1997年から放送の人気特番『SASUKE~Ninja Warrior~』(TBS系)が、オリンピックの競技種目候補になったことが明らかとなり、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
TBSの発表によると、『SASUKE』は世界160以上の国と地域で放送されていて、20ヶ国以上で現地版が制作されるほど世界的人気を獲得し、五輪の「近代五種競技」の1つに加えられる可能性があるとのことです。
「近代五種競技」は、1選手が「射撃」「フェンシング」「水泳」「馬術」「ランニング」の5種目を行い、順位を競う“キング・オブ・スポーツ”とも呼ばれる過酷な複合競技です。
『国際近代五種連合(UIPM)』は今年5月に、2024年に開催予定のフランス・パリ五輪後に競技から馬術を外し、「障害物レース」を試験的に導入すると発表し、競技化に向けて2種類の障害物レースをテスト予定といいます。
そして、6月27・28日にトルコで開催の近代五種ワールドカップ・ファイナルが終了後、最初のテスト大会を実施予定で、そこでUIPM側から『SASUKE』のセットを使用したいとの要請を受けて、TBSは大会に協力することで合意に至り、ヨーロッパで放送の現地版で使っているセットを大会で使用することが決定したとのことです。
大会で使用予定のセットは「Wall Flip」「Parallel Pipes」など計4種類とし、これから複数回テストを実施した上で、年末に行われる『国際オリンピック委員会(IOC)』の理事会で正式競技として認められれば、2028年のアメリカ・ロサンゼルス五輪から『SASUKE』が五輪競技の1つに加わるといいます。
これについてTBSの村口太郎プロデューサーは、「1997年にスタートした番組が世界中でも人気番組となり、今回、さらに大きくはばたく可能性があると聞いて興奮しております。「SASUKE」のコンセプトが近代五種競技の1種目としてオリンピックの舞台に立つことを楽しみにしています。」
とコメントしています。
そして、『SASUKE』が五輪の競技として採用される可能性に対してネット上では、
- 何の冗談?
- 五輪候補www今年の初笑いだわ
- 実現したらこれはちょっと見てみたい
- 人生SASUKEの山田の出番か!?
- 少なくとも馬術や射撃よりSASUKEの方がフィジカル能力求められそう
- チャレンジしたいと思う人数、テレビ映えする競技内容 十分アリだな 競技名がSASUKEになったら面白い
- ボルダリング、パルクールあたりの選手が本腰入れて取り組んだら凄そうだな
- 世界の選りすぐりのフィジカルエリートがガチで取り組んだらどんなパフォーマンス見せてくれるのか気にはなる
が、近代五種の中の一種目じゃあ大したフィジカルエリートは居ないんだろうな - 制作チームが権利主張で裁判沙汰になる悪寒
- 番組パッケージをオリンピックに取られたままサスケが作れなくなるんじゃないか
- まあ難しいんじゃないのかね。セットがある一部の国しか練習とか参加できなさそうだし
- すげえ 面白いもんな 野球は五輪から追放されちゃったな 面白くないとダメなんだよな
- 近代五種の馬術out、SASUKEinってことで、日本じゃろくにテレビ中継すらされなかった近代五種が一気にメジャーになるか
などの声が上がっています。
『SASUKE』は、体力自慢の一般人を中心に様々な芸能人も参加している人気番組で、近年は『Snow Man』の岩本照さんなどジャニーズタレントの参加でも話題になっていますが、番組の企画が五輪競技に採用されるかもしれないというのは驚きですね。
『SASUKE』は2011年からアメリカなど海外でも放送され、2014年には世界大会も開催されるなどして世界進出を果たし、ロイター通信の報道によると、『SASUKE』の海外版などを含めれば全世界で10億人の視聴者がいるほど人気があるそうで、そうした世界的人気を受けて障害物レースの候補になったとみられます。
ただ、近代五種競技の選手たちからは、馬術を外すことに対して反発の声が上がっているといい、イギリスのガーディアン紙によると、選手団体の統計で95%以上の選手たちがUIPMの判断に不満を示しているといい、『日本近代五種協会』の事務局長も昨年に「大変厳しい。混乱している」とコメント、東京五輪の金メダリストたちも反対の意思を表明しています。
こうした状況の中で、『SASUKE』が正式に五輪競技に採用されるかどうかはまだ分からないものの、番組視聴者等からは期待の声が多く、近代五種競技に興味を持つきっかけになるとして賛同の声が上がっていますが、今後の大会で試験的に導入され、どういった形になるのか注目したいですね。