NHKで日曜深夜に放送されている音楽番組『MUSIC JAPAN』(通称:MJ)が、来年3月で終了することが明らかとなりました。
毎週火曜日に放送の音楽番組『NHK歌謡コンサート』も来年3月で終了し、4月以降も音楽番組として継続されるものの、タイトルは一新して内容もリニューアルすることが一部スポーツ紙によって報じられていますが、MJが吸収合併されて新番組『歌コン(仮)』に生まれ変わるといいます。
MJは2007年4月よりスタートし、現在は俳優のユースケ・サンタマリアさんとPerfumeが司会を務め、若者向けのポップスやロックのライブを中心に伝えてきましたが、同番組の歴史は長く45年前にさかのぼり、1970~1974年に放送された『ステージ101』、1974~1986年に放送の『レッツゴーヤング』、1993~2007年に放送の『ポップジャム』、そしてMJに引き継がれました。
同番組は最新ヒット曲はもちろんのこと、ジャンルを問わず期待の若手アーティストも登場し、新人アーティストの登竜門的な役割も担っていたのですが、ある関係者は「最近は音楽志向の多様化でヒット曲が出にくい。一つの役割を終えつつある」と指摘しており、若者向けのMJの要素を中高年向けの演歌や歌謡曲を放送している歌謡コンサートに組み込み、「双方の化学反応で素晴らしい歌の生まれる環境を整えようとなった」といいます。
そして、来年4月よりスタートする番組は、様々なジャンルのアーティストが出演する総合音楽番組となっているそうで、番組タイトルは歌謡コンサートの通称『歌コン』に内定しており、放送時間は毎週火曜日19時30分からで、通常放送は43分であるものの、月に1回は73分に拡大される見込みとのことです。
これに対してネット上では、
- 今回の紅白といい、何か血迷っている感があるなと思う。五木ひろしとどっかのアイドルのコラボとかやられても見たくない。それぞれのジャンルにファンもいるし良さが有るのだから一括りにするのはどうかと思う
- MJに出るってミュージックステーションよりハードル低いけど全国区になれるっていう意味でよかったのに(´;ω;`)演歌とポップスとか意味わからん
- ジャニーズ、AKB系、EXILEばかりの音楽番組が多い中、色々なジャンルのアーティストが見られる貴重な番組だったのに…。残念
- 多様化していっているのに、若者向けの番組と中高年向けの番組を統合?何十年前に終わった民放の番組、参考にして作るとか。NHKのエリートの考えることはよくわからん。
- MJ見てる若者は演歌・歌謡曲には興味がない。歌謡コンサート見てる人はポップスやアイドル、アニソンには興味がない。それを混ぜたところでどっちつかずの中途半端なものにしかならないと思うんだが…。しかも平日のこの時間じゃ若者がリアルタイムで見ることは少なくなるんじゃないかな…
- 音楽を一括りにされてもな~。今は多様化の時代だからこそ棲み分けをするべき。時代に逆行している。
などのコメントが寄せられていました。
2つの番組が合体して新たな番組がスタートするということは、視聴率が低迷していたことが大きな原因とみられるのですが、若者向けの番組と中高年向けの番組を合わせただけでは数字が上がるとは思えないですね…。
またネット上でも多くの声が上がっていますが、ただ単にどっちつかずの中途半端な内容の番組になってしまうだけで、音楽が多様化している中でこれは間違った判断だったのではないかと思います。
フジテレビ系で今年4月よりスタートした生放送の音楽番組『水曜歌謡祭』は、過去のヒット曲から最新曲まで幅広い楽曲を提供するという内容だったものの、ターゲット層が不明だったこともあり視聴率が1ケタ台で推移し、放送開始からわずか5ヶ月後の9月にゴールデン帯での放送が終了することになりました。
4月からスタートする歌コンも同様の結果となるのではないかと思うのですが、とりあえずは放送開始後に視聴者からどのような反応が上がるのかに注目したいですね。