NHKが14日に、3月をもって『ブラタモリ』（NHK総合 土曜19時30分）のレギュラー放送を終了することを発表し、これによってタモリさんのレギュラー番組は“Mステ”こと『ミュージックステーション』（テレビ朝日系 金曜21時）のみとなるのですが、同番組の放送回数も減少していることで終了説が浮上しています。
NHKは14日に新年度の番組改編を発表し、『ブラタモリ』の枠で4月から新たに、ドキュメンタリー番組『新プロジェクトX～挑戦者たち～』を放送することを明らかにしました。
ブラタモリの終了理由についてNHKは、「9年間で270回近く、全国いろんなところを訪ねてきた。今のスタイルに関しては今年度で区切りをつける」
と説明し、来年で80歳になるタモリさんの体力的な問題ではなく「あくまでも我々（の事情）」とし、特番等での復活については「決まっていないが、視聴者の皆さんにもっと楽しんでいただけるような番組を目指して企画を検討していきたい」と語っていました。
『東京スポーツ』（東スポ）の記事ではNHK関係者が、「70代後半になってからタモリさんが素直に『疲れた』と口にすることが増えた。基本は泊まりで、ロケも月1回で2本撮りに。撮影は半日に抑えるなどしていましたが、最近ではブラブラする距離を短縮しようと車で移動するなど、タモリさんの身体的負担を減らそうとしていました」
と語っており、番組自体の人気は高かったことから、タモリさんが高齢であることもレギュラー放送終了の要因なのかもしれません。
昨年3月には、『笑っていいとも！』と同じく1982年10月からスタートした人気深夜番組『タモリ倶楽部』（テレビ朝日系）が終了し、テレ朝は番組の終了理由について、「番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了することにいたしました。」
と説明していました。
タモリさんのレギュラー番組が相次いで終了し、残されたレギュラー番組は1987年4月から司会を務めているMステのみとなりますが、こちらも近年異変が見られ、番組終了を懸念する声が上がっているとニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
Mステは、時代の変化と共に平均世帯視聴率が下がり、レギュラー放送は10％以下で推移を続けているものの、各テレビ局がいま重要視しているコア視聴率（13～49歳の個人視聴率）は高く、レギュラー放送でも4％台の数字を記録し、昨年12月放送の約5時間特番『ミュージックステーション SUPER LIVE 2023』は、コア視聴率が6.3％と好視聴率を記録しています。
このように若い層からも支持を集めている番組ながら、昨年ごろから放送回数が減少していて、毎週放送された月は1度もなく3・10・11月は月1回の放送でした。
また、今月は久しぶりに9・16日と2週連続で生放送となっていますが、1月は1回しか放送されず、その内容も昨年の総集編となっていました。
Mステの放送回数が明らかに減少しているため、ブラタモリのレギュラー放送終了発表を受けてネット上では、「最近、お休みの週も多いし、Mステも終わりそう」といった声が上がっていると日刊サイゾーは伝えています。
現時点でMステもレギュラー放送終了との報道は出ていませんが、昨年4月に週刊誌『週刊文春』はタモリさんが終活を進めていると報じ、長年親しくしている知人には「いま終活中なんだよ」と語っていたとし、実際に少しずつ仕事量を減らしていることによって、芸能界引退間近なのではないかと囁かれています。
そして、4月から唯一のレギュラー番組となるMステも放送終了もしくは降板となれば、芸能界引退もよりいっそう現実味が帯びますが、果たして今後どうなるでしょうか…。