことではありませんが、TBSは特に多い傾向にあると感じますし、こうした問題によって局全体のイメージ悪化に繋がっていることから、今回の問題を受けて再発防止にも努めてもらいたいです。