大晦日に放送された『第68回NHK紅白歌合戦』の視聴率が2日に発表され、前半(第1部 19時15分~21時00分)の平均視聴率が35.8%、後半(第2部 21時00分~23時45分)が39.4%だったことが明らかになりました。
2016年の紅白は前半35.1%、後半40.2%となっており、安室奈美恵さんの出演で注目を集めたものの、後半の平均視聴率は前回を下回る結果となっています。
また、1989年に紅白が2部制になって以降、後半に記録した過去最低の数字は2015年の39.2%(前半34.8%)で、2番目に低いのは2004年の39.3%(同30.8%)、3番目に低いのが2017年の39.4%(同35.8%)です。
2017年の紅白では、嵐・二宮和也さんが初めて単独で白組の司会を務め、女優・有村架純さんが2016年から2年連続で紅組の司会、総合司会はウッチャンナンチャン・内村光良さんが初めて務めました。
<↓の画像が、『第68回NHK紅白歌合戦』で司会を務めた3人の写真>
出場歌手46組に加えて、特別出演歌手として来年9月16日に引退する安室奈美恵さん、有村架純さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』の主題歌を担当した桑田佳祐さんがそれぞれ中継で出演。
また、『ひよっこ』の紅白特別編と短編ドラマが放送され、桑田佳祐さんが特別出演していました。
<↓の画像は、最後の紅白に出演しパフォーマンスを披露した安室奈美恵さんの写真>
その他に、内村光良さんはコントバラエティ番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』のコントで演じているキャラクター・三津谷寛治に扮して登場したほか、以前からファンだと公言している欅坂46とのコラボ企画を行うなどして番組を盛り上げました。
<↓の画像が、紅白に登場した内村光良さん扮する三津谷寛治の写真>
なお、2017年の紅白の勝敗は、白組が合計223万7644票(視聴者審査員:223万6339票、ゲスト審査員・会場審査員:1305票)、紅組が合計143万2371票(視聴者審査員:143万1292票、ゲスト審査員・会場審査員:1079票)となり、白組が80万票以上の大差を付けて2014年以来3年ぶりに勝利し、対戦成績は37勝31敗となりました。
そして、2017年も紅白の裏で放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!SP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)の平均視聴率は、第1部(18時30分~21時00分)が17.3%、第2部が16.3%(21時00分~24時30分)を記録し、8年連続で民放首位の好視聴率を記録したことも明らかになっています。
2016年放送の『絶対に笑ってはいけない科学博士24時』は第1部が17.7%、第2部は16.1%で、第1部は前回を下回ったものの、第2部がわずかに上昇しています。
<↓の画像が、『絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』に出演した月亭方正さん、ダウンタウン、ココリコの写真>
両番組の視聴率はこのような結果になっていたのですが、視聴率発表を受けてネット上では、
- 今年は低いね。ジャニーズ多すぎだし毎年嵐が司会だし飽き飽きした人も多いのでは?個人的には去年よりは良かったけどさ
- 安室ちゃん出場なかったら、35%くらいかな。でも今回ウッチャンの絶妙な司会進行面白かった!
- 今年の数字が悪いのは、去年があまりにもひどかったからだと思う。ウッチャンの司会安定していて面白かったです!
- この数年では一番よかったと思いますが、本番中に舞台で三人も倒れる最悪な失態をやらかせたグループは、もう見たくないから今年は外して欲しい
- 安室ちゃんのシーン以外、笑ってはいけない観てました!毎年安定したおもしろさがある。
- 前回より少しだけど下がってるのがびっくり。内容は圧倒的に今回のほうがよかったのにね。前回の方が視聴率よくても今年の紅白は去年の方針に沿って作って欲しいなあ
- 紅白歌合戦はもう見ないからそうなるとガキ使になる。でも、ちょっと飽きたなぁ。何かしながらガキ使付けてた感じ。
- 今回のガキ使はパワーダウンしてる感があったな。マンネリ化してるのもあるし、オチが見えて面白くないネタもあったし。イマイチ斬新さに欠けていたと思う。
などのコメントが寄せられています。
来年引退の安室奈美恵さんが紅白に出場するのは今回が最後ということで注目を集めたのは確かですが、それ以外に注目を集めるアーティストがおらず、今年は2016年以上に見どころが少ないと感じるものだったため、前半35.8%、後半39.4%という数字は妥当かもしれないですね。
後半は前回を下回り、過去3番目に低い視聴率となりましたが、2016年に嵐・相葉雅紀さんが白組、有村架純さんが紅組、NHKの武田真一アナウンサーが総合司会を務めた時よりも、安心して見ることができたと評価する声が多く、企画内容に対しても一部を除いて批判的な声は少ないように感じられます。
2016年の紅白では、相葉雅紀さんの司会進行が酷いとして批判の声が噴出したほか、タモリさんとマツコ・デラックスさんに寸劇をやらせるなどの謎演出があり、番組に対して非難の声が殺到していましたが、今回の紅白は内村光良さんの安定感がある司会進行が絶賛されており、来年もやってほしいという声も多く上がっています。
今回の紅白では、内村光良さんと欅坂46がコラボした企画でメンバー3人がステージ上で過呼吸状態になり、突然倒れるというハプニングが発生し視聴者を騒然とさせるという放送事故もありましたが、全体的には多くの視聴者を満足させる内容だったことから、今後も視聴者がより満足するような企画・演出が行われることに期待したいですね。