カラテカ・入江慎也さんが2014年に、大規模振り込め詐欺グループの忘年会で仲介役を担い、複数の芸人たちを宴会に出席させていたことで吉本興業はクビ(契約解消)とした一方、他の芸人たちは厳重注意処分としました。
これに対して世間からは様々な反応が上がっていますが、テレビ各局も静観の構えで、問題の忘年会に参加していた芸人等の出演番組は予定通り放送することを明らかにしています。
『フライデー』が入手した忘年会動画や関係者の証言によれば、大規模振り込め詐欺グループの忘年会に参加した芸人は、カラテカ入江慎也さん、雨上がり決死隊・宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さん、レイザーラモン・レイザーラモンHGさん、ガリットチュウ・福島善成さん、記事に名前は書かれていませんが『ワタナベエンターテインメント』所属のザブングル・加藤歩さん、松尾陽介さんも参加していた様子です。
<↓の画像が、『フライデー』掲載の忘年会参加の芸人写真>
この忘年会は、2015年6月に逮捕された大規模振り込め詐欺グループの忘年会と主犯格の誕生日会を兼ねており、このグループは2013年末ごろから組織的に振り込め詐欺を行い、合計40億円以上を得ていたとみられており、グループの中には暴力団関係者も多数在籍していたと元メンバーが証言しています。
そんなグループの幹部とカラテカ入江慎也さんは忘年会前からの知り合いで、ダミー会社名義でカラテカ入江さんのイベントスポンサーにもなったことがあるなど、深い交流があったそうです。
こうした繋がりでカラテカ入江慎也さんは「芸人を忘年会に呼んでくれ」と頼まれ、1人あたり100万円ほどのギャラをカラテカ入江さんを通じて支払ったようだというのですが、参加した芸人たちは吉本興業の聞き取り調査に対して、ギャラはもらっていないと答えたそうです。
また、主催者が大規模振り込め詐欺グループだとは一切知らなかったといい、カラテカ入江慎也さん以外は深い交流も無かったと判断されたことによって、厳重注意処分となりました。
これを受けてフジテレビの石原隆取締役は7日に行われた定例会見で、「事件の概要、全体像が見えていない部分がある」としつつも、吉本興業側からは芸人たちも詐欺グループだとは知らなかったという説明を受けていることなどから、現時点では「(番組出演は)問題ないのかなと思っている」としています。
そのため、雨上がり宮迫博之さんは今後も、『さんまのお笑い向上委員会』『世界の何だコレ!?ミステリー』などの番組に出演し、ロンブー亮さんも『おかべろ』へ出演することを明らかにしています。
また、TBSも同様に「出演を差し止めるだけの材料を持っていない」として、雨上がり宮迫博之さんは引き続き『炎の体育会TV』(TBS系)に出演するとしています。
テレビ朝日も「今後の放送に影響はない」として、『アメトーーク!』への出演継続を明らかにし、日本テレビも「今回の報道を受けての番組内容の変更はありません」、NHKも「特別な対応はしない」と説明しており、テレビ各局は今回の件に関しては不問という形になっています。
その一方で、黒い交際によってカラテカ入江慎也さんが吉本興業をクビになったことにより、カラテカが出演のCM放送中止が決定しています。
そして、これらの対応に対してネット上では、
- 知らなかったら何してもいいのか?
- 吉本自体がアレだから大丈夫なの?
- 無罪でも自粛するレベル
- というより宮迫が被害者だろ。入江自身が相手の素性を知ってたかどうかはともかく
- ギャラもらってようがもらってまいが、その場にいただけでアウトだろ
- マスコミと芸能事務所って、本当世間の常識が通じないんだなと改めて実感したわ
- まだいけると思ってんのか。不倫と同じ扱いで済まそうと思ってんなら痛い目見るぞ
- スポンサー会社は怒れよ。お前らの商品イメージにかかわるぞ?
- とりあえず番組スポンサーに意見を聞いてみるか
- 自社の都合だけだよな。倫理観が欠如している。スポンサーに凸して判断してもらわなきゃダメだな
- こっちの不良品はしっかり守るんですか松本さん
- 後輩に呼ばれて行っただけの知らん組織の忘年会で、ノーギャラでステージに上がって持ち歌を全力でフルコーラス熱唱するなんて宮迫さんマジ優しい
- まあ、北島三郎でも紅白出れるんだから。業界自体極道と変わらんのやからコンプライアンスなんざ無いわな
- 引退しろとはまでは言わないけどさ、最低でも本人は3か月くらい謹慎させて、収録済み番組も放送中止にしなきゃダメだろ。厳重注意って処分無しと同じだぞ
- 吉本もテレビも宮迫ロンブーは金のなる木やからな。そら切りたくないやろ
などのコメントが寄せられています。
カラテカ入江慎也さんは芸人としての仕事量はわずかでレギュラー番組もなく、自身が立ち上げた事業で月数百万円の収入を得ていたそうなので、吉本興業は即クビにしたのだろうと思います。
一方の雨上がり宮迫博之さん、ロンブー亮さん等は複数のレギュラー番組などを持つ人気芸人であるため、そう簡単にはクビを切れず、活動自粛にすると色々と被害が出てくることから厳重注意のみとし、それにあたってはテレビ各局に根回しなども行った可能性がありますね。
吉本興業とテレビ局が問題無しと判断したのならば仕方ありませんが、ネット上で反応を見てみると吉本興業やテレビ局の判断に対しては否定的な声が多く上がっており、中には各番組スポンサーにお伺いを立てるという声もあります。
カラテカ入江慎也さんを除いては、本当に大規模振り込め詐欺グループの忘年会だとは知らずに参加してしまった可能性は十分ありますし、この時はギャラを貰わなかった可能性もゼロではないと思います。
しかし、結果的には人気芸人が反社会的勢力の忘年会に闇営業で参加したことによって、こうした大きな騒動に発展してしまったので、ある程度の期間は番組出演を自粛するなどの形を取った方が良いのではないでしょうかね。