歌手・ボイストレーナーの今井マサキさん(本名=今井正喜 50歳)が、18日放送の音楽バラエティ番組『EIGHT-JAM(旧・関ジャム 完全燃SHOW)』(テレビ朝日系 日曜23時)に出演し、ヒップホップユニット『Creepy Nuts』の大ヒット曲『Bling-Bang-Bang-Born』について誤った分析をする場面があり、ネット上で物議を醸しています。
<↓の画像が、歌手・今井マサキさんの写真>
18日放送の『EIGHT-JAM』は「唯一無二の歌い手Ado特集!」と題して、人気女性ソロ歌手・Adoさんの魅力についてトークし、松任谷由実さんなど有名アーティストのコーラスなどを務めながら、ボーカルスクール『クレッセ・ミュージックスクール』の代表も務める今井マサキさん、Adoさんに楽曲提供をしているボカロPのjon-YAKITORYさん、音楽プロデューサーの本間昭光さんがプロの視点で様々な分析を行いました。
その中で今井マサキさんは、Adoさんの代表曲『うっせぇわ』を例に挙げて「コロコロ変化する声色」について解説しました。
そして、Adoさんの歌唱術が音楽業界に及ぼした影響を聞かれると、「僕、『Bling-Bang-Bang-Born』が…この曲なかったら、生まれてないんちゃうかなって思うくらい。目まぐるしく変わる感じも、Adoさんがいなかったら生まれてなかったんじゃないかな」
と、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』は、Adoさんの『うっせぇわ』から大きな影響を受けているのではと推測していました。
しかし、今井マサキさんの分析に対してCreepy Nutsのファンがネット上で、「もともとRさんは色々な歌い方するアーティスト」「R-指定はAdoが出てくる前から声色を変えるラップをやってるから。適当な事言わないで」「発言するまえにちゃんとルーツを知ってください」などと反論し、物議を醸していました。
こうして多くの批判が寄せられる中で今井マサキさんはX(旧ツイッター)を更新し、「Creepy Nutsさんはずっと前から声質を変える歌い方をされてたんですね。色んなご指摘を受けました! ごめんなさい!僕の勉強不足でした でもAdoさんのキャラの変化に興味を持った事で初めてそんな視点を持って聞いた事が印象として強かったのかもしれません。もっとラップ勉強します!」「来週のエイトジャムでHIP HOP勉強します」
と謝罪しました。
<↓の画像が、今井マサキさんの謝罪コメント>
その後、Creepy NutsのDJ松永さん(本名=松永邦彦 33歳)もXを更新し、「事実と異なる謎考察やめて~ #EIGHTJAM」と反応しました。
<↓の画像が、Creepy Nuts・DJ松永さんのX投稿>
この騒動に対してネット上では、
- 勝手に影響受けた扱いされたらそりゃ腹立つわ
- 知らないならなぜ言ったの?
- 自分独自の考察をさも正解のように広める第三者は迷惑でしかない。
- 謝罪するなら、『でも』を付けた弁明はやめた方がいい。あと、ラップの勉強しますって言ってるけど今回は自分の知識不足と勘違いなだけだからラップは関係ない
- 勉強すべきはHIPHOPじゃなくて、各アーティストについてでしょ 逆にHIP HOPをなんだと思ってんのよ
- Adoをアゲたいから出てきた表現なんだろうけど、ヨイショのために他者をサゲてる事に気付いてないんだろうな
ビジネスや接待の場で使う処世術を公の場で使えばこうなるよね - 番組見てたけど、この発言をオン・エアに乗せたスタッフも悪いと思った。
Creepy Nutsが出演もしているし、何度も扱ってるんだから、事実じゃないことなんて明白だったでしょ? これ使った時点でスタッフの質(音楽の知識)が出た気がする。 - 評論家や分析家はあれこれ解説してもいいけど、裏はちゃんと取った方が良い。メディアでやる以上、Wikipediaじゃないんだから
などの声が上がっています。
曲中で声色をコロコロと変える歌唱術はそこまで珍しいものではなく、ましてやAdoさんが初めて取り入れた手法ではないにも関わらず、『Bling-Bang-Bang-Born』は『うっせぇわ』から影響を受けたのだろうなどと、何の根拠もなく適当な話をテレビでされたら反発の声が上がるのは当然です。
ただ、今井マサキさんも番組内で断言はしておらず、あくまでそうなのではないかと独自分析による推測を披露したまでなので、そこまで叩くほどの問題ではないのではと思いますが、今井さんの誤った考察を事実だと思ってしまう視聴者もいるかもしれないですし、DJ松永さんも事実とは異なるとして困惑していることから、本人にもしっかりと謝罪してもらいたいですね。
また、今井マサキさんは今回の騒動を受けて「もっとラップ勉強します」などと綴っていますが、ラップの知識不足は今回の件とは関係なく、引き合いに出したCreepy Nutsの楽曲、歌唱術に関して知識が不十分な状態で適当な話をしたことでトラブルになっており、同様の問題は今後も起こる可能性があると思うので、事前にしっかりと下調べをした上でアーティストの分析を行ってもらいたいです。