歌手・タレントのmisonoさん(本名=神田美苑 34歳)が7日、情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)にVTR出演し、内耳の病気「メニエール病」を患っていることを告白し、芸能活動も制限することを明らかにしました。
『ノンストップ!』は、「精巣ガンによる胚細胞腫瘍」で闘病を続けるmisonoさんの夫で、ロックバンド『HighsidE(ハイサイド)』のドラマー・Nosukeさん(本名=中村真之介 30歳)に密着取材し、Nosukeさんが仕事復帰するまでの2人の様子を伝えました。
そうした中で、misonoさんはエイベックスからの独立によって個人事務所の社長、自身の活動などで多忙を極め、ある異変が起きたことを明かし、「自分はまだ歌えてるから、こんな状況で休止とか言ってたらダメだって思ったんですけど、そろそろ、歌えなくなってきて…」
と語り、「耳がすごく痛いのと、起きたらまず、めまいがあるからそれが治まるまで待たないといけない。舞台袖とかでも震えが止まらなくなったり、手が震えるから口も震えるし…。メニエール病と診断されてしまいました」
と自身の病気を初告白しました。
また、過密スケジュールをこなしている理由については、「お金を稼ぐということが妻としてやるべきこと。2人で一緒にいる時間を作ったら(クリニックでの)免疫治療が(金銭面で)受けられないというか…妻としての役目の方は?って言う人も出てくるかもしれないですけど、今のmisonoとNosukeの愛の形夫婦のあり方は、一回、仕事もプライベートも別にして、お金をきちんと貯める」
と説明していました。
しかし、メニエール病を発症してしまい、「自分よりも頑張っている人は、特に私の周りにはいっぱいいるし、何よりもNosukeが一番頑張っていたので(自分も)もっとできる」
と思いたかったものの、医師からは「休んでください。ストレスをためないでください。生活習慣を変えてください」と告げられたため、現在のスケジュールをこのまま続けるのは難しい、限界だと感じたため、「目の前にある仕事というか12月いっぱいはやります」と今年いっぱい活動した後、活動を制限する決意をしています。
この他にmisonoさんは、「Nosukeも子供を欲しいと言うようになったので。それも生きる希望になったり、より仕事を頑張ろうって思えたりするじゃないですか。なので、子供が欲しいというのは2人とも諦めていない」
とも語っていました。
そして、misonoさんの病気告白などを受けてネット上では、
- メニエールで倒れた友達がいた。耳鳴りが凄いんだってね、耳鳴りのせいで頭痛がするし、天井がグルグル回るとか、、、凄い世界だよ。
休める時に休んで、また歌ってほしい。 - 今まで自分がかかってきた症状の中では、めまいが群を抜いてツライ。
経験するまでは頭痛や歯痛が最悪だと思ってたけど、比にならない。
あれ気持ち悪いだけじゃなく、何もできないのよまじで。 - ご主人もご病気なのにこれはすごく気の毒だと思う。大変だと思いますが、夫婦で力を合わせて頑張って欲しいと思う。応援しています。
- メニエール病は辛い。私もなった事がありますから気持ち分かります。
旦那様の事を一生懸命支えてきたから疲れが出たんでしょうね。批判はいろいろありますが病気になった人を支えるのは中々できる事ではないよ。 - こういう時は、人に頼って、甘えていいと思う。今は治療に専念して、お姉さんに援助してもらってもいいのでは?
元気になったら、頑張って返せばいいんだから。頑張りすぎることがストレスになってしまうだろうし、ゆっくり休まないと。 - この子一生懸命すぎるんだと思う。前しか見てなくて猪突猛進。それを周りが心配して何か言われれば素直にその通りにしちゃう。
それでチグハグ。世の中の人から誤解受けちゃう、みたいな。
既に旦那さんの病気と自分の病気と生活費のことで頭がパンクしそうなんだと思う。彼女「の」限界超えてるんじゃないかなあ。
とにかく、金銭面のこととか焦りもあると思うけど、ゆっくりしっかり休んで、回復するといいなと思います。
などのコメントが寄せられています。
misonoさんが発症した「メニエール病」というのは、体の平衡(へいこう)感覚をつかさどる三半規管、音を感じる耳の奥の部位・蝸牛(かぎゅう)に流れるリンパ液が過剰に増えることで発症する病気です。
症状は、立つことも出来ないほどの激しい回転性のめまい、耳鳴り、難聴、耳閉感が同時に繰り返し起こり、吐き気、嘔吐、冷や汗、動悸なども引き起こすことがあります。
好発年齢は30~40代で、特に女性が発症しやすいというデータもあります。
メニエール病は厚生労働省に難病指定(2015年に特定疾患治療研究事業の対象外となり、国からの医療費助成、補助金は現在無し)されており、根本的な発症原因はまだ特定されていませんが、精神的なストレス、過労、睡眠不足などが要因で発作が起こるため、これらが原因になっているとみられています。
治療方法ですが、メニエール病は病気が完成してしまうと完治が難しく、早期治療が不可欠となっており、基本的には薬物治療が行われ、難治・重症の場合には手術も行われます。
メニエール病は様々な芸能人もこれまでに発症を公表しており、昨年ジャニーズ事務所を退所し、現在も芸能活動を休止している元タッキー&翼の今井翼さん、シンガーソングライター・久保田利伸さん、お笑いコンビ『オール阪神・巨人』のオール阪神さん、『ハイヒール』のモモコさん、女優・タレントの美保純さん、歌手・タレントの相田翔子さん、『ピンク・レディー』の増田恵子さん等が、メニエール病を患っています。
misonoさんは2017年12月に、「もし悪化したら死に至るから、出来るなら今すぐ入院して下さい」と医師から告げられる病気を発症、その後完治したことを明かしていましたが、昨年8月以降には「微熱、頭痛、吐き気、めまい、立ちくらみ、耳と目の痛み、視力低下、手足や口の震え、心臓や胃の痛み」といった症状が現れていることを明かしました。
さらに、今年3月には体調不良で1週間入院していたことを明かし、5月には「肋間(ろっかん)神経痛」(胸や背中に痛みを感じる状態)と「膀胱炎」を発症するなど、2年ほど前から様々な病気を患っています。
メニエール病は命に危険が及ぶ病気ではありませんが、一度治っても再発する恐れもある病気で、治療が遅れてしまうと完治が難しく、今後一生この症状に悩まされる可能性があることから、現時点でどれほど症状が進んでいるのかは定かではないものの、misonoさんも無理せずにゆっくりと休んでもらいたいです。