NHKが4月から、ドラマシリーズ『連続テレビ小説』(通称:朝ドラ 月~土曜午前8時)を平日の夕方に再放送することが明らかとなり、朝ドラファンから喜びの声が上がっています。
NHKの発表によると、4月9日から月~金曜日の16時20分~同50分に2話ずつ放送するといい、尾野真千子さんがヒロインを務めた『カーネーション』(2011年10月~2012年3月放送)を再放送するとしています。
朝ドラの再放送枠はNHK BSプレミアムに設けられており、平日午前7時15分から1話ずつ再放送中で、現在は吉高由里子さんがヒロインを務めた『花子とアン』を再放送し、4月2日からはシャーロット・ケイト・フォックスさんがヒロインの『マッサン』の放送がスタートします。
その一方で、NHKは地上波で過去の朝ドラ作品の再放送を行っておらず、22日付の『スポーツニッポン』によると、地上波での朝ドラ再放送は1961年にシリーズがスタートして以来初の試みとのことです。
NHKはスポニチの取材に対し、4月から朝ドラの再放送枠を新たに設けた理由について、「視聴者から再放送希望が多数寄せられる朝ドラを総合波でも新たに編成することで、より幅広い視聴者サービスとするため。また2019年春に100作(広瀬すずさんヒロインの『夏空-なつぞら-』)を迎える連続テレビ小説の魅力を改めて多くの視聴者の皆さんにお伝えするため」
と説明しています。
また、再放送第1弾として『カーネーション』を選んだ理由は、「近年の連続テレビ小説の中で、視聴者の反響が大きな作品の一つで、再放送希望も多数寄せられているため」
と説明し、今後再放送する作品に関しては「現段階では未定」としています。
そして、この報道を受けてネット上では歓喜の声が上がっているのですが、ニュースサイト『リアルライブ』は、朝ドラ作品で反響が大きかったものの、放送しづらい作品もあるとし、それは『あまちゃん』(2013年4月~同9月放送)、『まれ』(2015年3月~同9月放送)の2作品だと伝えています。、
『あまちゃん』は人気脚本家・宮藤官九郎さんが脚本を手掛け、ヒロイン役を女優・のんさん(本名・旧芸名=能年玲奈)が演じ、劇中のセリフ「じぇじぇじぇ」は同年の『ユーキャン新語・流行語大賞』で年間大賞を受賞するほどの社会現象となり、最終回後には「あまロス」という言葉も生まれるほどの反響を呼びました。
<↓の画像は、のんさんがヒロインを務めた『あまちゃん』の写真>
ちなみに、平均視聴率は初回が20.1%、全156回の期間平均視聴率は20.6%(ともに関東地区)を記録しており、初回20%超えは2006年以来の記録で、『あまちゃん』を境に朝ドラの初回視聴率は20%超えするようになり、期間平均視聴率に関しては、この前に放送された夏菜さんがヒロインの『純と愛』から3.5%も上昇という好記録を出しています。
このようなヒットを記録したことにより、『あまちゃん』がきっかけでのんさんをはじめ、有村架純さん、松岡茉優さん、橋本愛さん、福士蒼汰さん等はその後ブレークしました。
しかし、のんさんは『あまちゃん』に出演後、当時所属していた芸能事務所『レプロエンタテインメント』との間で契約をめぐるトラブルが発生し、現在もこの問題は解決していないことから、のんさんは2014年以降、ドラマや映画などに1本も出演しておらず、女優活動は完全に停止した状態が続いています。
<↓の画像は、のんさんの写真>
続いて『まれ』は、土屋太鳳さんがヒロイン、相手役を山崎賢人さんが務めた作品で、初回平均視聴率は21.2%、期間平均視聴率は19.4%(ともに関東地区)を記録しました。
<↓の画像は、土屋太鳳さんがヒロインを務めた『まれ』の写真>
この作品には、2016年8月に強姦致傷容疑で逮捕(後に示談成立し不起訴処分)され、現在も芸能活動を休止中の高畑裕太さんが出演していたほか、のんさんと同じくレプロに所属し、昨年2月に宗教法人『幸福の科学』に突然出家するという騒動を起こした清水富美加さんが出演していました。
<↓の画像は、清水富美加さんと高畑裕太さんの写真>
そのため、『あまちゃん』と『まれ』については再放送するのが難しいのではないかとのことです。
NHKはのんさんが事務所独立騒動を起こした後に、『あさイチ』のゲストとして呼ぶなどの対応を取っていることから、『あまちゃん』を再放送する可能性はゼロではなさそうではありますが、出演当時はレプロに所属していたこともあり、再放送が可能なのかどうかは不明です。
『まれ』については、清水富美加さんとレプロとの間で問題が解決している一方、高畑裕太さんは未だに芸能活動を休止中で、強姦致傷という非常にイメージの悪い事件を起こしただけに、再放送することは不可能と判断している可能性は高そうです。
NHKは現時点で、『カーネーション』の次に放送する作品は未定としているので、果たしてどの作品を放送するのかは定かではありませんが、視聴者から多くの再放送希望が寄せられている作品を放送するようなので、今後に注目していきたいですね。