昨年の活動をもってSMAPが解散し、同時に1996年4月から約20年にわたって放送された冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系 月曜22時)も終了となり、1月から新番組『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(略称:もしズレ)がスタートしたのですが、初回から低視聴率を記録し、番組を制作している関西テレビ(カンテレ)も危機感を示していることが明らかとなりました。
カンテレは23日に番組改編会見を行い、大澤徹也編成局長は『もしズレ』について、「『SMAP×SMAP』の後番組ということで出演者の皆さんもスタッフも、相当なプレッシャーを感じながら番組に取り組んでいるところです」と説明。
視聴率については、「もう少しいい数字を期待していたが、厳しい評価をいただいています」と話しつつも、「逆に思い切ったことができるととらえています。バラエティーは定着に時間がかりますが、『ためになる系』『情報系』のバラエティーが多い中で、この番組はそれらとはちがった、新たな番組になる可能性があると考えています」と、番組が持つ可能性に期待を寄せているのですが、同番組に対してネット上では、
- 番組タイトルが皮肉でしかない笑
- この番組、他のテレビ局が放送していたとしてもダメだったと思う。それくらい面白くない。番組制作のスタッフの感覚と一般視聴者の感覚が完全にズレている。
- 司会者も内容も見ようとは思わない
- フジテレビの感覚、感性がもしかしなくてもズレてるので仕方ない
- 月9もそうだけど見る気になれない。見るんだったらしゃべくりか報ステ見る
- ミュージックフェアみたいな番組持って来たほうが良い気がするけど もちろん軽部クビにして
- スマスマを再放送したら?一定の視聴率は保てるんじゃない?
などのコメントが寄せられています。
『もしズレ』は放送開始以来、打ち切りになってもおかしくはない低視聴率が続いており、1月23日放送の初回平均視聴率は関東地区が6.7%(関西地区は8.5%)、2回目の放送は5.8%(同7.2%)、3回目は4.8%(同6.8%)、4回目は5.1%(同6.8%)、5回目で早くも3.9%(同5.7%)と3%台に突入。
6回目の放送で自己最低の3.8%(同7.2%)を記録し、7回目は4.9%(同7.2%)、8回目は再び3.8%、20日放送の9回目は5.3%(同5.9%)となっています。
関東地区は5%台以下の数字を連発している一方で、関西地区では7%前後の数字を記録しているのですが、プライム帯(19~23時)に放送されている番組としてはあまりにも低い数字で、同時間帯に他局で放送されている番組には惨敗しています。
ちなみに、月曜22時台には日本テレビ系で『しゃべくり007』、テレビ朝日系で『報道ステーション』、TBS系で『好きか嫌いか言う時間』、テレビ東京系で『未来世紀ジパング〜沸騰現場の経済学〜』が放送されており、『しゃべくり007』は13%前後の数字を安定して記録しています。
昨年まで放送されていた『SMAP×SMAP』は、一時期に比べて数字は下がっていたものの10%前後の数字を記録しており、『もしズレ』に変わってから深刻な視聴者離れが起こっています。
番組スタート当初は、各年代の世論調査を元に、芸能人たちが考えているイメージと世間のギャップを浮き彫りにするという内容でしたが、20日放送分は、芸能人の私生活を密着調査し、「芸能人が世間の人とどれだけ“ズレてる”生活をしているのか、また世間のイメージとズレていないかを徹底検証」という内容になっていました。
今後テコ入れを行っていき、番組内容が少しずつ変わっていくものとみられるのですが、視聴者が全く興味を示していない様子から、半年以内にも終了となるのは濃厚なのではないでしょうかね…。