NHKで月~金曜日の21時台に生放送されている報道番組『ニュースウオッチ9』(略称:NW9)で、メインキャスターを務めているNHK報道局政治部記者の大越健介キャスター(53)が、今年3月末をもって番組から降板するという噂が浮上しています。
大越キャスターは、2010年3月末より同番組のキャスターを務めており、番組の顔的存在なのですが、以前より、大越キャスターさん独自の見解がたびたび物議を醸しており、NHKの報道に圧力をかける安倍官邸の意向が働いたことによって交代させられたと「日刊ゲンダイ」が伝えています。
すでに後任も決まっているそうで、ワシントン支局長やBSの国際ニュースでキャスターを務めた経験のある河野憲治・報道局国際部長が新キャスターを務めるといいます。
(↓の画像が、河野憲治さんの写真)
記事によると、ずいぶん前から官邸は大越キャスターの原発に対する慎重な姿勢に不満があったそうで、大越さんが、ブログで『原発事故の教訓はどうなったのか』『(福島原発事故は)原子力の安全神話を崩壊させ、技術への過信に大きな警鐘を鳴らした』などと、原発再稼働に厳しい発言が多かったことなどから、官邸の意向がNHKの籾井勝人会長を通じ局内に伝わり、去年から大越さんの交代が検討されていたといいます。
この件についてNHK広報局は、「番組のキャスターについては、NHKが独自の判断で選考しています。新年度のキャスターはまだ決まっていません」と答えているという。
これにネットでは、
- キャスターがあそこまで持論を展開する事に賛否両論はありましたが…。最後は潰されたか…。
- 報道、特にNHKは『中立』という部分を強く意識してもらいたい。そもそも報道というものは情報を伝えるのが仕事であって、個人や団体の意見を主張していくものではない。
- 五年もやったんだし十分だとは思うけど、もし政府からの圧力があったとしたらNHKは受信料とるのやめて、政府にスポンサーになってもらえばいいじゃん。
- そういう事か…。確かに公然と独自の見解を述べる人だなとは思ったけど。しかしこわいねぇ、上からの圧力は。
- 自分はこの人は嫌いだった。キャスターじゃないじゃん。まず事実を伝えること。それをどう考えるかは、あんたの仕事じゃないよ。しかもNHKはちゃんと伝えるべきことを伝えてないだろ。
などのコメントがありました。
大越キャスターが『ニュースウオッチ9』を3月末で降板することが内々で決定したということを、日刊ゲンダイと22日発売の週刊誌『週刊新潮』が報じており、これに関して日刊スポーツが報じている記事によると、日刊スポーツの取材に対して一人の関係者は「1人の人間がずっと続けるわけにはいかないだろう。交代の可能性は高い。感触では9割くらいか」と話し、別の関係者は「交代の可能性が高いと聞くが正式に決定はしていない。人気と実力がある人物。どうなるかは流動的だ」と語っているとのことです。
そして、スポーツニッポンが報じている記事では、NHKの板野裕爾放送総局長が21日の定例会見で、記者からの質問に対して「来年度の番組の出演者は現在選考中。(大越キャスターが)代わるか否かも決まっていない」と答えたとしており、現時点ではまだ大越キャスターが降板させられるかハッキリとしていません。
大越キャスターは以前より、個人的な見解を述べることから批判が寄せられており、もし降板となってしまってもしょうがないような方だったようですが、政府からの圧力によって大越キャスターが降板させられたのだとすれば、今後大きな騒動に発展することになるでしょうね。
キャスターの人事は、例年1月末までに検討し決定され、2月には発表されるとのことですが、果たして2月にはどのような発表があるでしょうか…。