高須克弥院長が元宮城県知事・浅野史郎を名誉毀損で訴える? ミヤネ屋の発言に激怒、26日放送の番組内で謝罪か
美容外科『高須クリニック』の高須克弥院長(72)が、25日放送の情報・ワイドショー番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系 月~金曜13時55分)にコメンテーターとして出演していた元宮城県知事・浅野史郎さん(69)の発言に怒りをあらわにしており、「名誉毀損」だとして提訴も辞さない構えを示し大きな話題になっています。
高須克弥院長は今年5月に、民進党の大西健介議員、蓮舫代表らに対して、総額1000万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こしており、高須院長が提訴に至った原因は、同17日に行われた衆院厚生労働委員会での質問で、大西議員が悪徳美容外科の誇大広告・勧誘などの問題について追及した際に、「皆さん、よくご存じのように『イエス、〇〇(まるまる)』とクリニック名を連呼するだけのCMなど、非常に陳腐なものが多い」などと発言したことにありました。
大西健介議員は『高須クリニック』の名前は出していないものの、「『イエス、〇〇』とクリニック名を連呼するCM」というのは明らかに『高須クリニック』のCMを指しており、こうした発言を受けて高須克弥院長は提訴することを決意。
訴状では「『イエス』といえば『高須クリニック』であり、規制に則ってクリニック名と連絡先だけを広告しているのに、陳腐だと中傷された」としています。
そして、7月24日に第1回口頭弁論が行われたのですが、25日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』でこの話題を取り上げた際に、コメントを求められた元宮城県知事・浅野史郎さんは、「これは名誉毀損で訴えたんでしょ? 名誉毀損は事実と違うことを提示して名誉毀損するんだけど」「国会で言ったかは別として、普通の修羅場で言ったとしても真実を言ったんです。あったとしてもこの正直者!と怒るようなもんです」と、大西健介議員は「真実」を言ったまでだと発言しました。
これに対して司会のフリーアナウンサー・宮根誠司さんが「例えばイエス〇〇っていう例えは良くないですよ」と返すと、浅野史郎さんは「イエス 高須クリニックって言ったってかまわない、そんなの名誉毀損じゃない」と反論していました。
- ミヤネ屋での浅野史郎氏発言 高須クリニック(YouTube)
浅野史郎さんがこうした発言をしていたことを知った高須克弥院長は、番組放送後に自身のツイッターを更新し、「明確な名誉毀損です。いまミヤネ屋さんに顧問弁護士から警告しました。浅野史郎様から明日中にお詫びがなければ提訴します」とツイートしました。
<↓の画像が、高須克弥院長のツイート>
その後も、「明日中猶予を与えます。詫びがなければ明後日提訴します。僕も老人だから老人だからと容赦しません。」と宣言し、『高須クリニック』は『情報ライブ ミヤネ屋』のスポンサーでもあるため、「とりあえずミヤネ屋の提供降りるか。詫びを急いだほうがいいと思うけど…」ともツイートしていました。
このような騒動に発展したことに対してネット上の反応を見てみると、
- この人が行動に移すとわかっててなんでこういうこと言うんだろう。訴えられること分からないのかな。
- まあ浅野史郎氏も民進党側のお方ですからね。
- 事実と違うことを示して名誉毀損する?名誉毀損はそもそも事実であっても成立しますよ?浅野さん不勉強すぎる。
- コメンテーターが無責任に何の知識も無いことをあーだこーだ言ってるのにはうんざりしていた。ここできっちり賠償命令でも出してもらって釘を刺しておくのもいいかもしれんな
- 悪徳美容外科の代表のように国会で喋る議員も異常だが、浅野も何だかね。
悪徳と言い切るのなら、それが真実だというのなら、きちんと証拠を上げてやらないと。一個人の商売に国会やメディアを使ってネガキャンするって・・・
などのコメントが寄せられています。
浅野史郎さんは番組で、「名誉毀損は事実と違うことを提示して名誉毀損する」と発言しているのですが、「名誉毀損」は真実か虚偽かどうかは関係なく名誉に対する侵害は認められ、浅野史郎さんはテレビ番組で大西健介議員の発言を支持し、『高須クリニック』の社会的評価を下げる危険性がある発言をしているため問題があります。
浅野史郎さんは東京大学法学部を卒業しているのですが、なぜ番組内であのような発言をしてしまったのか理解に苦しみますね。
また、今回の話とはまた別ではあるものの、高須克弥院長は東日本大震災が発生後の2011年8月に「高須克弥記念財団」を設立し、医療ボランティア活動や義援金の寄付などの義援活動を継続的に行っており、浅野史郎さんは宮城県仙台市出身で元宮城県知事ということから、なぜこのような発言をしてしまったのかと思う部分もあります。
高須克弥院長によると、『情報ライブ ミヤネ屋』のチーフプロデューサーから連絡があったそうで、「浅野史郎さんは平謝りしてます」とプロデューサーは話しており、高須院長は「今日のミヤネ屋でそのむねオンエアしてください。それで全てを許します」と答えたといいます。
番組内でどのような形で謝罪するのかはまだ不明ですが、26日放送の番組での対応に注目したいですね。
【追記 7/26 17時00分】
26日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』で謝罪コメントが発表されました。
番組では15時40分過ぎに、司会の読売テレビ・林マオアナウンサーが浅野史郎さんの発言について、「高須クリニックが問題を抱えている美容外科であるかのように受け止められるコメントをいたしました。放送後、浅野さんに発言の真意を聞いたところ、そのような意図はなく浅野さんが裁判の内容を誤解していたことによるもので、高須院長に対してお詫びするとの気持ちを表しました」と釈明しました。
また、「読売テレビといたしましても、高須院長、並びに視聴者のみなさまに誤解を与える放送を行ったことに対しお詫び申し上げます」と謝罪し、宮根誠司さんも高須克弥院長に対して「大変申し訳ございませんでした。高須院長、これからも仲良くしていただけますでしょうか。ぜひ、YESとおっしゃって頂きたいと思います。申し訳ごさいませんでした」と謝罪した上で頭を下げていました。
なお、この謝罪を受けて高須克弥院長はツイッターを更新し、「ミヤネ屋謝罪してる。もらい事故なのに謝らせて悪かったね。全部許すぜ。なう」「宮根さん。これで全てOKです。イエス高須クリニック。」とツイートしています。