週刊誌『週刊文春』の報道によって、過去の逮捕歴が明らかになった若手お笑いコンビ『EXIT(イグジット)』の“かねちー”こと兼近大樹さん(かねちか・だいき 28歳)が、自伝的小説を現在執筆していることを明らかにしたことで賛否を巻き起こしています。
EXIT兼近大樹さんは、2011年に当時19歳の女子高生に売春を斡旋(あっせん)したとして、売春防止法違反容疑で逮捕、罰金刑10万円の有罪判決を受けていました。
<↓の画像が、EXIT兼近大樹さんの逮捕報道の写真>
さらに1年後の2012年には、ホストの自宅マンションから現金1000万円を盗んだとして、当時働いていたサパークラブのオーナーら数人と共に逮捕され、この窃盗事件では10日間勾留の末に不起訴処分となっています。
売春斡旋事件については、20歳になる直前に起こした事件ということから、所属事務所『吉本興業』は『週刊文春』に抗議を行い、プライバシー権や名誉権に対する重大な侵害にあたるとして、民事・刑事の両方で法的措置も検討していることを表明したほか、『日本弁護士連合会』(日弁連)に対して「人権救済申立て」も行うなどしています。
そうした中で、EXIT兼近大樹さんは4日放送の『爆報! THE フライデー』(TBS系)に出演し、番組では貧乏だった少年時代から犯罪に手を染めるまでのことが再現VTRで紹介され、周囲も片親や両親がいないというのが当たり前の環境で、2011年に逮捕された売春斡旋事件についても、「法に触れるということは分かってた上で、僕が未成年のころは『それの何がいけないんだ』でしたね」
と当時を振り返っていました。
一方の窃盗事件に関しては逮捕、不起訴処分になったことは伝えたものの、本人が事件の詳細を明かすことはありませんでした。
番組放送後にツイッターを更新したEXIT兼近大樹さんは、「爆報フライデーせんきゅすでした!!兼近の人生に関わって下さった皆様に感謝します。そしてお騒がせして本当に申し訳ございませんでした。」
と謝罪の言葉を綴った上で、「真実を全て話しましたが、もちろんテレビでは描けない部分も多々あります。兼近自身も知りたい方には何もかもさらけ出したいと思っていますので中卒のチャラ男が初めての自伝的小説に取り組んでいます。そこに事細かに書きますので、応援してくれる方もそうでない方もそちらを手にお取り下さい!!」
と、自伝的小説を執筆中であることを明らかにしました。
<↓の画像が、EXIT兼近大樹さんがツイッターに投稿したコメントの写真>
また、EXIT兼近大樹さんはツイッターに寄せられたコメントに対しての返信も行っており、「過去の犯罪を印税に変えるのか…サカキバラと変わんないね」とのコメントに対しては、「そのお金で出来ることは沢山あると思うのです!俺は誰かと一緒じゃなく俺でしかない。」
などと返信しています。
<↓の画像が、EXIT兼近大樹さんのツイート写真>
2度目の逮捕報道については、「本当にそれで罪に問われたと思いますか?一度罰金刑になった人間が1000万強盗に関与してたら実刑案件勃発では!つまり捕まった時点で新聞に出て、取り調べで関係がなかったから出てきたってことです!弁護士団体が裁判所に事実確認書類を貰って確認済みです!だから申し立てができたのですよ!」
と説明しています。
さらに、「なんで宮迫はクビで兼近は金儲け話がどんどん進んでるの?宮迫は犯罪者ではないよね?自伝書けって吉本から言われたの?自分発信?」とのツッコミに対しては、「すみませんそれは確証がないので答えられません!金儲けするなんて言ってません!そのお金は然るべきところに寄付するでござる!お金には興味ありません!生活が出来れば!笑 どこにも言ってなかったのですが正直な話、文春出るより先に書くことは決まってました。。。過去の暴露本の予定でした!」
と、『週刊文春』の報道よりも前から、自伝的小説を出版する予定だったと明かしています。
なお、EXIT兼近大樹さんは『週刊文春』の報道後に、自身の過去に関するコメントがツイッターに寄せられると、「それが事実なら本でも書いて爆裂売って、さらにぽんぽーんと儲けたいぜ!」
などと返信していました。
このようにEXIT兼近大樹さんは、『週刊文春』が過去の逮捕歴を報道した当初は暴露本的なものを出版することは否定し、一方の吉本興業は過去の逮捕歴を報じた『週刊文春』に対して、法的措置も辞さない構えであることを表明していたのですが、結局は『爆報! THE フライデー』で過去の逮捕歴などを告白、さらには報道前から自伝的小説の執筆を計画していたことを明らかにしています。
こうした過去の事件をネタにする行為に対してネット上では、
- 過去の事とはいえ、犯罪行為を美化&正当化するのはやめて欲しい
- 小説の話も、ちょっとタイミングが早すぎる気が。前向きなのは結構だけど、過去の犯罪歴を商売に結び付けようとしている印象の方が強い。
- 自分の犯した罪を商売にするのは違うだろ。兼近嫌いじゃなかったけど、自伝書く行為はありえない。反省するふりして正当化してるようにしか思えない。
- 金儲けに繋げる貪欲さは見習わないとね。更生して真面目にやっているなら責める理由は無いが、過去の犯罪を商売のネタにするのはどうかな
- 真面目な良い人キャラだっただけに残念。過去の犯罪は仕方ないとしても、それを本で商売にしようとする事が興ざめした。
いずれバレると思ってたならば、良い人キャラ全開で家族まで出さない方が良かったね。白々しくって強かなのが見えたわ。
チャラ男漫才はもう笑えなくなった。今はまだ人気あるけど数年のうちには消えるだろうな。犯罪歴をTVで美談にしたのが大きな間違い。 - この人に限らずだけど、犯罪犯した人が人気や好感度が全ての芸能界で活動するってやっぱり違和感しかないわ。
何で誰かを傷付けた人が、表舞台で人に好かれようと、受け入れてもらおうとするのかが全く理解できない。
更生しようが、一度誰かを犯罪の犠牲にした時点でそんな資格ないと思う。 - こいつらって面白さより、チャラいのに意外とちゃんとしてて好感持てるというブレイクの仕方してて違和感持っていた。
そこに過去の犯罪歴まで美談にしようとしててもはや全く笑えないし、前科持ちという意味でも犯罪内容もクスリやった芸能人とさほど変わりがないくらい悪質だと思う。 - 過去を断ち切り清算して前に進むことは大事だし、そうすると心強く前に向かうのは良い事です。
そう言う部分は応援すべき社会てなくてはと思うのですが、この事をネタに本を出すとか、テレビで使うとかはやめられた方がいい。
ゼロ、マイナスからのスタートで本当の意味で過去は持ち出さないで努力すべき。
などのコメントが寄せられており、番組放送後も物議を醸しています。
EXIT兼近大樹さんは『週刊文春』の報道前から、過去の逮捕歴に関しては吉本興業にも相談していたものの、「誰にも言うな」「絶対ダメ」と口止めされていたことを『週刊文春』の直撃取材で明かしており、『爆報! THE フライデー』でも取材を受けた時の心境については、「ホッとしてたと思いますね」「いつかバラさなきゃいけない、言わなきゃいけないことでもありますし。本名でやってる以上、覚悟してましたね」
と振り返っていました。
このような発言から、EXIT兼近大樹さん自身も過去の過ちを語ったり、本などで明らかにすることを以前から望んでいたのかもしれませんが、本で逮捕歴をネタにするのはどうなんだろうかとは思います。
現在執筆中という自伝的小説も『爆報! THE フライデー』のように、美談仕立てにするつもりなのかは分かりませんが、いくら劣悪な環境で育ったとしても売春斡旋などでの逮捕歴というのは印象が悪く、吉本興業も徹底的に擁護して猛プッシュを続けていることには違和感もあります。
色々と納得できない部分が現時点ではある一方、過去の罪を償って現在は更生している様子なので、少しずつイメージを回復できるよう引き続き頑張ってもらいたいと思いますが、ネット上では現在も賛否両論となっており、自伝的小説の出版によって今後どのような変化が起こるのか注目していきたいですね。