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日本アドラー心理学会がフジテレビドラマ『嫌われる勇気』に激怒! 内容に問題あり、修正か打ち切り終了求め抗議文送付

香里奈が主演『嫌われる勇気』放送中止、脚本を大幅書き換え? アドラー心理学会がフジテレビに猛抗議で危機的状況に…

女優・モデルの香里奈さん(32)が主演のドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系 木曜22時)が1月からスタートし、9日までに5話までが放送されているのですが、この作品の内容に不適切な点があるとして、『日本アドラー心理学会』がフジテレビに抗議文を送付していたことが明らかとなりました。

『日本アドラー心理学会』側は、公式ホームページ上で抗議文書の内容を公開しており、「放映の中止」もしくは「脚本の大幅な見直し」を求めています。

香里奈さんが主演の『嫌われる勇気』は、オーストリアの心理学者であり、「心理学の三大巨頭」の1人とされているアルフレッド・アドラーの心理学理論「他者から嫌われることを恐れない勇気を持てば、悩みから解放される」を、対話形式でわかり易く解説した同名の自己啓発本を原案に、刑事ドラマとして再構築したミステリードラマとなっています。

<フジテレビドラマ『嫌われる勇気』>

この作品に対して抗議を行っている『日本アドラー心理学会』は、「国際アドラー心理学会連合」の連携機関として、アドラー心理学の研究、啓発を目的として1984年に設立され、約1000名の会員を擁している学会です。

フジテレビ側に送った抗議文では、「きわめて重大な問題があると認識いたしまして、善処をお願いしたく本書状をさしあげます。」「貴番組のアドラー心理学理解は日本及び世界のアドラー心理学における一般的な理解とはかなり異なっているように思えます。」としています。

そして、「そのような一般的でない見解を、テレビのような公共的な場で、あたかもそれがアドラー心理学そのものであるかのように普及宣伝されるのは、日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになると考え、本学会としては困惑しております。」と苦言。

具体的な問題点について、ドラマ内で「私はただ、感じたことを口にしているだけ」と言っているアドラー心理学を体現する主人公・庵堂蘭子は、最初からアドラーの考え方を持っていた「ナチュラルボーン・アドラー」という設定となっているものの、アドラーは「勇気」について「共同体感覚のひとつの側面である」とし、この共同体感覚というのは「他者と共同し協力して生活する能力」を指しており、ドラマの主人公は「相互理解のための努力」「一致に
到達する努力」「意見や信念を分かちあうための努力」という側面を放棄しているように見受けられると指摘しています。

また、この件について専門家にも相談したところ、「ドラマの中の考え方には『他者の利害』という見方が完全に欠落している気がします。それではアドラー心理学とは言えません」といったコメントをもらったとも記しています。

こうした観点から、フジテレビが制作した『嫌われる勇気』の放送中止、もしくは脚本の大幅な見直しを求めているとのことです。

このような抗議を受けた『嫌われる勇気』は、第1話の平均視聴率が8.1%、第2話は6.4%、第3話は6.6%、第4話は7.2%、第5話は6.1%

今期民放のゴールデン・プライム帯(19~23時)で放送されている作品の中では、小雪さん主演の『大貧乏』(フジテレビ系 日曜21時)に次ぐ低視聴率で、視聴率が大コケしていることに加えて、ドラマの内容も問題視されるという最悪の展開となっています。

香里奈さんは、2015年10月期放送の『結婚式の前日に』(TBS系)以来、約1年ぶりにドラマ出演・主演し、かなり気合いが入っている様子だったのですが、低視聴率だけでなく、このような騒動にも巻き込まれる形になってしまい、さぞガッカリしているでしょうね…。

フジテレビ側は今回の件ついてどのような対応を取るのかは不明で、放送を中止とするのか、それとも内容を大幅に書き換えるといった対応をするのか、引き続き注目したいところです。

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