アニメ『鬼滅の刃』の大ヒットによって、声優陣のメディア露出も激増し、主人公・竈門炭治郎の声を担当の人気声優・花江夏樹さん(30)は7月から、人気バラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系 水曜19時56分)の2代目ナレーターに抜擢され、大きな反響を呼びました。
しかし、人気声優たちのナレーション仕事を巡り、ネット上で物議を醸しているとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じており、ナレーターの服部潤さん(はっとり・じゅん 54歳)が昨今の状況に苦言を呈し、大きな反響を呼んでいるようです。
<↓の画像は、人気ナレーター・服部潤さんの写真>
服部潤さんは、『水曜日のダウンタウン』『王様のブランチ』『関ジャニ∞クロニクルF』『ゴッドタン』『ミュージックステーション』など、バラエティ番組を中心に様々な番組でナレーションを担当している人気ナレーターで、14日に自身のツイッターを更新し、「有名声優かしらないけど、番組ナレーターに使うのはもう止めにしないか?内容が全く入って来ないし、番組として成り立ってない。声優はキャラクターを通しての表現はピカイチだけど、ナレーションとしての表現は全く出来ていない。そりゃそうだ、ナレーターは10年以上それだけを追求しているのだから」
とツイートしました。
<↓の画像が、服部潤さんのツイート写真>
このツイートに対して多くのコメントが寄せられており、服部潤さんは様々な意見に反応し、「餅は餅屋です」「アニメ映画などへの俳優や芸人の起用は私も好きではありません」「話題性を持たせたい 視聴率を稼ぎたい SNSでバズらせたい そんなに単純なものではないですよね。」「声優さんは死に物狂いでアニメや吹き替えの勉強をしてます。しかしながらナレーションの勉強はしてないのです。だからそんな方達を起用する制作サイドに問題があるのです」「人気だけでナレーションに起用する制作陣の体制がよからぬ事なんです!あー!俺、干されるなー」
などと投稿しています。
<↓の画像は、その他の服部潤さんのツイート写真>
そして、服部潤さんのツイートについて『サイゾーウーマン』の記事では芸能ライターが、「服部の今回のツイートを受けて、ネット上では『わかる!花江くんのことでしょ?』『これ、花江のこと言ってる?』と、7月に所ジョージが司会を務めるクイズバラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(同)の2代目ナレーターに就任した花江の名前を挙げる人が続出している」
としています。
<↓の画像は、人気声優・花江夏樹さんの写真>
花江夏樹さんは数多くのアニメ作品でメインキャラクターを演じている人気声優で、声帯治療を理由に1月から休養しているナレーター・声優の真地勇志さん(本名=田辺修治 59歳)に代わって、『笑ってコラえて!』の2代目ナレーター就任が発表された際には大きな反響を呼び、ファンからは歓喜の声が上がっていた一方で、
- 花江さんは好きだけど、この番組では浮いてる
- 花江くんはうまいけど、ナレーターには向いてない
- 花江さんも良いけど、あの声ずっと聞いてるとつかれそう
- 鬼滅の刃が流行ったからって、なんでもかんでも任せるのは違う
- よりにもよってこの人か…正直アニメ声過ぎるし、滑舌も微妙でワンコーナーだけでも嫌だったんだよね…
鬼滅声優だからノリで決めた感じがして、複雑です - 日テレは他の番組でも松岡禎丞さんをナレーションに使うなど、所謂「鬼滅声優」を使うケースが見られるけど、バラエティー番組に声優さんが出演した時の扱いを見てると、リスペクトというより単に人気に便乗してるだけのようにしか感じないんだよね。
などと、否定的な声も多く上がっていました。
このように花江夏樹さんのナレーター起用を巡って物議を醸しているのですが、『鬼滅の刃』の大ヒットを受けてなのか、昨年から今年にかけてバラエティ番組などのナレーションに、『鬼滅の刃』に出演の声優が起用される機会が明らかに増加しています。
ヒロイン・竈門禰豆子役を演じている鬼頭明里さん(26)は現在、『有田プレビュールーム』(TBS系)、『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(テレビ東京系)、『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)などの番組でナレーションをしています。
我妻善逸役の下野紘さん(41)は、『アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル』(フジテレビ系)や『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)、嘴平伊之助役の松岡禎丞さん(35)は、『I LOVE みんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)や『第44回 日本アカデミー賞授賞式』(同)、煉󠄁獄杏寿郎役の日野聡さんは、『お笑い実力刃』(テレビ朝日系)や『クイズ!THE違和感』(TBS系)などでナレーションを担当しています。
他にも、様々な人気声優たちがバラエティ番組などのナレーションを担当する機会が増えているのですが、今年4月に『笑ってコラえて!』のワンコーナー「ネタ掘れワンワンの旅」で下野紘さんが犬の声を担当した際には、「声が合ってない」として物議を醸していました。
服部潤さんが言うように、こうした問題が起きている根本的な原因は番組制作サイドにあるとみられ、人気声優を起用すれば数字を稼げるだろうといった安易な考えにより、声質が番組に合っているかどうかは二の次になっているのでしょうね。
『鬼滅の刃』が大ヒットし、社会現象になっていることで人気にあやかろうとするのも分かりますし、視聴者にあまり違和感を抱かせない声ならば、人気声優をナレーションに起用してもいいと思いますが、声質などでやはり向き不向きはあるため、人気を最優先とするのではなく番組の雰囲気、内容にマッチするような人を起用していってほしいですね。