平日朝のニュース・情報番組『ZIP!』(日本テレビ系 月~金曜午前5時50分)のワンコーナー「MOCO’sキッチン」が、4月の改編で終了すると夕刊紙『日刊ゲンダイ』が報じています。
俳優・速水もこみちさん(本名=表もこみち 34歳)が出演する料理コーナー「MOCO’sキッチン」は、2011年4月スタートの『ZIP!』で毎日放送されており、放送時間は3分と短いものの、もこみちさんがどのような料理にも大量のオリーブオイルを使用することで話題になり、人気コーナーとなりました。
<↓の画像は、「MOCO’sキッチン」出演の速水もこみちさんの写真>
(画像左は『ZIP!』司会の桝太一アナウンサー)
しかし、昨年12月10日~26日にかけて、歌手・俳優の福山雅治さん企画プロデュース、ピン芸人・バカリズムさん脚本のドラマ『生田家の朝』(全13話)が日テレ開局65周年記念ドラマとして放送され、「MOCO’sキッチン」は一時放送休止となりました。
また、番組内で「MOCO’sキッチン」の放送休止を発表することなく『生田家の朝』の放送がスタートしたことによって、視聴者からは「『MOCO’ S キッチン』終わっちゃうの?」「あんなドラマよりモコがいい!」などの声が上がっていました。
<↓の画像は、昨年12月放送のドラマ『生田家の朝』の写真>
「MOCO’sキッチン」は『生田家の朝』が終了後の1月7日から放送が再開され、これまでと同様に番組終了5分前のワンコーナーとして放送を継続しているのですが、『日刊ゲンダイ』によると、4月改編で終了することが決定したといいます。
記事ではテレビ局関係者が、「年が明けた7日から番組が再開されました。しかし、4月改編で正式に終了が決まったようです。『生田家の朝』は毎分最高視聴率が10%を超えたこともあり、4月からレギュラー化される可能性が高い。より視聴率が取れる企画を選択したのでしょう」
と語っています。
ホームドラマ『生田家の朝』は1話あたりの放送時間が7分ながらも、主演をユースケ・サンタマリアさん、妻役を尾野真千子さんが演じており、先日発表された『ギャラクシー2018年12月度月間賞』を受賞するなど、ドラマとして高い評価を受けています。
そうしたことを受けて、『生田家の朝』が今年春からレギュラー化される可能性があるそうなのですが、『日刊ゲンダイ』が日テレに取材したところ、「番組編成の詳細についてはお答えしておりません」という回答だったとしています。
そのため、現時点では本当に「MOCO’sキッチン」が打ち切りとなるのかどうかは定かではないのですが、コラムニスト・桧山珠美さんは、もし「MOCO’sキッチン」が終了した場合には速水もこみちさんのレギュラー番組はゼロになるとし、「周囲が思っている以上に芸能生活のピンチです。もこみちは演技が得意とはいえません。イケメン料理人枠ではトップなので、今後もドラマなどにちょい役で出演するかもしれませんが、同年代の台頭もあるので本格的に俳優に復帰するのは厳しいでしょう。」
と指摘しています。
ですが、速水もこみちさんは“料理タレント”として高く評価されており、これまでに複数のレシピ本を出版し、シリーズ累計で36万部も売り上げ、さらにモコミチさんがプロデュースしたオリーブオイルの売り上げを合わせると5億円にものぼり、2017年3月には1699年創業の水産加工品企業『にんべん』のアンバサダーに就任し、同社とのコラボ商品をリリースするなどしています。
俳優以外の活動も活発的に行っていることから、仕事が無くなるということはないとみられるのですが、桧山珠美さんは、「それも名物コーナーあっての話です。これからは料理の腕前を生かして、店を経営したり、全国の中高年の女性人気にあやかってディナーショーなどの地方営業を行う道も悪くないでしょう。ただ、露出が減ると忘れられるのも早い。これから半年が勝負だと思います」
と語っています。
このように『日刊ゲンダイ』は、「MOCO’sキッチン」の打ち切りと同時に速水もこみちさんの仕事が激減し、消える可能性もあるとしているのですが、ネット上の反応を見てみると、
- MOCO’s キッチンで見なくなったら、ほんとに見る機会一気に減るだろうね。この前ドラマで出てたけど、ゲスト出演だったし!
- え、この変なドラマ人気なの?!1分見て時間の無駄だと思いチャンネル変えたけどな。それならまだキッチンの方が良いなー。
- キンプリのコーナー要らないからMOCO’s キッチンにして
- ドラマつまらないよ もこみち出ないならZIPは観なくなるわ
- 男子ご飯みたいな番組深夜枠でどうでしょうか。輸入食品屋さんやイタリアンレストランとタイアップで
- もこみちは嫌いじゃないけど一般家庭じゃ参考にならないんだよね、この人の料理
- レシピは参考にならないけど、今日は肉にしようかな…とか、夕飯の方向性が決まることもあるのにー!
- 生田家の朝、正直言ってつまらなかった。需要があるとは思えない。キンプリ辞めていいよ。
もこみちの方が、料理男子が増えたり、完璧にコピーは作れないけど、献立のヒントをもらえたり、料理を作る事の楽しさを教えてもらった。何で打ち切りなの?もっと削るコーナーあるでしょ! - 生田家の朝そんなに人気あったの?見慣れているモコズキッチンが終わったらZIP卒業かな。
アナウンサーや杏樹さん好きだけど最近は内容がエンタメバラエティに寄せすぎて見てられない。
などのコメントが寄せられています。
「MOCO’sキッチン」の打ち切り終了の噂は以前から囁かれており、昨年8月にニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じた記事によると、2016年時点では「MOCO’sキッチン」の放送によって、『ZIP!』の番組終わり間際の視聴率は約4%上昇していたものの、最近は「MOCO’sキッチン」の放送時間もあまり数字の上昇がみられなくなったそうです。
さらに、同時間帯に『めざましテレビ』(フジテレビ系)で放送の看板コーナー「きょうのわんこ」が、「MOCO’sキッチン」の視聴率を上回ることも多いといいます。
そうした状況を受けて、最近では番組MC陣の料理をもてなす「もてなしMOCO」や「おでかけMOCO」などでマンネリからの脱却を目指しているものの、視聴率が伸び悩んでいるとのことです。
『ZIP!』は昨年前半に、総合演出など一部の番組スタッフを入れ替えており、業界関係者等の間では「大リニューアルも近い」と言われているそうで、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が3日に配信した記事でも、『生田家の朝』に対して批判の声も上がっていましたが、ドラマ放送の時間帯に視聴率が3%以上アップした日もあり、「日テレは4月以降のレギュラー化を本格的に検討し始めました」と日テレ関係者が語っています。
しかし、『デイリー新潮』の記事では「MOCO’sキッチン」の打ち切りは回避されたと伝えており、その背景には「MOCO’sキッチン」のレシピ本や調理器具の売れ行きが良く、番組自体も地方局や台湾にも販売し、DVDやネット配信の反応も良いこと、さらに速水もこみちさんが大手芸能事務所『研音』に所属し、日テレは研音のタレントをドラマなどに頻繁に起用している関係にあるため、無下には出来ないとのことです。
そのため「MOCO’sキッチン」は放送継続とし、朝ドラは『ZIP!』内で放送するのではなく、午前8時から放送の『スッキリ』で同15分から放送するという案が現在有力としています。
ネット上で反応を見てみると、「MOCO’sキッチン」があるからこそ『ZIP!』を見ているという声も多いことから、「MOCO’sキッチン」を打ち切らずに朝ドラも放送するというのが最も良い選択かと思います。
今後どうなるかはまだハッキリとはしない状況なのですが、「MOCO’sキッチン」は『ZIP!』に欠かせないコーナーになっているため、出来れば放送継続としてもらいたいですね。