『M-1グランプリ2022』の決勝戦が18日に行われ、タイタン所属の『ウエストランド』が第18代M-1王者となり、賞金1,000万円を獲得しました。
今年のM-1には史上最多の7,261組がエントリーし、決勝にはウエストランドのほか、真空ジェシカ(プロダクション人力舎)、ダイヤモンド(吉本興業)、ヨネダ2000(同)、男性ブランコ(同)、さや香(同)、カベポスター(同)、ロングコートダディ(同)、キュウ(タイタン)が進出を果たし、加えて敗者復活戦を勝ち抜いたオズワルドも決勝に出場しました。
今年の審査員は昨年に引き続き、ダウンタウン・松本人志さん、中川家・礼二さん、ナイツ・塙宣之さん、サンドウィッチマン・富澤たけしさん、落語家・立川志らくさんが務め、オール阪神・巨人のオール巨人さんとタレント・上沼恵美子さんは昨年をもって勇退したことで、博多華丸・大吉の博多大吉さんと山田邦子さんが今年審査員に加わりました。
決勝ファーストラウンドでは、さや香が667点で1位、ロングコートダディが660点で2位、ウエストランドが659点で3位通過し、この3組が最終決戦への進出を決めました。
続く最終決戦の審査は例年同様に、各審査員が最も面白かったコンビに1票を投票する形式で、博多大吉さんはさや香に1票入れ、その他の審査員6人はウエストランドに投票し、第18代M-1王者となりました。
【M-1グランプリ2022決勝戦の順位結果】(ファーストラウンドの得点/最終決戦の得票数)
- 1位:ウエストランド(659点/6票)
- 2位:さや香(667点/1票)
- 3位:ロングコートダディ(660点/0票)
- 4位:男性ブランコ(650点)
- 5位:真空ジェシカ(647点)
- 5位:ヨネダ2000(647点)
- 7位:オズワルド(639点)
- 8位:カベポスター(634点)
- 9位:キュウ(620点)
- 10位:ダイヤモンド(616点)
そして、今年のM-1決勝戦の結果を受けてネット上では、
- ここまで大差は予想外
- アナザーストーリーめちゃくちゃ御涙頂戴演出にしてほしい
- タイタンから優勝は初か?
- やっぱ人の悪口ボロクソ言うのって面白いわ
- この後の打ち上げで山田邦子の悪口言えば完璧や
- 審査員側の芸人が今のコンプラつまんないと思ってるからの優勝やな
などの声が上がっています。
ウエストランドのボケ担当・河本太さん(こうもと・ふとし 38歳)、ツッコミ担当・井口浩之さん(いぐち・ひろゆき 39歳)は中学・高校の同級生で、養成所に通わず2008年にコンビ結成後、事務所に所属せずしばらくフリーで活動し、2010年から爆笑問題などが所属するタイタンの預かりとなり、2011年から正式にタイタンの所属となりました。
M-1には2010年から出場しており、2020年に初めて決勝進出を果たしましたが結果は9位で、昨年は準々決勝で敗退となっており、2度目の決勝進出で見事優勝を果たしました。
ちなみに、M-1の歴代優勝者は過去17回中13回は吉本興業のコンビで、タイタンのコンビが優勝するのは史上初の快挙となっています。
ネット上の反応を見てみると、ファーストラウンド1位通過だった正統派漫才のさや香のネタを評価する声も多いものの、ウエストランドの毒舌ネタが意外にも好評価されており、今年の結果に対して納得との声は例年に比べると多いように感じます。
ウエストランドは今回のM-1で、ツッコミの井口浩之さんが様々な方面に毒を吐くネタを披露し、恋愛映画やお笑いの本場である大阪に対しては「自分たちのお笑いが正義だという凝り固まった考え!」と言ったり、M-1に対しても「アナザーストーリーがウザい!いらないんだよ!泣きながらお母さんに電話するな!」と批判するなどし、好き嫌いがハッキリ分かれそうな内容でしたが、会場の爆笑を誘っており納得の結果ではあります。
そして、井口浩之さんがネタの中でM-1のアナザーストーリーをこき下ろしていましたが、今年も26日23時15分から、大会の裏側を描いたドキュメンタリー番組『M-1グランプリ2022 アナザーストーリー』が放送され、そこで井口さんはどういった姿を披露するのかに注目したいですね。