1978年から放送がスタートし、今年も8月31日から放送される『24時間テレビ』(日本テレビ系)が、今年をもって打ち切り終了となる可能性を26日発売の週刊誌『週刊現代』が報じています。
記事では日本テレビ幹部が番組の厳しい内情を明かしており、「100億円規模の広告売り上げを叩き出す24時間テレビは、日テレの経営を左右すると言っても過言ではないほど重要な番組です。だからこそ、今回も放送中止という判断はあり得なかった。しかし今、その売り上げを支えるスポンサーサイドが、番組に厳しい目を向けているんです。長年にわたりメインスポンサーを務めてくれた『日産』と『イオン』が、今回の視聴率次第で広告出稿を停止してしまうのではないかという話も出ている。メインの2社が降りたら、それは即番組打ち切りを意味します」
と語っています。
スポンサーサイドが基準としている視聴率は昨年の数字だそうで、2023年は『なにわ男子』のメンバーがメインパーソナリティーを務め、チャリティーパーソナリティーとして俳優・小泉孝太郎さん、女優・芦田愛菜さん、元NHKの有働由美子アナウンサーが出演し、番組全体の平均世帯視聴率は11.3%(2022年は13.8%)、平均個人視聴率は6.6%(同8.1%)で、歴代35位タイ(46回中)の数字でした。
今年この視聴率を下回るようだと、スポンサーが撤退して即打ち切り終了となる可能性が高まるといい、「今回の数字が大幅減になるようなら、スポンサーも番組の使命は終わったと判断する」
と前出の日テレ幹部が語っています。
こうしたガケっぷちな状況下で放送される今年の『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』は、メイン企画となるチャリティーマラソンのランナーとして陸上自衛隊出身の人気ピン芸人・やす子さんを起用したことを、放送まで約1ヶ月半のタイミングで正式発表しました。
<↓の画像は、チャリティーマラソンランナー・やす子さん(左から2番目)と、総合司会の羽鳥慎一アナ、くりぃむしちゅー・上田晋也さん、水卜麻美アナの写真>
同幹部によると、やす子さんに正式決定したのは6月ごろといい、ランナーを決めるまでに視聴者の好感度や知名度を調査した結果、マツコ・デラックスさんや『千鳥』に匹敵するほど、やす子さんの人気が高いことが判明したといい、加えてギャラも安いほか、やす子さんサイドからも内々にランナーをやりたいとの打診があり決定したそうです。
また、現在指標としているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)獲得のために、『Snow Man』や『SixTONES』など旧ジャニーズの人気グループにも出演交渉をしているそうで、番組放送まで粘り強く交渉を行い、サプライズ出演させることを狙っているとのことです。
24時間テレビの世帯視聴率は2005年に記録した19.0%が最高で、その後もしばらく15%以上の好視聴率をキープし、募金総額も東日本大震災があった2011年には過去最高の約20億円となっていました。
しかし、2021年以降に視聴率が急落しており、2021年は『King & Prince』がメインパーソナリティーを務め、番組の平均世帯視聴率は前年から3.5%ダウンの12.0%、2022年は13.8%まで上昇しましたが、昨年は11.3%まで落ちました。
そして、今年の視聴率が前年を大きく下回るようであれば、打ち切り終了の可能性もあるとの話ですが、昨年11月には日本テレビ系・日本海テレビ(鳥取)の元経営戦略局長が2017~2023年にわたり、番組の募金を着服していたことが発覚し、今月に業務上横領容疑で書類送検されました。
<↓の画像は、日本テレビ系社員による募金着服事件報道の写真>
この他に番組とは直接関係ないものの、昨年実写ドラマ化した『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子さんが、勝手な原作改変を巡って日本テレビサイドとトラブルに発展、炎上騒動に発展する中で今年1月に芦原さんが急死し、その後の日本テレビの対応を巡って現在も多くの批判が寄せられています。
また、日本テレビは完全スルーしていますが、『ロサンゼルス・ドジャース』の大谷翔平選手が購入した12億円豪邸に関する報道内容を巡り、大谷選手サイドがブチギレ激怒していることが判明し、バッシングの嵐となっています。
これら複数の問題によって日本テレビの信用はガタ落ちとなっていて、24時間テレビの継続に対しても多くの批判が寄せられていることから、今年は番組の視聴率が2ケタを切る可能性は十分あるのではと思いますが、打ち切りの可能性も浮上する中で、果たしてどういった結果になるのか見ものです。