18日に『第18回 M-1グランプリ2022』の決勝戦が行われ、今年初めて審査員を務めたお笑いタレント・山田邦子さん(62)の採点を巡りネット上で物議を醸しており、賛否の声が上がっています。
今年のM-1では、昨年まで審査員を務めていたお笑いタレント・上沼恵美子さんと、『オール阪神・巨人』のオール巨人さんが勇退したことにより、山田邦子さんと『博多華丸・大吉』の博多大吉さんが審査員として加わりました。
そして、決勝ファーストラウンド1組目の『カベポスター』のネタに対しては、『ダウンタウン』の松本人志さんが90点、『ナイツ』の塙宣之さんと『中川家』の礼二さんが92点、『サンドウィッチマン』の富澤たけしさんが93点、博多大吉さんが94点などと、ほとんどの審査員が90点台前半の採点をする中で、山田邦子さんは84点と最も低い点数を付けました。
山田邦子さんはこの点数を付けた理由について、「とても面白かったですね。こういうネタが大好きです」「私としてはすごい高い得点付けたと思ったら、1番辛かったですね(笑)」
と語っていました。
その後、2組目の『真空ジェシカ』に対しては自身最高となる95点を付けましたが、その後も『キュウ』に87点、『オズワルド』に87点、『男性ブランコ』に86点を付けるなど、他の審査員が90点台の点数を付ける中で、80点台の辛口採点が目立ちました。
<↓の画像は、M-1グランプリ2022の採点>
ファーストラウンドを勝ち抜いた3組による最終決戦では、『ウエストランド』に投票した上で、「本当に予習では一番つまらないと思っていた2人だったんですが、私の目が節穴と思いました。あなたたちは仲が一番悪いと見ました。でも、最高でした」
とコメントしていました。
また、大会終了後に自身のブログを更新し、「決勝に残るチームはどれもレベルが高くとても面白かった 個人的には 最高得点を付けた真空ジェシカのネタが1番面白かったです*\(^o^)/* 次は、1回戦目のロングコートダディ 笑ったな~~ やっぱ漫才って面白いなぁ」
などと綴っています。
そして、山田邦子さんの採点を巡っては番組放送開始後からネット上で物議を醸し、
- ビビって基準変えるのは最低 一番手がかわいそう
- 結果はともかく山田邦子のカベポスターへの採点は酷かった
- 自分の採点基準を言語化できない時点で大吉以下
- 別に低く点数をつけようが、高く点数つけようが、自分の審査の基準を変えなければ問題ない
周りの審査員の基準に途中から合わせなければ大丈夫 - もし基準点が90点だとしたらそう変な点数ではないよね。むしろ一組目を基準点にしてしまう方が気の毒だったりする
あと「自分の好みで採点してる」って文句言ってる人もいたけど、会場のウケで採点するならそんな何人も審査員いらないしなんならAIでいいし - 彼女なりの採点で良かったと思う。そのために7人の目線があるわけだし
- 笑いのツボや好みも人それぞれだし、他の審査員の点数が似たり寄ったりのほうが逆に不自然
- カベボスターの点数にビックリしたけど、むしろこの方がガチな点数の付け方かなって思った。
他の審査は忖度があったような付け方だしすごくリアリティーを感じた。
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
山田邦子さんはM-1の審査員を初めて務めるにあたり、事前に他の審査員と会って審査についての説明を受けたことや、M-1のネタを第1回から見て予習をしていたこと、さらにM-1の大会実行委員長・審査委員長を務めていた島田紳助さんに事前にメールしたことなどを明かし、紳助さんからは「頑張ってなあ。審査員が審査されるで~。みんなやりたがらないからな、ありがとうね」といったメッセージが届いたと語っています。
その上で、今回の審査基準については番組放送後に、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行い説明をしており、自身の中では基準点が「80点」で、他の審査員は「90点」だったとし、多少辛口な採点だったことは認めつつも、それぞれのネタをしっかり見た上で審査したもので、自分としては採点に誤りは無かったとしています。
他の審査員たちは各コンビにほぼ90点以上の得点を付けており、それによって山田邦子さんの採点は悪目立ちしてしまいましたが、過去のM-1では80点以下の点数を付ける審査員も珍しくありませんでした。
審査員それぞれの審査基準が違うのは当然だと思いますし、辛口な審査をする人がいることで番組も盛り上がり、それによって良くも悪くもM-1の注目度上昇などにも繋がるでしょうし、山田さんのような審査員が1人や2人いても悪くないと思いますね。
ちなみに、今年のM-1の視聴率はというと、関東地区の平均世帯視聴率が17.9%、個人視聴率は12.1%、関西地区が世帯30.1%、個人21.6%となっていました。
昨年のM-1は、関東地区の平均世帯視聴率が18.5%、個人視聴率が12.6%、関西地区は世帯28.8%、個人20.1%で、今年は関東地区の数字が若干ダウンしましたが、関西地区では2009年放送の第9回大会以来、9大会ぶりに世帯視聴率が30%を超えていました。
山田邦子さんは来年もM-1の審査員を務めるかどうかはまだ分かりませんが、視聴者からは批判だけでなく好評価の声もありますし、独自の基準によって今後の大会でどういったジャッジをするのか見たいですね。