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NHKワールドジャパンの番組『Inside Lens』でヤラセ行為。ファミリーロマンス社長がサクラ用意と週刊新潮報道

NHKでヤラセ番組放送。レンタル家族の利用客はサクラ、捏造発覚で謝罪。ウソのドキュメンタリー番組を世界に放送…

NHKの海外向けサービス『NHKワールドJAPAN』のドキュメンタリー番組『Inside Lens』で昨年11月、友人や家族などを演じる代行スタッフを派遣する「レンタル家族」ビジネスを取り上げたのですが、利用客として登場した男女3人が実際の利用客ではなく、“サクラ”が客と偽って登場していたことが判明し、ネット上ではヤラセだと非難の声が上がっています。

これは30日発売の週刊誌『週刊新潮』のスクープで判明したもので、昨年11月から今年1月にかけて8回にわたって放送された『HAPPIER THAN REAL-Inside Lens-』では、レンタル家族ビジネス業界シェアNo.1を謳う会社『ファミリーロマンス』を男女3人が利用し、それぞれ友人、恋人、家族を派遣してもらう様子を放送しました。

この3人は顔出し出演し、サービスを利用した経緯や感想などを語っていたのですが、『週刊新潮』の取材を受けた『ファミリーロマンス』の元代行スタッフ・鈴木剛志さん(仮名 60代)は、「私はレンタル家族の依頼者として、顔出しで登場しました。しかし私はもともと代行スタッフ。つまり、この件は依頼者などいなかったのです」と暴露しています。

鈴木剛志さんは出演した『HAPPIER THAN REAL-Inside Lens-』で、心のスキマを埋めるためとして、妻、息子、娘の3人をレンタルして過ごす様子が放送されたのですが、鈴木さんは「ドキュメンタリーとは言えない内容だったんですよ」と語っています。

こうした証言を受けて『週刊新潮』の取材班がNHK広報局に取材したところ、「現在、事実関係を調査中」と回答し、一方で『ファミリーロマンス』の石井裕一社長(38)は、「鈴木さんはリアルな依頼主です。レンタル家族って月に何十件と依頼があるんですけど、そのなかの、お客さんの一人に過ぎません。マジです」と会社が用意したサクラではないと否定しています。

<↓の画像は、ファミリーロマンス・石井裕一社長の写真>

しかし、『週刊新潮』の取材を受けたNHKが調査を行った結果、登場した男女3人の客が『ファミリーロマンス』のスタッフだったことが判明したといい、石井裕一社長はNHKに対して、「顔出しで取材に応じてくれる利用客が見つからなかったので、スタッフに頼んで利用客を演じてもらった」「独断でやった」などと説明し、客を捏造したことを認めたとのことです。

さらに、取材前にNHK側が依頼者とコンタクトを取りたいと伝え、石井裕一社長から利用客3人のメールアドレスを受け取ったそうなのですが、それらは全て石井社長のメルアドで、依頼主になりすまして石井社長がメールでやり取りをしていたといいます。

なお、この番組はNHKの子会社で番組制作を手掛ける『NHKエンタープライズ(NEP)』が制作を委託され、外部のディレクターが取材・制作を行ったそうなのですが、両者は取材・制作の過程でこのような捏造が行われていることに全く気づかなかったとしています。

そして、この捏造番組は約160の国と地域に向けて、昨年11月から今年1月までに計8回放送されていました。

この問題に対してNHKは、「番組の出演者について事実と異なる内容を伝えたことは極めて遺憾であり、視聴者の皆さまにお詫びいたします」と謝罪し、「委託番組についても、チェックの精度を高めるなど再発防止に努めて参ります」としており、これから再発防止に向けて検証を行っていき、視聴者への説明や謝罪を行う予定とのことです。

また、利用客を捏造した『ファミリーロマンス』に対する法的措置を含めた対応については「まだ何も決まっていない」とし、番組取材にあたって同社には「社会通念上、常識の範囲での取材協力謝礼」を支払ったそうなのですが、現時点ではそれの返金申し出はないと明かしています。

ちなみに、NHKは過去にも『ファミリーロマンス』を朝の情報番組『あさイチ』で2回紹介していました。

そうした中で、今回のようなトラブルが発生したことに対してネット上では、

などと非難の嵐となっており、業者ではなくNHKに対するバッシングが相次いでいます。

業者側が独断でスタッフを利用客として登場させ、NHKや視聴者をダマしたのは大きな問題ではありますが、番組制作サイドも業者に対して「顔出しで取材に応じてくれる利用客」を求めていたようなので、制作側が元凶だったと言えるのかもしれませんね。

ネット上でも指摘されているように、レンタル家族サービスを利用する人の中に、顔出しOKでテレビ番組の密着取材を受ける人がいるかどうか疑問で、もしもそうした客をどうにか用意してほしいと強く要求していたのであれば、業者だけでなくNHK側にも大きな問題があり、今回このようなヤラセ番組が出来上がってしまったと考えられます。

NHKは過去にも『クローズアップ現代+』でヤラセ疑惑が浮上して大きな騒動に発展しており、またしてもこうした問題が発生し、さらに世界160の国と地域に向けて合計8回も放送していたとのことから、どこに問題があったのか徹底的に調べて、包み隠さずキッチリと説明を行ってほしいものですね。

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