俳優・香川照之さん(別名=市川中車 56歳)が、週刊誌『週刊新潮』に報じられた銀座の高級クラブホステスに対する性加害問題によって、複数のCMが放送中止となり、情報番組『THE TIME,』(TBS系)の金曜司会を降板、さらに10月期放送のドラマ『アトムの童(こ)』(同 日曜21時)からも降板となりました。
こうした“降板ドミノ”によって大ピンチを迎えている香川照之さんの今後について、現在様々な情報が飛び交っています。
週刊誌『週刊現代』は、香川照之さんが韓国での復帰を画策していると報じており、テレビ朝日関係者はその理由について、「香川は、現在放送中のドラマ『六本木クラス』(テレ朝系)に出演しています。世界的に大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版ということもあって、韓国のプロデューサー陣も欠かさずチェックしている。彼らが、香川の演技力を高く評価しているんです」
と説明しています。
香川照之さんは2008年に、『パラサイト 半地下の家族』等の作品で知られるポン・ジュノ監督がメガホンをとった映画『TOKYO!「シェイキング東京」』で主演していたのですが、「当時は監督と意思疎通を図るために韓国語を学んでいましたが、また勉強を再開したそうです。当時のツテと語学力を駆使すれば、韓国の映画界に潜り込むのは難しくないはず。」
と、芸能プロダクション幹部が明かしています。
週刊現代はこのように、香川照之さんが日本を飛び出して韓国で俳優活動をしていくとしている一方、『週刊女性』は歌舞伎の興行を手掛ける『松竹』などは香川さんのことを見放さず、活動をサポートしていくのではないかと報じています。
記事では梨園関係者が、「松竹はメディアから香川の今後について取材を受けて、『本人が謝罪のうえ、大いに反省していることに照らし、今回の社会からのご批判やお叱りを誠実に受け止め、今後の道を進まれることを願っております』とコメント。出演する歌舞伎の公演についても『準備が整い次第、順次発表してまいります』と表明していました。しばらくしたら、歌舞伎の舞台に立つことは間違いないでしょう」
と語っています。
また、『キンチョール』『ゴキブリムエンダー』のCMに香川照之さんを起用の『大日本除虫菊(KINCHO)』は、『トヨタ自動車』『サッポロホールディングス』『東洋水産』など、各企業がCM契約終了に踏み切る中で唯一、現在も対応を検討中としており、このまま契約を継続するのではないかとも囁かれています。
<↓の画像は、『キンチョー ゴキブリムエンダー』CM出演の香川照之さんの写真>
同社が契約解除に踏み切らない理由について広告代理店関係者は、「香川さんはお酒の席ではともかく、任された仕事に対してはいつも真剣。CMを1本撮るにしても綿密に打ち合わせを行っていました。そうした姿勢を買っているからこそ、キンチョーさんは契約解除に踏み切れないのでしょう」
と語っています。
他に『日刊ゲンダイ』は、意外に早く映画や舞台などで復帰する可能性があるとし、その理由について芸能ライター・エリザベス松本さんは、「犯罪行為は論外として、最近はスキャンダルを起こしても、観客がお金を払って見る映画や舞台の出演についてはハードルが下がりつつあります。全部ダメとなると被害が大きすぎるからで、もともと脇役が多い香川さんは、さらに下がるでしょう。脇役といっても、主役を食うほどのインパクトを残せる香川さんを《使いたい》というプロデューサーや監督も大勢いる。さすがに地上波ではしばらく見られなくなるでしょうが、大人の事情も絡んで、意外と早く復帰できるんじゃないかとみる向きは多い」
と明かしています。
このように香川照之さんの今後の活動を巡り、様々な情報が飛び交っているのですが、これに対してネット上では、
- 香川さんの演技また見たい
- テレビ出されてもこちらは見たくないけどね。もっとひどい坂本勇人も社会から干してほしい
- 見たくない人は見なけりゃ良いだけ。ちゃんと反省してお酒やめてくれればそれでOK
- まだCMに出ててビビった。あの髪の毛掴んで笑ってる顔が恐ろしくて顔見たくないんだけど。香川以外にも沢山俳優いるんだし
- 香川さんの代わりとなる役者は他にいません。なくてはならない役者だと思います。残念で仕方なく何より早く復帰してほしいです。
- そのうち復帰するでしょ。あの才能を潰すのは惜しいし、何より、今回の騒動で香川さんの人生全てを奪うのは違うと思う。
別に擁護するわけではないし、香川さんにはしっかり反省して欲しいけど、だからといって全てを奪っていい理由にはならない。 - 捨てる神あれば拾う神ありで、香川照之の人間性ではなく芝居を買ってる人なら、今なら破格で使えるかもしれないから、チャンス!と思ってるかも
- これを機に改めて自分の芝居と向き合ってみてもいいんじゃない?最近何やっても大和田だったし
などの声が上がっています。
香川照之さんは、2013年に出演の大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)で演じた大和田常務役が当たり役となり、それ以降はTBSの日曜劇場(日曜21時)で放送の作品に毎年のように出演し、10月期にも『アトムの童』に出演予定で、主人公に立ちはだかる“ラスボス”役に起用されていました。
癖の強い悪役を演じられる俳優として評価され、『ORICON NEWS』が2019年に独自のアンケート調査をもとに発表した「“悪役”が似合う俳優ランキング」では、遠藤憲一さんに次いで2位にランクインし、「権力者で嫌われ者の役が似合う」と評価されていました。
他のメディアが発表している同様のランキングでも、香川照之さんは常にTOP3以内に入るほど存在感や演技力が評価されており、週刊新潮が報じた過去のトラブルが原因で消えてしまうのは惜しいとの声も少なくないですね。
大きな騒動に発展した性加害問題は、香川照之さんが実際に起こしたトラブルではあるものの、香川さんが被害女性に対して謝罪を行い、和解が済んでいることを所属事務所が明らかにしています。
また、被害女性が裁判を起こし、損害賠償を求めた(昨年に訴えを取り下げ)のは香川照之さんではなく、香川さんの暴走を止めなかったクラブのママでした。
そのため、香川照之さんの言動を擁護し、今後またドラマなどで演技を見たいとの声も多いのですが、香川さんがクラブママの髪を掴んでいる写真も週刊新潮が公開し、これにドン引きの声が多く上がるなどイメージがかなり悪化しているため、テレビ出演はしばらく難しいのではないかと思います。
<↓の画像が、クラブママの髪を掴む香川照之さんの写真>
一方で日刊ゲンダイが報じているように、見たい人がお金を払って観る映画、舞台、ネット作品などはテレビに比べると出演のハードルは低く、薬物事件で2019年6月に懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受けた、『電気グルーヴ』のピエール瀧さんも執行猶予中の2020年には仕事復帰し、映画『ゾッキ』や配信ドラマ『全裸監督2』(Netflix)などに出演しています。
香川照之さんは俳優としての需要は十分あるでしょうし、ある程度騒動が落ち着きさえすれば、仕事のオファーが再び相次ぐなのではないかと思いますが、今後の動向を引き続き見守っていきたいですね。